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2018.02.17 (Sat)

「角の生えた帽子」 宇佐美まこと



角の生えた帽子 宇佐美まこと

毎夜、同じような悪夢を見る。それはさまざまな女をいたぶり殺すことで性的興奮を覚えるという夢だ。その夢はまるで自分がやったかのような錯覚に陥るほど、リアルなのだ。ある日、自分が見た夢と同じ殺人事件の犯人がつかまったニュースが流れた。そこには自分と同じ顔の、違う名前の男が映っていたー。行き止まりの人間たちを描いた全九篇。

【目次】(「BOOK」データベースより)
悪魔の帽子/城山界隈奇譚/夏休みのケイカク/花うつけ/みどりの吐息/犬嫌い/あなたの望み通りのものを/左利きの鬼/湿原の女神


初めましての作家さんです。
でも、家に買った本が積んでます@愚者の毒

こういう作風なのかな。
どこか怪しくて多少レトロで不思議な感覚。

個人的には「悪魔の帽子」「犬嫌い」が好み。
イヤな感じがしながらも、分かりやすい話が好きです。

静かな場所でじっくり読むのがいいです。
少しざわついているとあまり頭に入らない(笑)
っていうか、ざわついてた場所@会社で読んだ時の話が
あまり好みじゃなかったのかも。

基本的に登場人物は暗い人が多いです。
最後の「湿原の女神」の話だけは割と前向きの人だったけど、
それ以外はどよーんとした人が多かった。

こうなると愚者の毒も楽しみ。
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2018.02.03 (Sat)

「聖女の毒杯」 井上真偽



聖女の毒杯 井上真偽

聖女伝説が伝わる地方で結婚式中に発生した、毒殺事件。それは、同じ盃を回し飲みした八人のうち三人(+犬)だけが殺害されるという不可解なものだった。参列した中国人美女のフーリンと、才気煥発な少年探偵・八ツ星は事件の捜査に乗り出す。数多の推理と論理的否定の果て、突然、真犯人の名乗りが!?青髪の探偵・上苙は、進化した「奇蹟の実在」を証明できるのか?

シリーズものだったー。

しかも・・・キャラ濃~い(笑)

読んでて「また変なの出てきたなぁー」と。
青い髪の毛の探偵とか、少年探偵とか、中国人の怪しげな女。
この3人がメインらしいのだけど、キャラが濃いうえに、
ロジックという言い方でいいのかなぁー。
推理を組み立てて壊す。
なんか延々とやってました(笑)

途中で登場人物の1人が、「実は自分が殺った」と独白(心の中でね)するわけで、
「どうやってこの人が殺したんだろう」と思いながら読んでいったのですが、
なんか二転三転して終わるころには何が何だか(笑)
まぁどんでん返し系のお話なのですが・・・

最終的にあの犯人はどうやって殺したのか。
その前の犯人候補(?)のやり方はすごく丁寧にやってましたけど、
実際の犯人にそれ出来る??

うーーん。多少納得いかないんだけど、でも中国人女性のキャラが面白いので
シリーズの最初の本を見つけたら読んでみたいです。

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2018.01.29 (Mon)

「星の子」 今村夏子



星の子 今村夏子

主人公・林ちひろは中学3年生。
出生直後から病弱だったちひろを救いたい一心で、
両親は「あやしい宗教」にのめり込んでいき、
その信仰は少しずつ家族を崩壊させていく。
第39回 野間文芸新人賞受賞作。


元々は娘の体を治すために、「水」を購入することから始まる。
みるみるうちに娘の体(湿疹)が治り、
「これは素晴らしい」と宗教にはまっちゃう。

これは普通にただの親心だよね。
そう思うと「宗教」というのも考え方かなぁー。
ただ、このご両親は信じすぎたっていうか、
近所から不審人物と思われるくらいのめり込む。
でも、そんな両親が大好きなちひろなんだよね。

そういうちひろにそこそこクールな感じで付き合う同級生たちは
いいと思う。
「あそこんちの娘は変な宗教に入ってて・・・」っていうのは
やっぱり親のようです。

別に人を勧誘しないで自分たちだけで信仰する分には
いいんじゃないかと思いましたね。
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2018.01.25 (Thu)

「浄天眼謎とき異聞録」 一色美雨季



浄天眼謎とき異聞録 一色美雨季

時は明治。人気芝居小屋「大北座」の跡取り息子・由之助は、物に宿った記憶や人の心を読む力ー“浄天眼”を持つ劇作家・魚目亭燕石の世話役になる。その能力ゆえに引きこもり、女中・千代と共に静かに暮らしているという燕石だが、時に巷で起きる呪いや殺人事件に巻き込まれていることを知った由之助は…。読めば絶対ファンになる、レトロな時代感に彩られた推理、「第2回お仕事小説コン」グランプリ受賞作!

意外にと言っては失礼ですが、面白く読みました。
大体ワカマツカオリさんがカバー絵の小説って表紙負けしちゃうのが多いんだけど
そういう雰囲気で読んだら面白かったよー。

まぁ要するに燕石さんは超能力者なワケです。
明治の時代に「超能力者」なんて言葉もないだろうから「浄天眼」と言われているようで。
その力を使ってあれやこれや解決するのですが、
そこには、身近な人物の血縁の話とか、出生の話とか、血なまぐさい話とか
いろいろとあったようです。
世間狭いな。と思いましたがそれでも面白かった。

個人的には下巻のオスの三毛猫を欲しがるイヤな奴を懲らしめる話が
好きでした。仕掛けに容赦ないです(笑)
当時からオスの三毛猫は珍しいという認識があったのかなー。
「ふぐりのついた三毛猫」って・・・(笑)
そうかー。明治の猫に去勢なんてないね。

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2018.01.23 (Tue)

「弥栄の烏」 阿部智里



弥栄の烏 阿部智里

断末魔のような悲鳴が響き渡ったー未曾有の大地震が山内を襲い、禁門の扉がひらく。失った記憶を必死にさがし求める日嗣の御子・若宮。真赭の薄は、浜木綿の決意に衝撃をうける。宿敵・大猿との最終決戦がついに始まったその時、八咫烏の軍を率いる参謀・雪哉のとった作戦とは。壮大な世界の謎が、いま明らかになる!

前作の「玉依姫」の話の烏視点の話。
「玉依姫」エピソード0じゃなかったー。
違ったのか。

でも、今まで読んでていきなりあの話でしょー。
今回は前回の下地が記憶にあったので「あぁそういえば」と思いながら読みました。

ただ、この話に「人間」とか「携帯」が出てくるのにすごく違和感あるんだよね。
ファンタジーでカラスと猿だけにしておけばいいんじゃないかって思ったんだけど。

浜木綿と真赭の薄の会話がよかった。
泣ける。っていうか泣いた。

雪哉ってこんなに性格悪かったっけ??
ちょっと疑問だわ。
こんなに性根悪くする必要あったかなー。
そして若宮が妙に頼りない人になってしまって・・・
なんだかここにきて人物観が変わったというか、
最初のイメージがあるので違和感感じました。

でも、面白いファンタジーだった。
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2018.01.12 (Fri)

「黄色の水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2」 奥泉光



黄色の水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 奥泉光

ザリガニを釣って食用とする赤貧生活を送る准教授クワコーを見舞った2つの怪事件。答案用紙と女子大生の水着はなぜ消失したのか?

【内容情報】
夏。文芸部の女子学生を引き連れて海に合宿へ赴いた桑潟幸一准教授に怪事件が降りかかる。女子部員の水着が消失、羽衣伝説のある岩で発見されたのだ。日頃の行ないゆえ、容疑はクワコーに!表題作と、答案用紙消失の謎をめぐる「期末テストの怪」を収録。笑いの地雷を敷きつめた傑作ユーモア・ミステリ。

【目次】
期末テストの怪/黄色い水着の謎


日本の文化を教えているクワコーの授業内容は「男はつらいよ」のDVDを見せて
その感想を書かせるというのが期末テストのようです。

・・・大学です(笑)

確かに古き良き日本の文化がある・・・かもね。
しかし、前作に引き続きこの大学の教授たちは・・・ひどい(^-^;)
平気で他人を巻き添えにしようとしています(笑)

こうして読んでいるとクワコーがまともに思えてくる。
前回の村上春樹に続き、今回は(も?)太宰をディスっております。

なんだっけ?
「下着盗むぞ。と言ってストーカーしている人の方が太宰の読者にありがち」
とか書いているし。(人間失格だぞ。という意味のよう)
いいのか。いいのか・・・?
あと、小説をネタバレすると「キタカタケンゾー」が殺しにくるそうです。

このフレーズお気に入りです(〃ω〃)

相変わらずバカ全開です。
解説の有栖川さんによれば前作は春の話、今回は夏の話。
秋と冬も出ることを書いてましたが、まるっきり気配ないねー。

バカっぽくてとても好きなのに。残念です。
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2018.01.11 (Thu)

「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」 奥泉光



日本一下流の大学教師は今日もまた自虐の詩をうたう。

【目次】
呪われた研究室/盗まれた手紙/森娘の秘密


単行本は図書館から借りて読んだんだけどもう一度読みたくて
文庫で購入。

物凄く好きなんだけど、ものすごくバカバカしいんだよね。
なので好き嫌いは分かれるかもしれませんが、
徹底したバカバカしさが好きです。

しかし読んでると結構毒も吐いています。
軽く村上春樹をディスります。
なんだろう。これは・・・(笑)
読んでていいのだろうか。と気にしてしまいます。
太宰もディスっちゃったり。

ずっと女子大だったんだけど、今年度から共学にしたところ
入学してきた男子はたった一人。
モンジ。
このモンジが強烈なキャラクターで物凄く笑えます。
います。
こういう人。

十分笑わせていただきました。
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2017.12.27 (Wed)

「光と闇の旅人」 あさのあつこ

      

光と闇の旅人 あさのあつこ

結祈は、ちょっと引っ込み思案の中学一年生。東湖市屈指の旧家である魔布の家に、陽気な性格で校内の注目を集める双子の弟・香楽と、母、曾祖母らと暮らしている。ある夜、禍々しいオーロラを目にしたことをきっかけに、邪悪な「闇の蔵人」たちとの闘いに巻き込まれ…。「少年少女のきらめき」「SF的な奥行き」「時代小説的な広がり」といったあさの作品の魅力が詰まった新シリーズ、第一弾。

3冊一気に読んじゃって。
3冊それぞれの感想を書くのが難しいっていうか。
1冊が薄い本でもあるし、ここは多少勿体ないけど(笑)、1回にまとめます。

気楽に読めるファンタジーってとこかなー。
中学生が悪と戦うんだけど、その時点で
「こりゃ対象年齢低いわー」
と、若干の後ろめたさを覚えつつ読む。

とても素直な女の子です。
双子の弟、香楽もいい味だしててなんか可愛いなぁ。
中学生羨ましいなぁと思うのですが、
話の内容的にはわりあいとあっさり戦ってあっさり終わった。

ただ、悪が結構気持ち悪くて、それはそれで面白かった。
蜘蛛御前とかねー。
なんかそこをもっと・・・と思ったりねー。

あと、母親の存在。
なんだか全く使えない母親だったってことなのかな。
おひさではなくて、結祈のお母さん。
普通の人か。
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2017.12.14 (Thu)

「横濱エトランゼ」 大崎梢



横濱エトランゼ 大崎梢

高校3年生の千紗は、横浜のタウン誌「ハマペコ」編集部でアルバイト中。初恋の相手、善正と働きたかったからだ。用事で元町の洋装店へ行った千紗は、そこのマダムが以前あった元町百段をよく利用していたと聞く。けれども善正によると元町百段は、マダムが生まれる前に崩壊したという。マダムは幻を見ていた?それともわざと嘘をついた?「元町ロンリネス」「山手ラビリンス」など珠玉の連作短編集。

【目次】
元町ロンリネス/山手ラビリンス/根岸メモリーズ/関内キング/馬車道セレナーデ


読んでもよく分からない(^^;)
田舎者の辛いところというか。

横浜には行ったことはありますよ。
でも、一般的な観光地くらいで・・・根岸とか馬車道とか「それってどこ?」の世界。
よくわからない場所のよく分からない謎を出されても分からないのが増えるだけ。

本文を読んでて印象的だったのが横浜のことを「よそ者が集まった街」と言ったところ。
確かにペリーが来て、そしてその後人がたくさん集まって出来た街のようです。
異人情緒にあふれているのもそのせいみたいですねー。

変に恋愛モードにならなかったのはいいのやら悪いのやら。

タウン誌が「広告命」なのは読んでて納得しました。
地元のタウン誌もほとんど広告だもんねー。
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2017.11.27 (Mon)

「ビビビ・ビ・バップ」 奥泉光



ビビビ・ビ・バップ 奥泉光

人類を救うのはアンドロイドの子猫!?女性ジャズピアニストが世界的ロボット研究者から受けた奇妙な依頼。それが人類の運命をゆるがす事件の始まりだった。AI技術による人間観の変容を通奏低音に、稀代の語り手が軽やかに壮大に奏でる近未来エンタテインメント小説!

京極さんの「ルー=ガルー」にしても、近未来を題材とした本はどうしてこうも
厚いんだろう(笑)

でもこの本は面白く読みました。
長いんだけど、キャラが笑える。
近未来に住んでいるアナログ女子のお話。

本名が桐で通称フォギー。
このフォギーがいろいろととぼけているので笑える。

要所要所の小ネタが面白いんです。
っていうか、私好み。
なので、本を読みながら声出して笑う(^^;)

っていうか、よくこんなこと考え付くなぁーと
感心します。

人間そっくりのアンドロイドが登場したり。
良き日の昭和を再現しようと古今亭志ん生と立川談志のロボットを作る。
他にもいろいろ登場しますが、この落語家アンドロイドが一番笑えました。

長くて結局この話はこれこれこういう事だったのか?
と読み終わってからちょっと考えましたが、
でも楽しめました。

サメリン欲しいなぁー。
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