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2021.02.27 (Sat)

「たかが殺人じゃないか」 辻真先



たかが殺人じゃないか 辻真先

昭和24年、去年までの旧制中学5年生の生活から一転、男女共学の新制高校3年生になった勝利少年。戸惑いの連続の高校生活を送る中、夏休みに不可解な二つの殺人事件に巻き込まれるーー。勝利は、那珂一兵の助けを借りながら、その謎に挑む! 著者自らが経験した戦後日本の混乱期と、青春の日々をみずみずしく活写する

本格推理もの。
本格ってなると・・・どうしても密室のトリックとか多くなるせいか、
「そりゃ無理だろー!!」
と、叫びたくなるようなトリックが多い。

今回の第一の殺人なんて・・・失敗する確率の方が絶対高いと思うし。

昭和24年という時代設定ですが、戦争直後ということもあり、
死体を見てもそれほどビビらない高校生たち。
そして、あだ名よね。
「カツ丼」とか「トースト」とか。
って・・・トーストって何~!?とても食べたくなった。
わたしの食生活で「パン」ってないので、とても食べたくなりました(笑)
(朝も昼もご飯派)

いろいろ考えてみると「本格」=本文の中に伏線→そこから賢い人は
犯人がわかる。という「本格」ですが、そのせいかトリックがかなり
トリッキー。「それはない!」というのが横行している今日この頃。
そういう意味ではイマイチかなーと思っちゃいます。

しかし、この本での最後の仕掛け。
これは驚いたし「おぉ!!」となった。
こういう仕掛けは好きです。
15:00  |  その他た行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.12.03 (Thu)

「三人小町の恋 偽(いかさま)陰陽師 拝み屋雨堂」 田牧大和

三人小町の恋

三人小町の恋 偽(いかさま)陰陽師 拝み屋雨堂 田牧大和

憎みたいけど憎めない。ああ、こいつらと一緒に、働きてぇ!たった一度、真実を告げたことに思い悩む超絶美男子(似非)陰陽師、雨堂。師匠に小言、世間に悪態、でも大人になりきれない弟子、おこと。腐れ縁の雨堂に噛みつく、ぶっとび天才戯作者、甲悦。「恋」と「呪い」の時代小説。

どちらかというと軽いタッチな時代モノ。
てっきり、短編でいくつか話が入っているのかと思いきや、
三人小町の恋」1話でした。
シリーズもの・・・ではない。
なんか、勿体ない気もするけれどね。
使えそうなキャラなのに。

しかし、12歳の女の子を赤子の時に拾った雨堂。
長屋の人たちから「育てろ」と言われ、長屋の人たちと
ともに育てたが、自立していくのを見るのは恋心か親心か。

まぁ時代モノだからこのくらいの年齢差でもあるのかなぁーと
思うけれど(雨堂さんは32歳だよっ!)
現在であれば十分に逮捕容疑になる(--;)

おことの成長ももう少し読みたかったので残念です。
06:00  |  その他た行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.11.29 (Sun)

「田辺聖子の古事記」 田辺聖子

古事記

ということで、高田作品を読んでると自然に古事記を知らないとダメよねー。
なんて思うようになりまして。
でも、難しいのはダメだしー。
と、思っているときに見つけた田辺聖子古事記

今風に書いてくれてます。
上巻、中巻、下巻とあり、個人的に好きなのは上巻。

ものすごく物語。

下巻になると実話?みたいになるので
そういうのがない上巻が好きです。

「因幡の白兎」とか「天の岩戸」とか子供のころに読んだ話が
実は古事記
ってことで、ほかにも八岐大蛇とかありますし、
面白かったです。ここから来たのか!という。
そういう思い。

で、中巻と下巻になると今度は人間が活躍するので。
(上巻は神様が活躍)
やっぱりここでも登場する奈良&京都。
もしくは、中国地方でしょうか。

やっぱり日本は近畿地方から生まれたんだよなぁーと
東北に生息するわたしは羨ましく思います。
ちょっと楽しかったのでまた別の古事記あったら
読みたいです。
漫画でもいいや(笑)
09:25  |  その他た行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.09.30 (Wed)

「あの日の交換日記」 辻堂ゆめ



あの日の交換日記 辻堂ゆめ

さまざまな立場のふたりが紡ぐ七篇の日記が謎を呼び、そしてある真相へ繋がっていくー。

【目次】
入院患者と見舞客/教師と児童/姉と妹/母と息子/加害者と被害者/上司と部下/夫と妻


私が中学時代は交換日記全盛時代でした。
ほんとにっ!!(笑)
先輩(女子)とやったり、クラスメイトとやったり。
ほんとうーーーーに文字ばっかり書いてた。
だから、私の年代が書く文字は崩れてるんだよね。

今のメール世代は逆に文字を書かないから、
習った通り書くので上手なのです(遠い目)

ってことで、交換日記がつなぐ7編。
実はあちこちでつながってる。
ラストになるとわかる仕組みです。

「井上先生」と、ハッキリ書いている箇所もあれば
ぼかしている箇所もあって。
あとはマドレーヌが美味しいケーキ屋もポイント。
・・・っていうのは気づくんだけど、そこで確かめずに
先にどんどん進むのが毎回の私の読み方(笑)
読み終わってから戻って確認です。

個人的には「上司と部下」が好きです。
ちょっと甘いっ!(笑)

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2020.07.15 (Wed)

「石黒くんに春は来ない」 武田綾乃



石黒くんに春は来ない 武田綾乃

スキー教室の夜、姿を消した少年は、雪山の中で救助されるが意識不明の重体。クラスメイトとの人間関係に問題があったと申し立てる保護者は、入院したままの少年を転校させた。バツの悪い思いをしながらも、日常生活を取り戻した生徒たちに、突然、少年からのメッセージが届き…。最終章で戦慄し、ラスト3ページで涙する。衝撃の学園サスペンス。

前に読書メーターで「文庫と単行本ではラストが違う」とあったので
気にはなってたのですが、緊急事態云々で図書館が閉まってて
少し忘れてましたが思い出したので読みました。

ら。

全然違うの!!!

ビックリした。正直ここまで違うとは・・・
ここまで「ある人」の立ち位置を変えるなんて!!!
どうしちゃったの?>作者さん。

どちらの結末が好みかと言うと、断然文庫のほうです。
昨日、単行本を読んで「へ?」となった私は
自分の文庫を取り出し、比べてみたら・・・
やっぱり全然違ってて。

うわーーーー。としか。

どちらかというと文庫の方が救いはあるような気がする。
落とすところは落としているっていう。

石黒くんに春は来ないというタイトル的なところは
一緒ではあるんだけれど、あの人の立ち位置が180度
違ってたとは・・・おそるべし。
08:31  |  その他た行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.05.11 (Mon)

「石黒くんに春は来ない」 武田綾乃



石黒くんに春は来ない 武田綾乃

学校の女王・京香に告白し振られた石黒くんが意識不明の重体で発見された。クラス全員に失恋をバラされたショックによる自殺未遂かと思われたが、学校は知らん顔。しかし半年後、名ばかりの偽善グループライン「石黒くんを待つ会」に、病院で眠り続けているはずの本人が参加し大混乱に。“復活”は復讐の合図!?弱肉強食だった教室の生態系が崩れ出す。

読み終わってみるとタイトルがストレートすぎて・・・

毎回書きますが、こういう本を読むと、私の学生時代にケータイ&スマホがなくてよかったと
つくづく思うのであります。
グループLINEって何よ。怖いよ。

だからこそ、委員長の宇正正義だっけ?
彼の独自のスタンスが見事だなと。
クラスでたった1人、スマホを持ってない人。
なので、グループラインにも参加しない。

でも、正義は顔がいいから学校の女王(!?)の京香が彼を好きなんだよね。
なので、いじめのターゲットにならない。
京香が一番で、残りは京香の取り巻き。
でも、怖いのがSNSなんだよね。
匿名だからクラスでどんな地味な子でも攻撃できる。

どうやら単行本と文庫ではラストが違うらしく。
こうなると単行本も読みたくなるんだよね。
09:36  |  その他た行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2020.04.10 (Fri)

「線は、僕を描く」  砥上裕將



線は、僕を描く 砥上裕將

水墨画という「線」の芸術が、深い悲しみの中に生きる「僕」を救う。第59回メフィスト賞受賞作。

なんでもありのメフィスト賞受賞でしたか。
それでもって本屋大賞ノミネート。

いかにも本屋さんが推薦しそうな本だなと思いました。

面白かったですけどね。
妙に読んでて緊張感があるんですよ。

主人公が水墨画の巨匠に気に入られて、弟子入りすることになって
そこで初めて水墨画に向かうんだけど、
紙に向かうときの緊張感、墨をするときの無心の心。
何というか、スリリングです。
湖山先生は何故青山くんにだけ優しい目を向けるのか。

孤独で空っぽだった青山くんが水墨画に出会う事で
先に進んでいくような。
まぁここら辺はありがちではありますが、
作者さんが水墨画家という経歴の持ち主・・・

そういうのもあり、水墨画に向かうシーンは面白く読みました。
08:52  |  その他た行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2020.02.21 (Fri)

「犬神館の殺人」 月原渉



犬神館の殺人 月原渉

その死体は、三重の密室の最奥に立っていた。異様な形で凍りついたまま…。そのとき犬神館では、奇怪な“犬の儀式”が行われていた。密室のすべての戸に、ギロチンが仕込まれ、儀式の参加者は自分の首を賭けて、“人間鍵”となる。鍵を開けるには、殺さねばならない。究極の密室論理。これは三年前に発生した事件の再現なのか。犯人からの不敵な挑戦状なのか。瞠目のミステリー。

密室がイメージしづらくて、わかりにくかったです。

まぁそんなこと言うと、すべてが分からなくなるんだけれど。
シズカが一番わからない。

たまに外国語言うし。
でも、このシリーズ1作目読んでないんだよね。
読んでないんだけれど、大丈夫かなーと思って。

元々、密室の謎とか、前作の首無し死体の謎とか、
謎を明かす本なので、そこだけピンポイントで
読むと面白いのですが、今回はひねりすぎのような
気がしました。

まぁシズカの謎は追々明かされるんだろうな。
シリーズ続けば。
05:00  |  その他た行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.01.08 (Wed)

「首無館の殺人」 月原渉



首無館の殺人 月原渉

没落した明治の貿易商、宇江神家。令嬢の華煉(かれん)は目覚めると記憶を失っていた。家族がいて謎の使用人が現われた。館は閉されており、出入り困難な中庭があった。そして幽閉塔。濃霧たちこめる夜、異様な連続首無事件が始まる。奇妙な時間差で移動する首、不思議な琴の音、首を抱く首無死体。猟奇か怨恨か、戦慄の死体が意味するものは何か。首に秘められた目的とは。本格ミステリー。

割と好き。
でも、これがシリーズ1作目かとおもったら違ってたっていう。

死体が首無だっていうのも一応は理由がつくし。
しかし、真相がわかると、逆にシズカがなぜ使用人として採用されたのか。
それが一番の謎であると思う。

ただ、一気にみんなが死にすぎてこの先どうなるのか??と。
そして、そして、真相が発覚するといろいろ突っ込みどころ満載だと
いうことに気づくんだけれど、でもこの世界観は好きなんだよなぁ。

簡単に読めましたのでまた機会があったら違う話も読んでみたいです。
05:00  |  その他た行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.05.17 (Fri)

「白雪王子と残酷な童話たち」 鷹守諫也



白雪王子と残酷な童話たち 鷹守諫也

白雪という名字と綺麗な顔立ちから王子というあだ名で呼ばれている彼には秘密がある。人の顔が骸骨にしか見えないらしい。本当の顔が見えるのはもうすぐ死ぬ人間とーー殺人者の顔だけ。高校生のときに負った頭部のケガが原因のようだ。その彼は人探しのために舞月と同じ大学に入り、同級生となった。ふとしたきっかけで連鎖する不可解な出来事。絡み合う謎の正体はーー。

意外と現代的な話だった。
そして面白かった。
事故の後遺症とはいえ、トンデモ設定ではあります。

人の顔が骸骨に見える。ごくたまに人の顔が分かる場合がある。
その場合は「死んだとき」「もうすぐ死ぬとき」「人殺し」
なんって・・・ご都合主義!!

だからこそ面白いです。
人間関係が心霊探偵八雲の八雲くんと晴香みたいな感じかな。

大学という場所というせいもあったけど、結構年上が多かった。
まぁ最近はいろいろが年齢の学生もいますしね。
それはそうと、読み終わってみると「犯人」って結構最初から仕掛けて
きてたね。怖いね。
怖いけど、面白いね。
もう1度最初から読み直してみたいくらいです。
09:36  |  その他た行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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