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2021.02.10 (Wed)

「汚れた手をそこで拭かない」 芦沢央



汚れた手をそこで拭かない 芦沢央

平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、認知症の妻を傷つけたくない夫。元不倫相手を見返したい料理研究家…始まりは、ささやかな秘密。気付かぬうちにじわりじわりと「お金」の魔の手はやってきて、見逃したはずの小さな綻びは、彼ら自身を絡め取り、蝕んでいく。取り扱い注意!研ぎ澄まされたミステリ5篇。

【目次】(「BOOK」データベースより)
ただ、運が悪かっただけ/埋め合わせ/忘却/お蔵入り/ミモザ


「お蔵入り」が好みかなぁ。
なんというか・・・普通女性だったら「こんなこと言われたらイヤだよな」と
思うようなことを、テレビでやるものだからそんな目に遭うのに、
まったくその間際の間際まで気づかない。
そんなアホな男たち。

そのシーンを読みながら「これ。わたしだったらイヤだなぁ」と思ってたんだけれど。
やっぱりその人もイヤだったらしい。
イヤだよね。普通。
うん。うん。

あとは、知らないうちに引き返せなくなるような泥沼的な感じ。
嫌いではないけれど、読後感は悪いよね。
「お蔵入り」以外は。
09:40  |  芦沢央  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.02.02 (Sun)

「罪の余白」 芦沢央



罪の余白 芦沢央

どうしよう、お父さん、わたし、死んでしまうー。安藤の娘、加奈が学校で転落死した。「全然悩んでいるようには見えなかった」。クラスメートからの手紙を受け取った安藤の心に、娘が死を選んだ本当の理由を知りたい、という思いが強く芽生える。安藤の家を弔問に訪れた少女、娘の日記を探す安藤。二人が出遭った時、悪魔の心が蠢き出す…。女子高生達の罪深い遊戯、娘を思う父の暴走する心を、サスペンスフルに描く!

娘が死んでしまってからの、父親の苦悩と暴走がとても読みごたえがあって
一気読みしました。

最後の父親のアレはほかで似たようなのがあった。
あの手のトリックというか仕掛けというか。
そういうことで言えば、やっぱりこのくらい世の中に作品があると被るよね。

ただ、どの作品だったかは思い出せない(笑)

安藤(父)の同僚の早苗さんは、イメージとしては
国枝桃子さん@S&M

しかし、国枝さんよりももっと極端。
人の嘘がわからない。
言葉を言葉通りに受け取る体質なので、
人の言葉の裏を読むみたいなのができない。
ある意味可哀想ですが。

何より可哀想だったのは、死んでしまった加奈です。
死んでしまうと終わりだよね。

手すりにのぼる勇気があるなら、断る勇気のほうが
簡単の気もするんだけど。
死ぬとわかってたら断るんだけどね。

うーん。
10:24  |  芦沢央  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.09.29 (Sun)

「火のないところに煙は」 芦沢央



火のないところに煙は 芦沢央

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の「私」は、かつての凄惨な体験を振り返る。解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。「私」は、事件を小説として発表することで情報を集めようとするがー。予測不可能な展開とどんでん返しの波状攻撃にあなたも必ず騙される。一気読み不可避、寝不足必至!!読み始めたら引き返せない、戦慄の暗黒ミステリ!

【目次】(「BOOK」データベースより)
染み/お祓いを頼む女/妄言/助けてって言ったのに/誰かの怪異/禁忌


ホラーなんだけれど、ホラーって怖くてなんぼの話なので、
怖くないと普通の1冊の本です。

作者取材型です。
読んでて「この設定どこかで・・・」と思ってしまう時点で
私ってアウトだなと思います。
小野不由美さんの残穢をイメージしました。

5話まで取材先での怖い話なんだけれど、
怖くないんだよ(T_T)
こういうの平気なの(T_T)(T_T)

でも、ラストの「禁忌」のラストが意外と怖くて(・∀・)
「怖い!怖いぞ!!」と少しうれしくなりました。

でも、ホラーと言ったらやっぱり三津田信三さんです。
彼以上のホラーにはまだ出会ってませんし、
正直出会いたくもない。
この人の本、たまに死ぬほど怖い。

「怖くなかった」と言って読んでる状態が
実は一番いいのではないかと思う今日この頃です。
17:22  |  芦沢央  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2019.02.04 (Mon)

「いつかの人質」 芦沢央



いつかの人質 芦沢央

12年前、誘拐された少女。そして発生した二度目の誘拐事件。目の見えぬ少女はなぜ、再び狙われたのかー。過去と現在を繋ぐのは、誘拐犯の娘。『罪の余白』の新鋭が放つ、戦慄の心理サスペンス!

展開が意外で驚いたっていうか・・・
あれだね。
犯人は自分の大切な人以外は本当にどうでもいいんだねー。
たとえ暴力をふるっても。

盲目の愛子にそこまでしなくちゃいけないかなぁと思ってね。
そういうところは、私が悪に徹しきれないところなのでしょうが。
(まぁ、悪になる必要もないので)

なので、犯人の行動に「うぇーー!?」と思ってしまった。

ちょっと違う推理をしていたんですけどね。
そこは見事に外れました。

しかししかし・・・・読み終わっても愛子が可哀想でしかない印章です。
本人はとても前向きで聡明なんだけどね。
07:00  |  芦沢央  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.03.15 (Wed)

「許されようとは思いません」 芦沢央



許されようとは思いません 芦沢央

かつて祖母が暮らしていた村を訪ねた「私」。祖母は、同居していた曾祖父を惨殺して村から追放されたのだ。彼女は何故、余命わずかだったはずの曾祖父を殺さねばならなかったのか…究極の選択を迫られた女たちの悲劇を、端正な筆致と鮮やかなレトリックで描き出す、ミステリ短篇集の新たなるマスターピース!磨き抜かれたプロットが、日常に潜む狂気をあぶりだす全5篇。

【目次】
許されようとは思いません/目撃者はいなかった/ありがとう、ばあば/姉のように/絵の中の男


最後にどんでん返しが来るという・・・
最近ではそう珍しくもないパターンです。

なので、どんでん返し以外のところでどのくらい面白く読ませるかなのよねー。
読書メーターを読むと表題作→「許されようとは思いません」が評価いいです。
祖母の気持ちを思うとなんというか、切ないところですが。

祖母つながりでばあばと杏ちゃんの話が結構好きでした。
分かりやすいので。
結局は年賀状の写真がデブなのよね。
しかし、写真はできている。母親はデブのころの杏ちゃんでも娘なのでかわいい。
そりゃー母だしねー。
でも、杏ちゃんはもう子役なのです。芸能人なのです。
このデブの年賀状を使われないために・・・そういう考えでの物語なのかと思うと面白かった。

「目撃者はいなかった」はタイミング悪いよね。
自分で始末しようとは思うけれど・・・
結局はそうなってしまう。
なんというか・・・自業自得とはいえ気の毒であります(^^;)
05:00  |  芦沢央  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑
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