igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「月影骨董鑑定帖」 谷崎泉



月影骨董鑑定帖 谷崎泉

東京・谷中に佇む月影寺。その片隅に建つ古い日本家屋には二人の青年と二匹の猫が住んでいる。骨董鑑定の才があるものの、今は小間物を作って細々と生計を立てている家主の白藤晴と、居候の骨董オタク・宇多蒼一郎。そんな白藤家に、銀行員の梶という男が訪ねてきた。晴の亡くなった祖父に用事があるという梶は、どうやら骨董贋作にまつわるトラブルに巻き込まれている様子。過去の因縁から骨董を忌避する晴は、なんとか関わり合いにならぬようにしていたが、事態は殺人事件に発展し…!?

この年齢になると蒼一郎みたいなのはダメだねー。
正論をぶっ放すのは・・・危険です。

国嵩みたいなのは・・・
いいですね。

家計には優しくないし、そこの家の人から見るとシャレになりませんが、
食べっぷりを傍観者の立場で見る分にはいいです(笑)
ただ・・食べ過ぎです。
面白いけどね。

晴と井蛙堂の間にどんな因縁があるのかと。
晴の将来を台無しにした井蛙堂・・・
何をしたのか。
と、思ったら、「そこまでしたのか?」と驚きました。

続くみたいなので、願わくば蒼一郎がもう少し大人になってもらいたいのと、
国嵩の食欲は衰えないでほしい。
・・・願います。

「探偵作家は沈黙する」 田代裕彦



探偵作家は沈黙する 田代裕彦

時は大正十二年。探偵小説家・平井骸惚に弟子入りを懇願し、平井家の居候となった貧乏学生の河上太一。だが一向に弟子と認めてもらえず、骸惚の娘の涼には嫌われ、肩身が狭い毎日。そんなある日、骸惚の知人である作家が不可解な自殺を遂げる。骸惚は「これは自殺じゃない」と断定するも、それ以上語ろうとしない。義憤に駆られた太一は事件の謎を追うが“密室殺人”であることが判明し…。大正浪漫薫る推理劇、ここに開幕!

ちょっと独特な感じの書き方だったかなぁー。

この独特な書き方で面白ければそれでもいいんだけど・・
何というか・・・
設定に無理がないだろうか??
大正時代というのはこれでアリなのか。

探偵小説家に弟子入りを志願するのはいいとしても、
そこに年頃の娘が2人いるのに「どうぞー」という奥様・・
いいのか?奥様・・・?

一応本格ものっぽい気もするんだけど、多少ご都合主義的なこともあり。
何というか・・・読んでて納得いかないところもあったから今一つということで。

「徳川秀忠と妻お江」 立石優



徳川秀忠と妻お江 立石優

信長の妹・お市の方の三女・お江は、幼くして父母が殺されるという悲運を味わう。そして23歳のとき、三度目の結婚で家康の三男・秀忠に嫁ぐ。このとき、秀忠が将来二代将軍になるとは、だれもが夢想だにしていなかった、関ヶ原の戦いでの大失態、大御所家康の院政、春日局との確執…数々の苦難を乗り越え、江戸幕府の土台を築いた夫婦の波瀾の生涯を描く力作長篇小説。

相変わらず歴史に弱いので読み終わってからWIKIへ。
でも、いつかこの人題材で大河ありましたよね。上野樹里で。
お江そのものがかなり強気女子みたいなので、いいキャスティングだったかもと、思いましたがドラマそのものは不評だったのかなー。
WIKIでは「夫婦仲は冷え切っていた」とも書いてました。
こちらの本ではそんなこともなく、子だくさんの仲良し夫婦。
まぁ夫婦のことだからねー。
あまり分からないけれど、相変わらず、女性というのは政治の道具だなと思うと、いろいろな時代を見ていても戦国時代が女性としては生きにくい時代だったかも。
「姫」じゃなくて普通の人だったら普通に生きてたかもしれないけれど。

織田信長の妹の子供です→江。

で、豊臣秀吉にいいように駒にされる。
で、その後は家康にいいように駒にされる。

うーーーん。
なんか、いろいろと納得いかなかったけれど、時代だから仕方ない部分もあるのかも。

「欧州旅日記」 田辺誠一



欧州旅日記 田辺誠一

ロンドン、コペンハーゲン、バルセロナ、パリ…。世界一のレストランを巡る旅日記。初めての旅の思い出。世界各地でのハプニング集。旅先で役立つ小技・テクニック集など。旅日記を通して見えてくる、田辺誠一のアタマの中。抱腹絶倒のエピソードと実用的なアイデアが詰まったフォトエッセイ。

クールな俳優というイメージはすでに忘却の彼方。
今は独特すぎる絵と子持ちの大塚寧々と結婚したイケメンというイメージになってしまった田辺誠一。

実は大の海外旅行好きらしく、温泉よりも海外が好き!
だそうです。

私は海外にはあまり興味がなく、それよりだったら日本!と思っていたのですが、この本を読んで田辺一家の仲の良さと意外な田辺さんの行動力に驚きましたが、「日本がいい!」という私の意見は覆りませんでした。

やっぱり文化が違う海外。
落とし物をしたら戻ってこないと思わなくてはいけないし、シャワーの圧は強くて当たり前の日本ではいろいろストレスもあるだろうなぁー。それでも、それを補ってもきっといいところもあるんだろう。うむ。

私は見ているだけで十分。
田辺さんが憧れのレストランと謳ったランチの写真で満足です。
海外でも料理の写真撮れるんですね。
私は普段でも写真撮らないので、そういうの海外でオッケーなのかどうか
分かりませんでしたが、世界一と言われるレストランの料理。
見たかったので嬉しかったです。
芸が細かいねー。
見習いたいが見習える個所が見つからないww

「濃姫のひざまくら」 富田源太郎

濃姫のひざまくら

濃姫のひざまくら 富田源太郎

信長の天下統一を陰で支えた正室、濃姫。その謎に包まれた生涯を、闘病作家富田源太郎が再び証す…『光秀の誤算』に次ぐ歴史感動小説第二弾。

織田信長の正妻の話。
歴史に疎い私はまたまた初めましての人ですが、
織田信長と35年連れ添ったというだけで、素敵な夫婦だったんだなと思うのです。

理想の夫婦かもしれない。

結果として織田信長は本能寺で死んでしまったわけだけど、
他の話を読んでもそうだけど、結局首はおろか骨も見つかってないとか??

どういうことなんだろう。
話が途中ブツブツと切れているので、私のようなあまり歴史に詳しくない
タイプからすると「あれ?」と思うけれど、分かっている人は分かっているのかも。

織田信長の落ち着く場所が濃姫の膝枕ってなんかいいわねー。
側室も何人もいたみたいだけど、まぁ時代が時代だしそんなものなのか。

「チャップリン暗殺指令」 土橋章宏



チャップリン暗殺指令 土橋章宏

昭和7年(1932年)、青年将校が中心となり、クーデターを画策。純朴な青年・津島新吉は、帝国ホテルに滞在していた喜劇王の暗殺を命じられた。

本を読んでいるとたまにこういう新しい発見がある。
そういう時は「読書って本当にいいなぁ~(*´ω`*)」と得した気持ちになります。

というのも、新吉云々は別としてほぼ実話。
そうだったのかーー。
チャップリンが来日したときに、本当に5.15事件があって犬養毅が暗殺された。
チャップリンも暗殺対象に・・・なっていたかもしれない。
きな臭さを感じた秘書の高野が機転を利かせたからチャップリンは暗殺されなかった・・・かもしれない。

5.15事件は授業で習ったものの、同時期にチャップリンが来日してたなんて
もちろん、授業では習わないし、秘書が日本人だったっていうのも知らなかったし。
5.15事件からもわかるように、軍人が目立っていた時代だったし。

もっとコミカルな話かと思ってましたが、ふつうに面白い小説でした。
小説なのか実話かは謎ですが、知らなかったことを知った私としては大満足なのです。

「ラストレシピ」 田中経一



ラストレシピ 田中経一

第二次大戦中に天才料理人・直太朗が完成させた究極の料理を蘇らせてほしいと依頼された、“最期の料理請負人”の佐々木。彼はそれを“再現”する過程で、そのレシピが恐ろしい陰謀を孕んでいたことに気づく。直太朗が料理に人生を懸ける裏で、歴史をも揺るがすある計画が動いていたのだ。美食に導かれ70年越しの謎に迫る、感動の傑作ミステリー!

BOOKデータベースの「歴史をも揺るがすある計画」っていうのが怖かった。
これは、日本人であればだれでも怖いと思う計画。
しかし・・・当時の戦争中ってみんな頭がおかしくなってるんだろうなー。
「お国のため」って言えば何でも許されると思っているのか、
それとも本当にそう思っているのか。

その時代背景を思えば良くも悪くも「知りすぎている」直太朗は殺されたとしても
仕方ないというか。
生きていてもかなり辛い人生だったと思う。
そういう事を思うと、最後に直太朗がやったことは、本当に大切なことだったと
思うんだけどねー。
ただ、直太朗が思っていたよりも真相を知るのが遅かった。
ずれた歯車というのはなかなか元に戻らないようです。

最後の佐々木の出生の秘密はおまけみたいな感じもしたけど、
まぁそうそう麒麟の舌の人がいるわけないかって考えると
最初から誘導されてたのかな。
そこに着地すると思ってなかったのでちょっと驚きました。

「本能寺遊戯」 高井忍



本能寺遊戯 高井忍

扇ヶ谷姫之、朝比奈亜沙日、そして交換留学生アナスタシア・ベズグラヤ(通称:ナスチャ)は日本史好きの高校生。事あるごとに日本史談義を続け、ついには歴史雑誌『ジパング・ナビ!』の新説公募企画にそれぞれが投稿、入選と賞金を狙う。本能寺の変の真相、ヤマトタケルと剣の謎、大奥の秘密など、女子高生“歴女”三人組の魅力的な新解釈を、気鋭の著者が連作ミステリで贈る。

【目次】
本能寺遊戯/聖剣パズル/大奥番外編/女帝大作戦/『編集部日誌』より


超マニアックだった。

「史実が何よりも正しい。史実があるのにどうしてわざと面白おかしい方向へ進みたがる!?」という登場人物の1人が言ったのには「なるほどなー」と正直思いましたが、勝者が書いた話ほどあてにならないものはないのよねー。

で、この3人が女子高生でなんか、普段の会話も「??」なのにこの歴史のチョイスがマニアック。
最初の本能寺くらいかなー。
あとはついていけなかった(笑)
こんな可愛らしい表紙にすっかり騙され、読むのに2週間はかかった状態です。

なんというか・・・チョイスするのは皆さんにお馴染みの話にしてもらいたい。
竜馬暗殺とか。聖徳太子とか。まぁ他にもいろいろありますが、
ひたすら難しく「ようやく読んだーー!!!」という感想しか出てこないw

「ビオレタ」 寺地はるな



ビオレタ 寺地はるな 

婚約者から突然別れを告げられた田中妙は、道端で大泣きしていたところを拾ってくれた菫さんが営む雑貨屋「ビオレタ」で働くことになる。そこは「棺桶」なる美しい箱を売る、少々風変わりな店。何事にも自信を持てなかった妙だが、ビオレタでの出会いを通し、少しずつ変わりはじめる。人生を自分の足で歩くことの豊かさをユーモラスに描き出す、心のすきまにしみこむ温かな物語。第四回ポプラ社小説新人賞受賞作。

主人公に共感できなくて。
読んでてずっとイライラしてました。
変にこじらせるというか、人の温かさとか思いやりを変にひねくれて受け取ってしまうようなかなり面倒な人であります。
そんな面倒な人としっかり向き合って接する菫とか千歳とかすんばらしいと思った―。

そして妙(←主人公)のお父さんとお母さん。ツカサおじさん。
どの人もとてもいい人で泣けたー。
なんで主人公はこんなにバカなんだ。
27歳になってもこんなにバカなんだろう。
その温かみを知らないで今までのほほんと生きてきたのかと思うと本当に腹が立ちました。

多分作家さんが狙っていた箇所と全く違う場所で共感したり憤慨したりしましたが
まぁまぁ面白く読みました。(結構泣きましたもの)

「逆説探偵」 鳥飼否宇



逆説探偵 鳥飼否宇

綾鹿警察署・五龍神田刑事が、次々と起こる事件の謎に挑む!事件解決のヒントは、正体不明のホームレス十徳治郎が握る。あまりにも意外で皮肉な12人の真犯人とは!?そして、最後に残る物語最大の謎とは!?ライト感覚の本格ミステリー。

【目次】(「BOOK」データベースより)
獅子身中の脅迫者/火中の栗と放火魔/堕天使はペテン師/張子の虎で窃盗犯/ひとりよがりにストーカー/敬虔過ぎた狂信者/その場しのぎが誘拐犯/目立ちたがりなスリ師/予見されし暴行魔/犬も歩けば密輸犯/虫が好かないテロリスト/猫も杓子も殺人鬼/申し分なき愉快犯


はじめましての作家さんです。
読んだことなかったんだーと、自分のブログを振り返って思いましたが、
なかなか強烈な本でした(笑)

とにかく五龍神田がヘボすぎて読んでて切なくなる(笑)
ホームレスのじっとくさんがヒントを与えるも、そこからなぜか暴走し、
結果として、間違った犯人像をこしらえたり、混乱させてしまってます。

でも、実は・・・ってことでラストで「へ??」となりますが、
そういえば登場シーンがかぶってませんねー。
そういう事なのか。

短編でみんな似たような感じだったので、中盤は少し中だるみでした。
ラストが衝撃ではあったんだけど、そこにたどり着くまででかなり
疲弊してましたので、衝撃というより「ようやく」と言った感じ(笑)