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2017.07.17 (Mon)

「津軽双花」 葉室麟



津軽双花 葉室麟

天下分け目の戦いは決し、敗者は歴史に葬られたー。父・三成の死後、ひっそりと津軽家に嫁いだ辰姫。当主の信枚と仲睦まじい日々を送るが、三年後、家康の姪・満天姫との縁組が決まる。正室の座は取って代わられるー。辰姫の胸に浮かんだのは、「父の仇」という言葉だった。美姫たちの戦いはここから始まった!乱世の終焉を辿る「大坂の陣」「関ヶ原の戦い」「本能寺の変」を描いた傑作短編も同時収録。

【目次】
津軽双花/鳳凰記/孤狼なり/鷹、翔ける


最近歴史小説を読むようになり、登場している人はほぼ実在の人と理解してまして。
ってことで、読了後に調べたところこちらの満天姫と辰姫もきちんとそのまま実在してました。

でも、カッコいいよなぁー。
満天姫。
権力にすがりたい時代であっても、自分の姿勢を崩さず、
何というかこんな風に生きるのは憧れではあるけれど
到底出来そうもないなーと思うのです。

次の話も好きでした。
関ヶ原の戦い後の茶々の話。
秀吉の妻である茶々。
というよりも、秀頼の母である茶々はまことにカッコよく、
ある意味男前ですらあったかも。
08:29  |  その他は行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.06.10 (Sat)

「22年目の告白」 浜口倫太郎



22年目の告白 浜口倫太郎

帝談社の書籍編集者・川北未南子は苦悩していた。突如現れた美しい青年・曾根崎雅人から預かった原稿は巧みな文章で綴られ、彼女を魅了した。しかし、そこに書かれていたのは22年前に実際に起こった連続絞殺事件、その犯人による告白だったのだ。はたして、この本は出版されるべきなのか。だがーわたしはもう悪魔の虜になっていた…。

超~面白かった。
確かにこれだったら映像化になるよねー。

でも、これから映画が公開になるので、感想が書きづらい(笑)
映画では未南子とか石黒とか出版社関係の人は登場しないのねー。
曽根崎・・・どうやって出版するんだろう。

殺人犯の手記となると、サカキバラの手記を思い出しますが、
あれとは違うのよ。
どうとは言えないんだけど、違うとだけ言っておきましょう。

ラストにかけての展開も目が離せなく、まぁ多少ご都合主義的な
感じもあるかもしれないけれど、こういう展開の本は大好きです。

「しかし」「まさか」の展開でしたが、最後あの方があの職業に・・・
それも驚きました。
エピローグの本につけたPOP「優しい涙」がどうのこうの
って前にも違う本であったよなー。
よくあるPOPなのか?
05:00  |  その他は行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.04.25 (Tue)

「朱鳥の陵」 坂東眞砂子



朱鳥の陵 坂東眞砂子

時は飛鳥。他者の夢の意を読み解く力を持つ白妙は、皇女の夢を解くため京にやってくる。しかしその夢を解こうとするたびに、見知らぬ少女の心に呑み込まれてしまう。それは最高権力者である太上天皇、後の持統天皇の過去だった。彼女の心の奥へ奥へと入り込む中で、白妙は恐ろしい秘密へと近づいていく。強大な権力を手にし、愛する者を次々と葬った古代最強の女帝の真実に迫る歴史長編。

意味わからないんだけど面白くて、面白いんだけど意味わからない(^^;)
しゃべり口調は現代的なんだけど、説明&その他諸々が時代に即してて意味わからなかった。
この時代も私詳しくないんだよねー。
っていうか、歴史ほぼ詳しくない(^^;)

BOOKデータベースとか、帯を見ると「持統天皇」とあるが、文中を探してもいない・・・
そうか・・・その前の呼び名で書いていたのか・・・
と、知るのも物語の後半になってきてからでした。
解説を読んでみると、「持統天皇といえば里中満智子さんの漫画でおなじみの方も多いであろう」とありましたが、残念ながら私は少数派のようでした。読んでない・・・

中学時代から「宇宙皇子」は全巻読んだので、大津皇子を懐かしく思いながら読みました。
でも、この本ではすでに謀反を起こして死んだ人でしたが・・・

まぁそんな意味わからないけど面白く、面白いんだけど意味わからない状態ながらも、ラストにかけてすごく息詰まる展開になるのです。
ラストはマジ怖かった(T_T)
予想はしたけど、想像以上に怖い・・・(T_T)(T_T)
権力を持つ女性っていうのはいつの時代も怖いものです。
08:11  |  その他は行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.04.04 (Tue)

「院内刑事」 濱嘉之



院内刑事 濱嘉之

廣瀬知剛は、政治家も利用する大病院で働く警視庁公安総務課OB。モンスターペイシェント、院内暴力、セクハラ、果ては暴力団関係者、薬物反応の出た患者の対応まで、ありとあらゆるトラブルの処理に追われている。ある日、脳梗塞で倒れた財務大臣が運ばれてきた。どうやら何者かに一服盛られたらしいー“院内刑事”の秘密捜査がはじまる!

初めましての作家さん。
面白いかなーと思ったんだけど、
なんっていうか・・・首かしげた。

なんだろう。
面白いはずなのに詰め込みすぎな感じがして、
あれやこれやと解決しているうちに終わった~。
ここで終わるのか?
いいのか??
事件を未然に防ぐのが公安ってことならば、話は地味になるのだが。

財務大臣が毒もられたって話になって面白くなったなーと思ったんだけど
その話一本に絞るわけでもなく、あっちいったりこっちいったり~。

そのせいかちょっと面白みが半減した感じがした。
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2016.12.21 (Wed)

「最後のトリック」 深水黎一郎



最後のトリック 深水黎一郎

「読者が犯人」というミステリー界最後の不可能トリックのアイディアを、二億円で買ってほしいースランプ中の作家のもとに、香坂誠一なる人物から届いた謎の手紙。不信感を拭えない作家に男は、これは「命と引き換えにしても惜しくない」ほどのものなのだと切々と訴えるのだが…ラストに驚愕必至!

↑に書いてますが「読者が犯人」です。

でも・・・

「えーーーーーーーーーーーΣ(´Д`lll)エエ!!」

と、叫びたくはなる。
納得いくか!

トリッキーすぎですよ。
まぁこういう本もあるかもしれませんが、私は好きではない。
ちゃんと作品の中で正々堂々と戦ってくれ。

で、ラストに島田荘司さんの解説があるわけですよ。
それもまた「ポーが」とか「ヴァンダインが」とかワケわからない。
私はアガサクリスティしか読まないんじゃ!
一人でブンスカしてました(笑)
普通にこの本だけの解説すればいいじゃない。
古典を出してこられても微妙にけむに巻かれている感じがしました。
13:44  |  その他は行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.08.08 (Mon)

「小説王」 早見和真

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小説王 早見和真

三流編集者と売れない作家が、出版界にしかけた壮大なケンカ!!全国の書店の方々をザワつかせた問題作ついに刊行!物語に救われたことはあるか?

熱い本でしたー。
熱い。
熱すぎる(笑)

夏に読むと暑さと熱さが混じって暑苦しくすらなる本です。

みんなもう熱いんです。
でも、それが小説のことだから、読み手も一緒に熱くなってしまって
あーーーー引っ張られてる(笑)

文芸は出版社の中でも足を引っ張る存在だそうで。
それは辛いよねー。
で、結局ネット会社からの出版を目指すんだけど、
とにかく最高の作品を!と編集者である俊太郎は思うわけです。

その小説家が自分の同級生でもある吉田で、吉田も熱い気持ちで書き始めるわけです。
そこに人生とかなんとか、家族とか、暑苦しいテーマが重なって
更に暑苦しくなる(笑)

そこにベテラン作家と売れっ子作家とベテラン編集者と女優と・・・
いっぱい絡み合う。

なかなか面白い一冊でした。
夢中になれるのは何事にも代えがたいです。

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2016.07.21 (Thu)

「群青のカノン」 福田和代



群青のカノン 福田和代

鳴瀬佳音は航空自衛隊の音楽隊で日夜アルトサックスの練習に励む自衛官。陸海空自衛隊合同コンサートに出演するため浜松へやって来た佳音たちは、リハーサルへ向かう。ところが、バスが駐車場から消えてしまい!?そのバスには佳音たちの大事な物が隠されていた…。そして、佳音と腐れ縁の渡会三曹との恋についに進展が!?なぜかいつもトラブルを呼んでしまう佳音が仲間たちと小さな謎を解き明かす、読むと元気が湧いてくる爽やか青春ミステリ。

恋愛要素多めでした。
沖縄に自らの希望で異動した渡会がヘルプできた佳音と再会(?)し、
かなり浮かれておりました。
浮かれていましたが、所詮2週間のヘルプ。

あんなに落ち込むんだったらなんで異動なんてしたんだろう。
相変わらず思考回路が理解できません。
恋愛は距離が最大の敵だと思っている私からすると
わざわざ自ら沖縄に行くという行動がアホにしか見えない。
その時は何を思っていたんだろう。
音楽隊である前に自衛隊ってことで、ミサイル撃破の訓練も
してたみたいですが・・・実際そういうことは起きてほしくはありませんが。

この「音楽隊」をメインにした本なのでそれだけに照準を絞っても
いいんじゃないかなと思いましたが。
沖縄の後輩2人が結構楽しくいい味だしてました。

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2016.07.20 (Wed)

「碧空のカノン」 福田和代



碧空のカノン 福田和代

音大卒業後、航空自衛隊の音楽隊に入隊した鳴瀬佳音は、定期演奏会などの任務に向けて練習に励んでいる。自衛隊という未知の世界に戸惑いつつも鍛えられていく。ある日、「ふれあいコンサート」で使う楽譜を用意したところ、佳音が担当するアルトサックスのパートの楽譜が楽譜庫から紛失していた。いったい、どこに消えたのか?ちょっとドジな佳音が呼び込む不思議な“事件”を、仲間たちとともに解決する!テロや大停電などをテーマにしたクライシス・ノベルで注目を集める著者が、軽やかな音楽ミステリに挑む意欲作。

【目次】
ギルガメッシュ交響曲/ある愛のうた/文明開化の鐘/インビジブル・メッセージ/遠き山に日は落ちてー渡会俊彦の場合/ラッパ吹きの休日


アンソロジーでは読んだことあるけど、1冊の本としては初めましての作家さん。
他の本は割と女性ながらハードな作品が多いという印象。

なのに手にしたのはこれ(笑)
自衛隊の中の音楽隊に入隊している人たちの話。
こうしてみると自衛隊もいろいろな「仕事」がありますよね。
音楽隊である以前に自衛隊であるとは書かれてましたが、
この本は日常の謎系なのでのんびり読みました。

主人公の佳音がかなりの天然であり、佳音に片思いしている男がいるのですが
なんというか・・・私はこういうタイプの男はハッキリいって嫌いなので( ̄ω ̄*)
読んでてイラつきました(笑)
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2016.07.02 (Sat)

「こんにちは刑事ちゃん」 藤崎翔



こんにちは刑事ちゃん 藤崎翔

ベテラン刑事・羽田隆信は後輩の鈴木慎平と殺人事件の捜査中、犯人に撃たれ殉職したーはずだった。目がさめると、なんと鈴木家の赤ちゃんに生まれ変わっていた!?最高にカワイイ赤ちゃんの身体と、切れ味鋭いおっさんの推理力で、彼は周囲で巻き起こる難事件に挑む!笑って泣ける衝撃のユーモア・ミステリー、誕生!

コナンくん以上かも(笑)
コナンくんは「見た目は子供、中身は高校生」だけど、
こちらは「見た目は赤子、中身はベテラン刑事のおっさん」なので破壊力はかなりありました。

しかし、赤子のサイクルどおりしか行動できないので、歯がないと喋れないし、寝返りうったりハイハイしたり、いろいろ赤ちゃんの行動をしながら中身はおっさんのまま過ごしていきます(爆)
どんな展開だ。

しかも、途中で後輩刑事の鈴木にバレます( ̄∇ ̄*)
それまで鈴木は母乳推進派でありましたが、
自分の妻のおっぱいを飲んでいるのは実は自分の先輩刑事である羽田だと知ってから
母乳阻止に向かうというww
奥さんじゃないけど「何いってるの??」状態です。

で、うまくいけば続編が「こんにちは警察犬(ワン)ちゃん」だそうで。
この本が売れて、さらに作者の意欲があると続編ができるらしい。

犬はさすがにワンワンしか言わないだろうなー。
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2016.04.07 (Thu)

「戦場のコックたち」 深緑野分



戦場のコックたち 深緑野分

一晩で忽然と消えた600箱の粉末卵の謎、不要となったパラシュートをかき集める兵士の目的、聖夜の雪原をさまよう幽霊兵士の正体…誇り高き料理人だった祖母の影響で、コック兵となった19歳のティム。彼がかけがえのない仲間とともに過ごす、戦いと調理と謎解きの日々を連作形式で描く。第7回ミステリーズ!新人賞佳作入選作を収録した『オーブランの少女』で読書人を驚嘆させた実力派が放つ、渾身の初長編。

二段組&外国モノで名前がカタカナ&戦争というヘビィな内容

という、三重苦(?)により読むのに時間がかかりましたが、
タイトルとイメージが違ってたなー。
確かに「戦場のコックたち」ではあるんだけど、コックである以前に兵士なんだよね。

ずっとご飯の支度をしているわけではなく、まずライフルを持ち、時間になったら鍋を持つ。
そんな人たちではありました。
なので、コック隊の仲間たちが戦争で死んだり、もしくは気が狂ったり。
日本のように「赤紙」というシステムはなかったようですが、
「志願しないと恥ずかしい」という思いであることは「赤紙」と何ら変わりがないのではないかと思った。

不思議な謎が起き、それを解決しながらも戦争はどんどん加速してしまう。

うーーーーーーーーーん。
結構重かった。

でも読みごたえはありました。
その当時のアメリカ人の考えとかよく分からないけど(人種差別的なものを含め)、
その中でできた信頼関係というのは最後までずっと続くものだったらしく、
残った彼らが変わらずにいてくれたことが救いだったと思います。
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