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2017.10.18 (Wed)

「AX」 伊坂幸太郎



AX 伊坂幸太郎

最強の殺し屋はー恐妻家。「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。『グラスホッパー』『マリアビートル』に連なる殺し屋シリーズ最新作!書き下ろし2篇を加えた計5篇。

久々の伊坂さんはやはり面白かったです。
殺し屋シリーズですが、すごい有能な殺し屋ってなんかリアリティゼロではある(笑)

家族を溺愛するあまり、殺し屋家業から引退したいとつよく願い、
最初のころは躊躇なく殺していたんだけど、そのうち殺さなくなるんだよねー。

その心の変化など興味深く読みました。

そして妻へ対する態度、言動がものすごく統一されてて面白い。
ここは逆にリアリティ満点(笑)
なんかすごく具体的。
仕事で夜遅く帰ってきたときに妻を起こさないように食べるもので
一番いいのが魚肉ソーセージである。
それは音がしないから。
などなど、他にも妙に具体的なところが殺し屋家業とチグハグすぎて笑った。


蜂退治の話はどこか違うところで読んだ気がする。
どこで読んだのか・・・?
 ※「しあわせなミステリー」でした。
  そうか。そうだったー。やっとスッキリした。


「EXIT」のラストは意外で驚き。
物語もまだ終わらないのにこういう感じにしちゃうの?
と思いましたが、最後でスッキリさせる。

あぁーうまいな。こういうところは。
05:00  |  伊坂幸太郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.10.06 (Fri)

「小松とうさちゃん」 絲山秋子



小松とうさちゃん 絲山秋子

52歳の非常勤講師小松の恋と、そんな彼を見守るネトゲに夢中の年下敏腕サラリーマン宇佐美の憂鬱。絲山秋子が贈る、小さな奇蹟の物語。

【目次】
小松とうさちゃん/ネクトンについて考えても意味がない/飛車と騾馬


初めましての作家さんなんだけど「この手の作風は・・・」と思って最後まで読んだら
やっぱりだーの芥川賞作家でした。

なんっていうか・・・芥川賞の匂いがプンプンしてた(笑)
読んでて超どうでもいい話なんだもんねー。
52歳の純愛とか・・・私があまり興味のないラインだったのだーーー。

でも、この本を手にしたのはずばりタイトル。
タイトルが面白い。
うさちゃんっていうのはなんかウサギとかそういうあだ名や源氏名の女の子でも
出てくるのかと思ったら宇佐美っていうこれまたおっさんだった(笑)

要するにおっさんとおっさんの話なのだーーーー。

失敗したーーーーー!!!(笑)

でも、その次の「ネクトンについて考えても意味がない」は好きかも。
クラゲと人間(これまた62歳のおばちゃん)の会話なんだけど
なんとなく読んでて破滅的な雰囲気が好きでした。
おっさんの話の後だったので清涼剤とさせていただきました。

15:00  |  その他あ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.10.05 (Thu)

「怪人対名探偵」 芦辺拓



怪人対名探偵 芦辺拓

時計台の磔刑、気球の絞首刑、監禁した美女への拷問-異形の無差別復讐鬼“殺人喜劇王”の凶行はどこまでエスカレートするのか。奇想に富んだ手口のすべてを記した謎の小説。黄昏の街を奔走する名探偵と少年助手。そして大団円で森江春策が明かす驚愕の真相。江戸川乱歩へ捧げる最高の本格推理。

ずっと再読したい再読したいと思っていたんだけど、ようやく・・・何年かぶりでできました(〃ω〃)

これ・・めっちゃ面白かった。

物凄い大量殺人で殺され方にリアリティは全くなく(笑)
その殺人シーンばかり見てるととても正気の沙汰とは思えないんだけど、
でも、最後に森江さんが事件を解決するのです。

その解決のさまが本当に面白くて。
うわぁーもっと早くに読めばよかったと後悔しまくりでした。
よくこれまとめたなぁーと感動すらするレベル。

この猟奇的な話をここまでまとめるのかと。
途中で少年探偵と探偵も登場してたんだけど、それすら綺麗に風呂敷畳んでました。

過去作品・・・いいね。
面白かった。
08:14  |  芦辺拓  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2017.09.27 (Wed)

「アキラとあきら」 池井戸潤



アキラとあきら 池井戸潤

零細工場の息子・山崎瑛と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬。生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まったー。感動の青春巨篇。

何か月も積んでた割には読むとあっという間。
2日で終わったー。

そういうものだ。

読めば早いのに厚さにちょっと・・・
ってくらいのボリュームある1冊でした。

一番驚いたのが2人とも銀行に入社したこと。
瑛はわかるよー。瑛は。
でも、彬が銀行に入るとは正直思わず、
まぁ確かに衝撃的ではあったかもしれないけれど、
てっきり自分の実家を継ぐと思ったんだけどねー。

まぁしかし瑛も彬も銀行に入社したおかげで(?)
池井戸さんお得意の銀行小説になったわけだー。

最後の稟議はかなり上手いこと書いたような気がしますが
こういう締め方しないとスッキリしないしね。
彬の叔父2人がとても嫌な感じで
「あぁ、嫌だ嫌だ。こんな経営もわかってない馬鹿のくせに云々・・・」と
思っちゃいました(・ω・)

最後、思い出したかのように亜衣が登場したのにはびっくりした。
てっきりもう出番のない人だと思ってたので。
それよりだったらヤスさん登場してほしかったー。
05:00  |  池井戸潤  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.08.19 (Sat)

「ダブル・ミステリ 月琴亭の殺人/ノンシリアル・キラー」 芦辺拓



ダブル・ミステリ 月琴亭の殺人/ノンシリアル・キラー 芦辺拓

表から始まる渾身のフーダニット。裏から始まるトリッキーなサスペンス。袋とじの解決篇に、ただ瞠目せよ!

表から読むと「月琴亭の殺人」が読めて、裏から読むとブログ形式の「ノンシリアル・キラー」が読める。
で、真ん中に袋とじの解決編。

面白かったのですが・・・なんというか、やり方(犯人のね)に納得いかず、
読み終わった後に「うーん」「うーーん」と唸ってしまいました。

「ノンシリアル・キラー」のほうは納得なのよ。
犯人についても殺害方法(?)についても。
裏からで横書きの書き方だったから、ケータイ小説みたい?
大丈夫??と思いましたが読んでみると「ブログ形式」という設定だったので
いつもどおり(?)で読みやすかったです。


月琴亭のほうがなんか・・・「なんでそうなるの??」という感じで
もう一回解決編読んだほうがいいかも。

でも、あの判事が表と裏ではこうも人格が違うのかとそっちも不思議でした。

しかし・・・新島ともかは可愛いなぁー。
いつまで経っても年を取らずうらやましい限りです(笑)
05:00  |  芦辺拓  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.08.13 (Sun)

「ライプツィヒの犬」 乾緑郎



ライプツィヒの犬 乾緑郎

気鋭の劇作家内藤岳は、知己を得た世界的劇作家ヘルムート・ギジに師事するため、ドイツに渡った。ギジは冷戦時代、旧東ドイツで体制を批判するシェイクスピアの翻案作品で名を馳せていた。その彼が、三十年ぶりに『ロミオとジュリエット』の翻案『R/J』を執筆中というニュースは世界を驚かせ、原作と翻案が同時上演されることに。だが、新作の完成を待つ中で進む原作舞台の稽古中、女優が重傷を負う事故が発生。直後、ギジが新作原稿とともに姿を消した。岳はルームメイトで演劇研究家の桐山準と協力、ギジの足跡を辿り、やがて彼の経歴から消された闇を知ることに…。

最近この手の本を読んでないのでとても面白く読みました。
読みながら、宮本輝さんの「オレンジの壺」を思い出したよー。
たぶん、全然違うと思うんだけど。ただなんとなくです。

この手の本が大好きなのでむさぼるように読みましたが、
最後になって混乱した。
身内?
結局は身内??

主人公の岳は最初はもう少し骨のある人かと思っていたんだけど、
全く違うし。
現代的といわれるとそのとおりなのかな。
すごく「自分」がないんだよね。
本文では「自分しか愛せない人」と書いてましたが、
そういう感じなのかな。ちょっと違う感じがしたけれど。

読んでる間はすごく入り込んで読んだけど、
こうして感想を書くとき・・ちょっと言葉に困るのはなんでだろう。
05:00  |  その他あ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.08.11 (Fri)

「錆びた太陽」 恩田陸



錆びた太陽 恩田陸

立入制限区域のパトロールを担当するロボット「ウルトラ・エイト」たちの居住区に、国税庁から派遣されたという謎の女・財護徳子がやってきた。三日間の予定で、制限区域の実態調査を行うという。だが、彼らには、人間の訪問が事前に知らされていなかった!戸惑いながらも、人間である徳子の司令に従うことにするのだが…。彼女の目的は一体何なのか?直木賞受賞後長編第一作。

相変わらず設定は不思議ちゃんなんだけど、そこはもう慣れたのでスルー。
立ち入り制限区域をパトロールするロボットなんだけど、なんというか・・・
1体1体のロボットの名前が、太陽にほえろの刑事の名前。

そういう小ネタが随所にありまして、テーマは重いんだろうけれど
なんとなく「恩田さん、書いてて楽しかったんだろうなー」と
思わずにはいられない。

テーマは重いんです。
どうやら3.11の後に構想を思いついたようで、
使用済み核燃料とかそういう言葉も登場しますので、
テーマは重い・・・はずなんだろうなー。

小ネタが多すぎてなんだか分からなくなってきましたし。

ロボットとという割には、意思があるんだよね。
そこが読んでて不思議でした。
全くのサイボーグとは違う。
考えることが出来たり、驚くことができたり。
そういうロボットです。

で、お約束のオネエ言葉をしゃべるおっさん(型ロボット)もいました。
名前は「デンカ」です。
私の脳内は小野寺昭さんが浮かんでましたよー。
10:58  |  恩田陸  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.08.05 (Sat)

「玉依姫」 阿部智里



玉依姫 阿部智里

生贄伝説のある龍ヶ沼と、その隣にそびえる荒山。かつて、祖母が母を連れて飛び出したという山内村を訪ねた高校生の志帆は、村祭りの晩、恐ろしい儀式に巻き込まれる。人が立ち入ることを禁じられた山の領域で絶対絶命の志帆の前に現れた青年は、味方か敵か、人か烏かー

エピソード0的な物語・・・らしい。
今まで読んでたんだけど一番謎多き話でした。
一気に読めば流れもつかめるのかなぁー。

「あぁ・・このカラス知ってる」と思うんだけど、
どの話に登場した誰なのかわかってなくて(^^;)
なんか自分で勿体ないなぁーと思いながら読みました。

この話で怖かったのは、化け物みたいな「山神」でもなく、「カラス」でもなく、
「猿」でもなく、「英雄」でもなく、人間の伯父一家でした。
こういうの読むと人間が一番怖いねーー。
必死なのは分かるんだけど、他人の命なんて本当にどうでもいいんだねー

どうやら次でこのシリーズ第一部(←第一部って??)完結らしいです。
へぇーーーどうやって締めくくるかな。
楽しみです。
と思うと怖かった。
08:21  |  阿部智里  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.07.24 (Mon)

「空棺の烏」 阿部智里



空棺の烏 阿部智里

八咫烏の一族が支配する世界山内で、宗家を守るのは山内衆と呼ばれる上級武官。勁草院という養成所で厳しい訓練がほどこされ、優秀な成績を収めた者のみが護衛の栄誉に与る。平民の茂丸、下人の千早、大貴族の明留、そして武家の雪哉。生まれも育ちも異なる少年たちは、勁草院の過酷な争いを勝ち抜き、日嗣の御子を護る武人になれるのか…?「八咫烏シリーズ」第四弾。

相変わらず前作を覚えてないのですが、前作の感想が2014年12月ということで
私のテキトーな記憶力では仕方ないことと理解(笑)
雪哉という名前や烏であるという設定はもちろん覚えているものの、

なんでいきなり学校に入ったんだろう・・・?
しょっぱなから首かしげました。
で、明らかに寮で先輩と同室で・・・

でも、それもこれも実はしっかりと仕組んでいたとかww
凄いなぁー。
それも若宮さまを守るためなんですっ!!

ってことなのか。

茂丸がとても性格がよく、なんというか・・・こんな大変なところで
一粒の清涼剤と言ったところかな。
体は大きいみたいですが(^^;)

読むたびにスケールが大きくなっていっているこのシリーズ。
うーーん。ちゃんと着地してくれるのか。
今回、読んで一番心配したこと。
きちんと終わらせてほしいわー。
05:00  |  阿部智里  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.07.04 (Tue)

「機長、事件です!」 秋吉理香子



機長、事件です! 秋吉理香子

冷静沈着、超絶美人。敏腕機長にして名探偵ー。“キャプテン・ディテクティブ”氷室翼、登場!事件多発の「東京ーパリ国際線」。クルーたちは無事帰還することができるのか!?とびきりポップなトラベル・ミステリ!

【目次】(「BOOK」データベースより)
氷の女王/クリニャンクール事件/修道院の怪人/機上の疑惑


本編云々よりも、ラストの

「この本を執筆するにあたり、パイロットである両親と姉から多くの助言と指導を受けました」

と、書いているのを読んだら本編も何もかも吹っ飛んだ(笑)

パイロット一家なの??
どんだけエリート???
普通に驚いた。
っていうか、下手なミステリ読むより驚く。

本編は私的にはイマイチでした。
氷室翼キャプテンがいかにもーーーーーなキャラで。
こういうキャラ少し飽きました・・・(´・Д・)
そして気の弱そうな治郎。
あぁーーーーありがちだーーーー!!!

でも気づけば飛行機・・・20年近く乗ってないですね。
友達の結婚式に羽田に行ったくらいです。
海外にも行ったことがないので、いくら小説とはいえ
スリとかなんかリアルだった。
05:00  |  秋吉理香子  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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