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2017.05.02 (Tue)

「本を守ろうとする猫の話」 夏川草介



本を守ろうとする猫の話 夏川草介

高校生の夏木林太郎は、祖父を突然亡くした。祖父が営んでいた古書店『夏木書店』をたたみ、叔母に引き取られることになった林太郎の前に、人間の言葉を話すトラネコが現れる。21世紀版『銀河鉄道の夜』!

はじめましての作家さんだったー。
前に何かで読んでたような気がしたんだけどなー。

対象年齢がもう少し若かったのかもしれない。
なんか・・・斜に構えて読んでしまったw

例えば、第三話とか面白かったんだけど、
最近よく作家が書く、「活字離れ」「本離れ」「出版過多」とかねー。
そういうのを書いて警告してるんだろうけれど、
読まない人は読まないから知らないんだよね。本離れ云々。
読むのは私のような活字バカばかりで・・・
なので、そういう事を書いている本もよく読むのですでに食傷気味w

若い人には割と好印象のようですが(←読書メーターで)
「道徳の本みたいだった」って書いている人もいて少し納得した。
まぁ・・・難しいところではありますが、
終始ほんわかしていて、主人公の性格のせいか、緊迫しているようなシーン
なんだろうけれど、なんかほんわかしてた感じ(笑)

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2016.10.12 (Wed)

「タスキメシ」 額賀澪



タスキメシ 額賀澪

陸上の名門高校で長距離選手として将来を期待されていた眞家早馬は、右膝の骨折という大けがを負いリハビリ中。そんな折、調理実習部の都と出会い料理に没頭する。駅伝×料理男子。熱涙間違いなしの青春小説。


同じくはじめましての作家さん。

前日も料理関係の本でしたがこちらもです。
でも、こっちは若い高校生の弟に食べてもらうべくの料理なので気持ち若い。
まぁ素材もなじみの物がありますが、マネして作りたいというのはなかったかなー。

故障により陸上をやめなくてはいけない兄と、故障の原因を作ってしまったと思い込んでる弟。
その少しいびつな兄弟関係なんだけど、青春してるなー。
料理実習部にいるたった1人の部員。井坂都との出会い。
これもまた・・・まぁラストはやっぱりそっちだよねとは思っちゃったが、
高校生の若くて青くて・・・みたいなのが感じることができたと思います。

2016年の青少年読書感想文コンクールの高校生部門、課題図書だそうです。
なるほどねーー。
確かにそういうのに選ばれそうです。
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2016.02.26 (Fri)

「教団X」 中村文則



教団X 中村文則

謎のカルト教団と革命の予感。自分の元から去った女性は、公安から身を隠すオカルト教団の中へ消えた。絶対的な悪の教祖と4人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める。神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇とは、光とは何か。著者最長にして圧倒的最高傑作。

エロエロ小説だった。

最近エロエロ小説って読んでなかったので「おぉっ!」とビックリした(笑)

でもこういうのってオウム真理教であったよねー。
教祖さまのパワーを直接いただくとかなんとかかんとか。
当時のニュースだかワイドショーとかやっているのを見た記憶があります。
オウム真理教の幹部クラスの女性はみんなノーメイクなのに美人ぞろいだったなと言う記憶が。

そういう信仰から外れたり、教祖と考えがズレた人たちはテロとか過激な方向へ行くんだねー。
なんでだろうね。なんで極端になるんだろう。
なんで宗教施設に武器が沢山あるんだろう。

結局なんだったんだろう。
「教団」という大きなうねりの中で翻弄されたいろいろな人々。
2人の教祖。
うぅむ。よく分からん人たちだった。
松尾もそこそこ謎だったし。
最初は宗教を否定していたけれど、結局は「不思議な話」とかするワケで。
それはやっぱり聞く人が聞くと「ありがたいお話」になる。

などと思いながら読みました。
厚いんだけどそれほど時間はかからなかった。

14:46  |  その他な行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.02.13 (Sat)

「永い言い訳」 西川美和



永い言い訳 西川美和

長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓。悲しさを“演じる”ことしかできなかった津村は、同じ事故で母親を失った一家と出会い、はじめて夏子と向き合い始めるが…。突然家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか。人間の関係の幸福と不確かさを描いた感動の物語。

読了感はいいです。

ただこの本はイヤな偶然があります。
妻の夏子と夏子の友人のゆきちゃんがバス事故で死にます。
それがスキーツアーの夜行バス。
カーブを曲がりきれず云々・・・

もちろん小説の方が先ですが、こういうことが現実に起きたんだよなーと思いました。
作者さんも辛いだろうなと思いましたが。

それで、妻に先立たれてしまった2人の夫(オッサン)

オッサンの1人は名前を衣笠幸夫といい、鉄人さんと同じ名前。
職業小説家。子供なし。
オッサンのもう1人は大宮陽一。職業トラック運転手。小学6年生の男の子と5歳の女の子の子供がいる。

2人のオッサンは急接近。
幸夫くんはトラック運ちゃんの代わりに2人の子供の面倒を見たりする。
それが仕事の出版社の人からすると「父親ごっこ」をしているように見える。

「父親ごっこ」ねぇー。
ちょっと気に入ったフレーズ。まさにそういう感じがした。

夫婦と言っても仲良し夫婦もあれば、そこそこ冷え切った夫婦もある。
それぞれの夫婦の温度差があったりして面白く読みました。
実際に幸夫の気持ちを理解できるシーンもあるんだよね。
ひねくれもの同志ということか( ̄▽ ̄;)
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2016.02.09 (Tue)

「広岡浅子 気高き生涯」 長尾剛



広岡浅子 気高き生涯 長尾剛

幕末の京都に生まれ、大阪の豪商に嫁いだ広岡浅子。明治維新の動乱で傾きかけた嫁ぎ先を立て直すために奔走し、炭鉱、銀行、生命保険業を手掛け、実業家として活躍。さらに、女性の地位向上のために日本初の女子大学の設立にも貢献。ピストルを忍ばせて炭鉱に入るなど、豪快な逸話を残した不世出の女傑は、いかなる人物だったのか。時代背景や女性史を踏まえて追った評伝。

ってことで、「あさが来た」のモデルとなった広岡浅子の生涯の本です。
こういうシーズン物は妹が貸してくれます。

っていうか、村岡花子の本にしろ、マッサンの本にしろ、今回の本にしろ毎回よく買うなーと。
本を借りておいてなんですが毎回そう思う訳です。

この本は浅子の生涯をメインに書いている本なので、
信五郎に妾がいたとかそういう話はナッシング。
あくまでも浅子と信五郎って感じかなー。
だからこそ面白く読みました。

浅子だから信五郎だし、信五郎だから浅子だし。
この2人じゃないとなかなか上手くいかないだろう。
本を読んでるとドラマのまんま。
っていうか、ドラマが実物のまんま。
読みながらにんまりしてしまいました。

信五郎もやり手なんだよねー。
ただ競争心もなくのんびりしているから分からないんだろうけど、
紡績会社を作ったともあるのでそこには驚いた。
今の「ユニチカ」だそうで。

娘の名前が「亀子」というのだけは・・・(´;ω;`)
当時はいいのでしょうが、今だとクレームかもと・・・

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2015.04.27 (Mon)

「今夜、すべてのバーで」 中島らも



今夜、すべてのバーで 中島らも

薄紫の香腺液の結晶を、澄んだ水に落とす。甘酸っぱく、すがすがしい香りがひろがり、それを一口ふくむと、口の中で冷たい玉がはじけるような…。アルコールにとりつかれた男・小島容が往き来する、幻覚の世界と妙に覚めた日常そして周囲の個性的な人々を描いた傑作長篇小説。吉川英治文学新人賞受賞作。(BOOKデータベースより)

作者の実体験含む・・・かな。
アル中で肝臓をやられてしまって入院してしまった小島(ちなみに作者は中島。)

いろいろな人に35歳で死ぬと言われ、35歳で入院する羽目になり、自分の人生は35歳で幕を閉じるんだとあきらめの境地の中、そこでの出会いとか、やっぱり人間が変わるっていうのは本当にショックだったり、衝撃がなければ無理なのかもしれない。

最初は医者にムカついて(笑)
「なんなの。この医者」と思ってたんだけど、確かに酷い先生なんだけど、医者からするとアル中で入院する人なんて愚の極みなのでしょうね。

この本にアル中診断みたいなのがあって。
項目ごとにプラス何点、マイナス何点と計算していき、プラス2点以上だと人間終わりみたいな書かれ方してて。
ふむふむとやったら3.9点あった私w
ちなみに、主役の小島さんは12.5点だった。

人間終わってる・・・と、ダンナに見せたら、「こことここは別に当てはまらないんじゃないか」と言ってくれて、無事に人間に戻ることが出来ました・゚・(ノД`;)・゚・

入院していると当たり前に起こる別れ。
病院での別れは大体が「死」を意味してます。
読み手の私からしてもあの人の死は悲しくなりました。

ラスト読了感はいいんだけど、酒ってそうそう簡単にやめられないんだよね。
それは自分もわかってるし、らもさんのその後を見てもわかる。
それもまた辛いところ。



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2015.04.17 (Fri)

「家守綺譚」 梨木香歩



家守綺譚 梨木香歩

たとえばたとえば。サルスベリの木に惚れられたり。床の間の掛軸から亡友の訪問を受けたり。飼い犬は河瞳と懇意になったり。白木蓮がタツノオトシゴを孕んだり。庭のはずれにマリア様がお出ましになったり。散りぎわの桜が暇乞いに来たり。と、いった次第の本書は、四季おりおりの天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。(BOOKデータベースより)

medeskiさんのお勧め本。
女性に贈るときはこの本とのことですが・・・・

あまりにセンスの良さにクラクラした。

私は基本的に物騒な本が好きなので、普段はあまり手に取らない本です。
読書ブログを通じて他の方がどういう本を読まれているかと交流するのが大好きであります。
真面目にいい本と出会いました。
四季折々の風景、風情、今から100年前ったらいつ?
大正かー。

ワケあって亡き友の家に1人で住むことになった主人公ですが、
亡くなったはずの友人が掛け軸から登場するというホラーながらもコミカルな展開となってます。

そして四季折々の花々。
意思をもつサルスベリなど。
ひとつの章が短いので、寝る時に読み返すのもいいかもしれません。

08:30  |  その他な行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2014.05.30 (Fri)

「お父さんと伊藤さん」 中澤日菜子



お父さんと伊藤さん 中澤日菜子 

娘と彼氏の狭い同棲部屋で始まったぎこちない共同生活。すれ違って生きてきた父と娘に心通じあえる日は?第8回小説現代長編新人賞受賞。誰にでも起こりうる家族問題を笑いと緊張の絶妙なタッチで描くデビュー作!(BOOKデータベースより)

もちろん、タイトルで借りました(笑)
図書館で借りたのですが、超目立つこのタイトルとオレンジ一色の表紙。

中身も結構ユーモラスで主人公が少し脱力な感じがまたいいんだけど。
いきなり登場した「お父さん」
主人公の兄夫婦と同居していたけれど、兄の嫁とうまくいかなくなってしまい突然登場。

・・・って・・・

自分だったらこれは勘弁してもらいたいと思った。
なんて思った人が多々いるに違いない。
そう思います。
だってだって。
キツい。
今までの生活ペースが崩れるし。
第一、彩(主人公)には54歳の同棲相手の「伊藤さん」がいるんだし。
うわ~。イヤすぎるかも。

でも、そこはなんか今時の女性らしく、適当にかわして適当に相手をして過ごす。
けれどー。
問題が起きたりして。
現代的なテーマです。
ほんと。介護とか老人とかねー。
ありますし。
ラストはうまくいきすぎな感じがしましたけれど、
実際もっと苦労している人はいるだろうし。
それでも、「物語」として読む分にはとても面白い1冊でした。

スプーンの謎だけは残りました。
後で読んだ方教えてー。

そして、私の中の脳内では伊藤さんはELTの伊藤さん(笑)
なんか、飄々とした雰囲気とか似てます。
09:37  |  その他な行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2014.05.16 (Fri)

「去年の冬、きみと別れ」 中村文則



去年の冬、きみと別れ 中村文則
 
ライターの「僕」は、ある猟奇殺人事件の被告に面会に行く。彼は、二人の女性を殺した容疑で逮捕され、死刑判決を受けていた。調べを進めるほど、事件の異様さにのみ込まれていく「僕」。そもそも、彼はなぜ事件を起こしたのか?それは本当に殺人だったのか?何かを隠し続ける被告、男の人生を破滅に導いてしまう被告の姉、大切な誰かを失くした人たちが群がる人形師。それぞれの狂気が暴走し、真相は迷宮入りするかに思われた。だがー。日本と世界を震撼させた著者が紡ぐ、戦慄のミステリー!(BOOKデータベースより)

今回もはじめましての作家さんです。
全体的にどよーーーーーーーーーーーーーーんっとした本でした。

いやー暗かった。
でも、こういう本は決して嫌いではないのです。
登場人物の誰一人に共感も感動も同調もしない。
ただただ読んでいるだけなのですが、
それでも読んでてある種の面白さを感じました。

結局ラストになると誰が誰だか混乱してきて、
そしてこの人だと思っていた人が実はちがう人で。
とかそういうのも多々あります。

そう。多々あるのです( ̄ω ̄*)ゞ

読み終わって「一体なんだったんだ!」と思うんだけど、
全体的に漂う「自業自得」の雰囲気があるので
誰にも同情することなく終わりました。

いいのかそれで(笑)
13:51  |  その他な行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2013.09.09 (Mon)

「はだしのゲン 全10巻」 中沢啓治



次に読みたい人がいるから早めに返せと言われ、意外と早く読み切りました(笑)

感想は日記ブログにと書きましたが、いつも思うのですが、日記ブログの「ぷららBroach」ってめちゃくちゃ重いのです。
もう経営陣やる気ないのがアリアリです。
なのでこちらにも書きました。

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結論から言うと・・・





「この本のどこが閲覧規制!?(・ω・)」





です。
久々に懐かしのNGワード全開の本でした。時代ですね(笑)

最初の1~2巻は原爆の描写とかそれによっての死体の描写などが怖くて、
「これは小学生のころだったら読めないかも」
と、思っていたのですが、戦争も終わり、復興に向けて頑張っているゲンたち。
お金がいし食べ物もない。人は冷たいし、いろいろ大変なんだけど、
とんちが利くのか賢く生きていく。

凄く心根の優しいゲンです。
戦争を心から憎み、仲間を大切に思う。
小学生の物語とは思えないくらい。

ただ、天皇陛下に対しての思いというか、発言にはやや引いちゃいます。
戦争責任が天皇陛下にあると固く信じているタイプ。
この間見た「終戦のエンペラー」でも天皇陛下に戦争責任があるかというのが
問題視されてましたけれど、ゲンは疑うことなくあると言ってました。

・・・作者の中沢さんがゲンの口から言わせているようですが。

そういえば、ゲンの被爆体験は中沢さんが経験したことそのまんまだそうです。
友達のお母さんと話している最中に原爆が落ちて、気付いたら友達のお母さんは
死んでたとか。自分は学校の門の陰にいて無事だったそうです。
運やタイミングもあるんだな。

中学卒業して、東京に向かうところまでがこの10巻までの内容。
「第一部完」と書かれてました。



今回、ニュースでは強姦のシーンや拷問のシーンが問題視されてましたが、
強姦ったって・・・当然少年ジャンプなんだからリアルな表現があるわけでもないし、
拷問だって・・・今はもっと酷い映像とか漫画やテレビで見ていると思う。
今の小学生たちも。

この小学校に文句を言った保護者・・・アホだろ。
と、思いましたがそのおかげで「はだしのゲン」は飛ぶように売れ、
何がどうなるか分からない世の中だなと思いました。

1人の男の物語としてはとても面白く、戦争を忘れないという事のほかに
普通に漫画として楽しめました。

最近の保護者、子供の事気にしすぎというか、全て把握しないと気が済まないの?
ゲンなんて何日も家に帰らないのよ。
まぁそれはそれで大問題かも(^^;)
08:10  |  その他な行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(8)  |  EDIT  |  Top↑
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