igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「模倣の殺意」 中町信



模倣の殺意 中町信

七月七日の午後七時、新進作家、坂井正夫が青酸カリによる服毒死を遂げた。遺書はなかったが、世を儚んでの自殺として処理された。坂井に編集雑務を頼んでいた医学書系の出版社に勤める中田秋子は、彼の部屋で偶然行きあわせた遠賀野律子の存在が気になり、独自に調査を始める。一方、ルポライターの津久見伸助は、同人誌仲間だった坂井の死を記事にするよう雑誌社から依頼され、調べを進める内に、坂井がようやくの思いで発表にこぎつけた受賞後第一作が、さる有名作家の短編の盗作である疑惑が持ち上がり、坂井と確執のあった編集者、柳沢邦夫を追及していく。著者が絶対の自信を持って読者に仕掛ける超絶のトリック。記念すべきデビュー長編の改稿決定版。

これってアリ!?

なんでこんなに人気あるのかなぁーと思ったら、
どうやら元・スマップの中居くんが絡んでいた。

友人曰く、中居くんはかなりの読書家とのことですが、
ほとんどテレビを見ない私は全く分からず。
しかし・・・友人から聞くところかなりのクセのある人好きみたーい。

ってことで、帯と中居くんに引っかかりました(。-_-。)

もう一度いいます。

これってアリなの!?

だって・・・坂井・・・坂井正夫だよっ!!

普通なくね?

結果的に私が付箋貼った箇所は全く関係なくて(笑)
関係ないからこそ、逆に気になる。
律子の「隆広がかどわかした」云々のセリフとか
おかしくないかい???
飛行機時刻の16時を午後6時と書いたあたり、「ミスリード!?」と思ってたら・・・ほぼ無関係だったしー(´-ω-`)

本当になんだったんだ・・・
ラストはなんかさらっといい具合だったけどね。
※私の「いい具合」は違う意味ですヨ

「出版禁止」 長江俊和



出版禁止 長江俊和

著者・長江俊和が手にしたのは、いわくつきの原稿だった。題名は「カミュの刺客」、執筆者はライターの若橋呉成。内容は、有名なドキュメンタリー作家と心中し、生き残った新藤七緒への独占インタビューだった。死の匂いが立ちこめる山荘、心中のすべてを記録したビデオ。不倫の果ての悲劇なのか。なぜ女だけが生還したのか。息を呑む展開、恐るべきどんでん返し。異形の傑作ミステリー。


帯には「裏切られた!!」とか書いてますが、裏切られたというよりは・・・

「あぁ・・・やっちまったか」

という印象です。
久々に感じるこの感触・・・(TωT。)

しかし、この感触は決して嫌いではないんだよね(笑)
好き嫌いはあるかもしれないし、思い出すかもしれない。

私は思い出さない!!

読んだら「あぁーーー」という感想を持つだけですが・・・
良かったですよ。
ラストの気持ち悪さと狂い具合ががいい感じです。

熊切さんが伊丹十三さんに脳内置き換えられてます。
イメージあうんだよねー。
まぁ年齢とか死に方とか違うんだけど、
なんか・・雰囲気あるかも。

しかし・・・常識的に考えるとこの本は普通出版しないでしょうね。

「前田利家と妻まつ」 中島道子



前田利家と妻まつ 中島道子

戦国時代の夫婦の物語といえば、豊臣秀吉とねねの話が有名だが、秀吉夫妻と終生の親交を結んだ前田利家と妻まつの歩みも、「ミニ太閤記」とでもいうべき輝かしい出世譚である。若気の至りで主君・織田信長の勘気をこうむり、足軽長屋に暮らしはじめた利家とまつ。まさにゼロからの出発だったが、実直・律儀に忠義を尽くす利家は、やがて帰参を許され、信長の計らいで前田の当主となる。その後、戦場往来の日々に生きる利家を、妻まつはしっかりと支え、二男九女を育て上げていく。信長の横死、秀吉の台頭と天下統一という激変のなか、利家は「加賀百万石」の大名として豊臣政権の屋台骨を支えるようになる。だが秀吉が没し、利家も後を追うように病没すると、加賀前田家の存続をかけたまつの闘いが始まるのだった。

歴史詳しくないのであまり分からない人たちであります(^-^;)
冷静に考えると、新選組しか詳しくないんだよねー。

で、ですね。
読む前のイメージ(例えば、大河ドラマに起用されたイメージ@見てないけど)としてはものすごく仲の良い夫婦という印象でしたが、それはきっと当時としては利家が側室をあまり持たなかったからのようですねー。
正直、私は現代に生きててよかったなと思うばかり。
400年前だよ。400年前。
この時代は子供をあっちにやったり、こっちに囚われたり、養女という名の人質だったり。
あぁーイヤイヤ。

夫はいつも血なまぐさいし。
心が休まるときがありません。

それでもって、良妻だ賢妻だって言われたって・・・
嬉しくもなんともない(T_T)

まぁ・・・400年前に生きていたらそういう事も言わなかっただろうけどね。

「上石神井さよならレボリューション」 長沢樹



上石神井さよならレボリューション 長沢樹

成績不振の写真部員・設楽洋輔は、眉目秀麗で天才で変態の岡江和馬の勉強指導と引換えに『フェティシズムの捕獲』を請け負うことに。高校一の美少女で生物部員の愛香の依頼で一緒に野鳥の撮影をしつつチャンスを狙う中、様々な「消失」事件に出会い…。天真瀾漫で運動神経抜群の愛香の突飛な行動、冷静かつ的確な岡江の推理を参考にしながら、設楽は意外な事件の真相に迫る。青春ミステリー!

【目次】(「BOOK」データベースより)
落合川トリジン・フライ/残堀川サマー・イタシブセ/七里ヶ浜ヴァニッシュメント&クライシス/恋ヶ窪スワントーン・ラブ/上石神井さよならレボリューション


帯に『青春本格」とあったのでモロ本格かと思って期待していたのですが
残念ながらそういう感じではなかった。

読書メーターで他の人も書いてたけど、キャラクターは面白いです。
恥じらいのない美少女川野とか面白いです。

私が一番お気に入りだったのは、学生プロレスの実況の人だけどww
こういうのってありそうでおかしい。

ただ、実際の事件はちょっと難しくややこしく、場所がイメージしづらく
これでもう少し事件を丁寧に書いたらもっと面白かったんでは?

なーんて上から目線で言ってみました( ̄ω ̄*)

「星の見える家」 新津きよみ



星の見える家 新津きよみ

安曇野で一人暮らしをする佳代子。病気がちの弟のため、家族で引っ越し、ペンションを始めたのだが、体調が回復した弟が東京の高校に進学したことを機に、家族はゆるやかに崩壊していく。一人になった佳代子は、ペンションをやめべーカリーを始めるのだが、そこにはある秘密が……(表題作)。再び生きることを目指す女性の恐怖と感動を描く、オリジナル短編集!

心理サスペンスというだけあって、心理的にぞくっときます。
結構好き。
短編なので印象に残る話と残らない話がありまして。

表題作は最初から最後までイヤーーーーな、陰湿な何かこうくるものがあって、めっちゃ好きでした(笑)
あと、万引きした後に、後輩に誘われドキドキしながら何食わぬ顔をし、でもドキドキして・・・そして・・・っていう話も好きだった。

そうだそうだ。結婚式の引き出物にもらった因縁の伊万里焼のワイングラスをバザーに出したっていうのもいい話だった(笑)
あぁー。この続きが読みたいww

ただ、インパクトの強い話の反面、全く記憶に残ってない話もありましたね。
なんというか、あまりハッピーエンドを求めてないのかもしれない。うん。

「ひとり増えてる」 中村まさみ



ひとり増えてる 中村まさみ

全国各地の怪談ライブで、心に響く「実話怪談」の語りを続けている著者が贈る怪談短編集。

【目次】
日傘/いなかの便所/道の先/長い髪/黒い靴下/ふたりの自分/タンクローリー/真っ赤な百日紅/憑いてくる彼女/虫の知らせ/峠のできごと/あの桜で…/防砂林/トヨの塚/なにかが鳴く/着信あり/てるちゃん/門/練炭自殺/夢幻夜話/嵐の中で/アワビ/予知/幽霊坂/おいなりさんとの再会/のぞいている…/ベランダの彼/日本に帰りたがる車/ナビ/妖怪おとろし/鈴ヶ森刑場跡/ひとり増えてる…/タオルケット


こういう実際にあった話みたいな怪談って実はあまり怖くない。

なんだろう。
私は視えないタイプですが、幽霊っていてもおかしくないし、
念があって成仏できない場合もあるんじゃないかなと思っているので、
普通に「あぁー。こういう事もあるだろうなー」と思いながら読んでました。

でも、その中でも「長い髪」「峠の出来事」なんかは怖いですねー。
念というよりは、怨念。
これは怖いです。
でも、「ベランダの彼」みたいな話はどこかほんわかしてます。

あぁ「ナビ」も怖かったよね。
中古のナビを買って取り付けたら、
ナビが勝手に死亡事故現場に誘導して
「ここです」
「ここです」
「ここです」
って普通のナビじゃない声でずっと言っているんだってー。
そういう感じの話が沢山ある1冊でした。

「なぞとき紙芝居 思い出の幽霊」 中村ふみ



なぞとき紙芝居 思い出の幽霊 中村ふみ

高校生の木崎奏が近ごろ親しくなった年上の友人・御劔耕助は、物語を考え、絵を描き、自分で上演する紙芝居屋だ。ただし観客のニーズに応じないバッドエンド仕様が祟って、まったく商売にはなっていない。ところが不思議なことに彼の紡ぐ物語はそれを必要としている人にとって、ときどき大きな“救い”になることがあるらしい…それが生者か死者かは関係なく。紙芝居が切ない過去をひもとく、心ほっこりミステリ、第2弾登場!

【目次】
絶叫ナイト/記憶の中の毒/ペーパーシアター/Dかもしれない


続けて第二弾。

今回も地元ワードは「ババヘラアイス」
うーーむ。やっぱり地元だな@作者さん。
しかし・・・地元の高校生・・・食べるかなぁー。

前回後半から登場してきた百合先生にほぼ乗っ取られた感じが・・・(笑)
そういう意味では奏くんがあまり活躍せず、少し残念なところもある。
でもまぁホラーテイストは強くなったのでそういう意味では
読み応えがありました。

最初の話は「え??それで成仏できるの?成仏できるんだったら別に
御劔さんじゃなくてもよくね?」
って言いたくなるような方法でした。

今回も紙芝居を使ったのは1話だけ。
あとは小芝居とバスケと夢??

謎なシリーズになってきたかも。
続くのかな。

「なぞとき紙芝居」 中村ふみ



なぞとき紙芝居 中村ふみ

高校生の木崎奏が出会ったのは、職業も風体もどこか浮世離れした御劔耕助という男。常に和服で丸眼鏡、紙芝居屋を自称し、喫茶店“ひがな”の地下室で昭和レトロな品々に囲まれて暮らす謎多き人物だ。観客のニーズをまるっと無視したバッドエンドの紙芝居ばかりつくる御劔に、なぜかいたく気に入られてしまった奏は、そこから不思議な夏休みを過ごすことに…。紙芝居が秘められた過去をひもとく、心ほっこりミステリ!

【目次】
バッドエンドの男/沼神/通り道/君のための紙芝居


表紙の絵と読み終わってからの人物像が合わないなぁー。

御劔さんが何か解決するとか力があるとかそういう話ではなくて
「あれれ??」とか思って読んだんだけど、
ただその場にいるってだけのような・・・
最後の話だけは、本職を活かしたなぁーと思ったのですが、
それ以外は特に何もなかった・・・・わ。

で、「沼神」の話で、奏が叔父の家に行くことになったんだけど、
そこは・・・きっと・・・うちの町内だわ。

よく本を読むと田舎の言葉を使ってたりとかあるけれど、
それほど馴染みじゃなかったわけです。
しかし・・・
今回は「隣んち?」って聞きたくなるくらい
普段使っている言葉で(^^;)

で、今データベース見るとやはり出身が一緒だったか・・・
だよね。あまりにもドストライクだったので
おそらく生活エリアも近いな。こりゃ。

「本を守ろうとする猫の話」 夏川草介



本を守ろうとする猫の話 夏川草介

高校生の夏木林太郎は、祖父を突然亡くした。祖父が営んでいた古書店『夏木書店』をたたみ、叔母に引き取られることになった林太郎の前に、人間の言葉を話すトラネコが現れる。21世紀版『銀河鉄道の夜』!

はじめましての作家さんだったー。
前に何かで読んでたような気がしたんだけどなー。

対象年齢がもう少し若かったのかもしれない。
なんか・・・斜に構えて読んでしまったw

例えば、第三話とか面白かったんだけど、
最近よく作家が書く、「活字離れ」「本離れ」「出版過多」とかねー。
そういうのを書いて警告してるんだろうけれど、
読まない人は読まないから知らないんだよね。本離れ云々。
読むのは私のような活字バカばかりで・・・
なので、そういう事を書いている本もよく読むのですでに食傷気味w

若い人には割と好印象のようですが(←読書メーターで)
「道徳の本みたいだった」って書いている人もいて少し納得した。
まぁ・・・難しいところではありますが、
終始ほんわかしていて、主人公の性格のせいか、緊迫しているようなシーン
なんだろうけれど、なんかほんわかしてた感じ(笑)

「タスキメシ」 額賀澪



タスキメシ 額賀澪

陸上の名門高校で長距離選手として将来を期待されていた眞家早馬は、右膝の骨折という大けがを負いリハビリ中。そんな折、調理実習部の都と出会い料理に没頭する。駅伝×料理男子。熱涙間違いなしの青春小説。


同じくはじめましての作家さん。

前日も料理関係の本でしたがこちらもです。
でも、こっちは若い高校生の弟に食べてもらうべくの料理なので気持ち若い。
まぁ素材もなじみの物がありますが、マネして作りたいというのはなかったかなー。

故障により陸上をやめなくてはいけない兄と、故障の原因を作ってしまったと思い込んでる弟。
その少しいびつな兄弟関係なんだけど、青春してるなー。
料理実習部にいるたった1人の部員。井坂都との出会い。
これもまた・・・まぁラストはやっぱりそっちだよねとは思っちゃったが、
高校生の若くて青くて・・・みたいなのが感じることができたと思います。

2016年の青少年読書感想文コンクールの高校生部門、課題図書だそうです。
なるほどねーー。
確かにそういうのに選ばれそうです。