igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「東京すみっこごはん 親子丼に愛をこめて」 成田名璃子



東京すみっこごはん 成田名璃子

心にすきま風が吹いたとき、商店街の脇道に佇む“共同台所”は、いつでも、誰でも、やさしく迎えてくれる。恋愛に無関心なOL、誰にも言えぬ片思いに悩む高校生、シングルファーザーと結婚したキャリアウーマン。そして、無愛想な常連・柿本が回想する、忘れられぬ人との出会いー。それぞれのあたたかな恋心と愛が溢れ出す、大人気シリーズ第三弾。お待たせしました!

【目次】(「BOOK」データベースより)
念のための酢豚/マイ・ファースト鱚/明日のためのおにぎり/親子丼に愛を込めて


今回もよかったです。
人情だわー。
この本に「エピソード0」的な話があったので読み終わった後
また妹から「1」を借りて読破w

そうか。こうしてつながっていくのか。
成長しているのかしていないのか全く謎な奈央がとても可愛いです。
やる気はあるんだけど、技術がなぜか追いついていかない(笑)
なんでだろう。

でもレシピどおり作るのは案外難しいものです。
じっくり読んでると煮えすぎたり油の温度がー!となるので
適当に流してよんじゃうとそこに大切なことが書いていたり。
料理というのも難しいものです。

1話目が何気に好き。
超現実的な女性が人を好きになりあたふたしているさまが
何というか「こういうことってあるの?」と思いつつも微笑ましかったです。

「東京すみっこごはん(雷親父とオムライス)」 成田名璃子



東京すみっこごはん 成田名璃子

年齢も職業も異なる人々が集い手作り料理を食べる“共同台所”には、今日も誰かが訪れる。夢を諦めかけの専門学校生、妻を亡くした頑固な老人、勉強ひと筋の小学生。そんな“すみっこごはん”に解散の危機!?街の再開発の対象地区に含まれているという噂が流れ始めたのだ。世話好きおばさんの常連・田上さんは、この事態に敢然と立ち向かう。大人気シリーズ、待望の続編!

【目次】(「BOOK」データベースより)
本物の唐揚げみたいに/失われた筑前煮を求めて/雷親父とオムライス/ミートローフへの招待状


妹から借りた本ですが、こういう人情ものって「よし!読もう!!」と思わないとなかなか読む気にならなくて(^^;)
1か月近く放置していたかもしれません。

でも、読むと面白い。

ただただ甘ったるい話だけではなくて、現代のお子様事情とか、難しい年寄とか。
読んでて「なんだかなー」と思うんだけど、いい意味で昭和の田上さんとかが
見守ってくれる。

ラストの誰が「すみっこごはん」をつぶそうとしているのか。
常連の中のスパイは誰だ!?
というのもそこそこ毒があって面白かった。
みんな疑心暗鬼になっているんだよね。
そこでも田上さんが登場する。
なるほどねー。
やっぱり言っていないと分からないものです。

ちなみにこの日の我が家の夜ご飯はから揚げと筑前煮でしたww
鶏肉あったので。
我ながらとても単純だと思います。

「ひとり増えてる」 中村まさみ



ひとり増えてる 中村まさみ

全国各地の怪談ライブで、心に響く「実話怪談」の語りを続けている著者が贈る怪談短編集。

【目次】
日傘/いなかの便所/道の先/長い髪/黒い靴下/ふたりの自分/タンクローリー/真っ赤な百日紅/憑いてくる彼女/虫の知らせ/峠のできごと/あの桜で…/防砂林/トヨの塚/なにかが鳴く/着信あり/てるちゃん/門/練炭自殺/夢幻夜話/嵐の中で/アワビ/予知/幽霊坂/おいなりさんとの再会/のぞいている…/ベランダの彼/日本に帰りたがる車/ナビ/妖怪おとろし/鈴ヶ森刑場跡/ひとり増えてる…/タオルケット


こういう実際にあった話みたいな怪談って実はあまり怖くない。

なんだろう。
私は視えないタイプですが、幽霊っていてもおかしくないし、
念があって成仏できない場合もあるんじゃないかなと思っているので、
普通に「あぁー。こういう事もあるだろうなー」と思いながら読んでました。

でも、その中でも「長い髪」「峠の出来事」なんかは怖いですねー。
念というよりは、怨念。
これは怖いです。
でも、「ベランダの彼」みたいな話はどこかほんわかしてます。

あぁ「ナビ」も怖かったよね。
中古のナビを買って取り付けたら、
ナビが勝手に死亡事故現場に誘導して
「ここです」
「ここです」
「ここです」
って普通のナビじゃない声でずっと言っているんだってー。
そういう感じの話が沢山ある1冊でした。

「なぞとき紙芝居 思い出の幽霊」 中村ふみ



なぞとき紙芝居 思い出の幽霊 中村ふみ

高校生の木崎奏が近ごろ親しくなった年上の友人・御劔耕助は、物語を考え、絵を描き、自分で上演する紙芝居屋だ。ただし観客のニーズに応じないバッドエンド仕様が祟って、まったく商売にはなっていない。ところが不思議なことに彼の紡ぐ物語はそれを必要としている人にとって、ときどき大きな“救い”になることがあるらしい…それが生者か死者かは関係なく。紙芝居が切ない過去をひもとく、心ほっこりミステリ、第2弾登場!

【目次】
絶叫ナイト/記憶の中の毒/ペーパーシアター/Dかもしれない


続けて第二弾。

今回も地元ワードは「ババヘラアイス」
うーーむ。やっぱり地元だな@作者さん。
しかし・・・地元の高校生・・・食べるかなぁー。

前回後半から登場してきた百合先生にほぼ乗っ取られた感じが・・・(笑)
そういう意味では奏くんがあまり活躍せず、少し残念なところもある。
でもまぁホラーテイストは強くなったのでそういう意味では
読み応えがありました。

最初の話は「え??それで成仏できるの?成仏できるんだったら別に
御劔さんじゃなくてもよくね?」
って言いたくなるような方法でした。

今回も紙芝居を使ったのは1話だけ。
あとは小芝居とバスケと夢??

謎なシリーズになってきたかも。
続くのかな。

「なぞとき紙芝居」 中村ふみ



なぞとき紙芝居 中村ふみ

高校生の木崎奏が出会ったのは、職業も風体もどこか浮世離れした御劔耕助という男。常に和服で丸眼鏡、紙芝居屋を自称し、喫茶店“ひがな”の地下室で昭和レトロな品々に囲まれて暮らす謎多き人物だ。観客のニーズをまるっと無視したバッドエンドの紙芝居ばかりつくる御劔に、なぜかいたく気に入られてしまった奏は、そこから不思議な夏休みを過ごすことに…。紙芝居が秘められた過去をひもとく、心ほっこりミステリ!

【目次】
バッドエンドの男/沼神/通り道/君のための紙芝居


表紙の絵と読み終わってからの人物像が合わないなぁー。

御劔さんが何か解決するとか力があるとかそういう話ではなくて
「あれれ??」とか思って読んだんだけど、
ただその場にいるってだけのような・・・
最後の話だけは、本職を活かしたなぁーと思ったのですが、
それ以外は特に何もなかった・・・・わ。

で、「沼神」の話で、奏が叔父の家に行くことになったんだけど、
そこは・・・きっと・・・うちの町内だわ。

よく本を読むと田舎の言葉を使ってたりとかあるけれど、
それほど馴染みじゃなかったわけです。
しかし・・・
今回は「隣んち?」って聞きたくなるくらい
普段使っている言葉で(^^;)

で、今データベース見るとやはり出身が一緒だったか・・・
だよね。あまりにもドストライクだったので
おそらく生活エリアも近いな。こりゃ。

「東京すみっこごはん」 成田名璃子



東京すみっこごはん 成田名璃子

商店街の脇道に佇む古ぼけた一軒屋は、年齢も職業も異なる人々が集い、手作りの料理を共に食べる“共同台所”だった。イジメに悩む女子高生、婚活に励むOL、人生を見失ったタイ人、妻への秘密を抱えたアラ還。ワケありの人々が巻き起こすドラマを通して明らかになる“すみっこごはん”の秘密とは!?美味しい家庭料理と人々の温かな交流が心をときほぐす連作小説!

【目次】
いい味だしてる女の子/婚活ハンバーグ/団欒の肉じゃが/アラ還おやじのパスタ/楓のレシピノート


食は大事だよなーといつも思います。

料理ひとつできなかった女子高生が当番にあたってしまい、
初めてみんなに料理をふるまう。

味噌汁1つでも奥深いなぁー。
最初に「すみっこごはん」を訪れた楓がとっさに偽名を使うわけですが、
その偽名を使ってしまったことがあとで効いてくる。
いい感じです。

老人と動物に弱いので、1話目のじーちゃんの話に泣けたー。
ラストの話もじーちゃん出てきたからやっぱり泣けた(笑)

常連の奈央さんがどうしていつまで経っても料理が上達しないのか謎
ですが、みんな炭と化した野菜炒めを黙々と食べる姿がほほえましいです。
(体には悪いけど ^^;)

「本を守ろうとする猫の話」 夏川草介



本を守ろうとする猫の話 夏川草介

高校生の夏木林太郎は、祖父を突然亡くした。祖父が営んでいた古書店『夏木書店』をたたみ、叔母に引き取られることになった林太郎の前に、人間の言葉を話すトラネコが現れる。21世紀版『銀河鉄道の夜』!

はじめましての作家さんだったー。
前に何かで読んでたような気がしたんだけどなー。

対象年齢がもう少し若かったのかもしれない。
なんか・・・斜に構えて読んでしまったw

例えば、第三話とか面白かったんだけど、
最近よく作家が書く、「活字離れ」「本離れ」「出版過多」とかねー。
そういうのを書いて警告してるんだろうけれど、
読まない人は読まないから知らないんだよね。本離れ云々。
読むのは私のような活字バカばかりで・・・
なので、そういう事を書いている本もよく読むのですでに食傷気味w

若い人には割と好印象のようですが(←読書メーターで)
「道徳の本みたいだった」って書いている人もいて少し納得した。
まぁ・・・難しいところではありますが、
終始ほんわかしていて、主人公の性格のせいか、緊迫しているようなシーン
なんだろうけれど、なんかほんわかしてた感じ(笑)

「タスキメシ」 額賀澪



タスキメシ 額賀澪

陸上の名門高校で長距離選手として将来を期待されていた眞家早馬は、右膝の骨折という大けがを負いリハビリ中。そんな折、調理実習部の都と出会い料理に没頭する。駅伝×料理男子。熱涙間違いなしの青春小説。


同じくはじめましての作家さん。

前日も料理関係の本でしたがこちらもです。
でも、こっちは若い高校生の弟に食べてもらうべくの料理なので気持ち若い。
まぁ素材もなじみの物がありますが、マネして作りたいというのはなかったかなー。

故障により陸上をやめなくてはいけない兄と、故障の原因を作ってしまったと思い込んでる弟。
その少しいびつな兄弟関係なんだけど、青春してるなー。
料理実習部にいるたった1人の部員。井坂都との出会い。
これもまた・・・まぁラストはやっぱりそっちだよねとは思っちゃったが、
高校生の若くて青くて・・・みたいなのが感じることができたと思います。

2016年の青少年読書感想文コンクールの高校生部門、課題図書だそうです。
なるほどねーー。
確かにそういうのに選ばれそうです。

「教団X」 中村文則



教団X 中村文則

謎のカルト教団と革命の予感。自分の元から去った女性は、公安から身を隠すオカルト教団の中へ消えた。絶対的な悪の教祖と4人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める。神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇とは、光とは何か。著者最長にして圧倒的最高傑作。

エロエロ小説だった。

最近エロエロ小説って読んでなかったので「おぉっ!」とビックリした(笑)

でもこういうのってオウム真理教であったよねー。
教祖さまのパワーを直接いただくとかなんとかかんとか。
当時のニュースだかワイドショーとかやっているのを見た記憶があります。
オウム真理教の幹部クラスの女性はみんなノーメイクなのに美人ぞろいだったなと言う記憶が。

そういう信仰から外れたり、教祖と考えがズレた人たちはテロとか過激な方向へ行くんだねー。
なんでだろうね。なんで極端になるんだろう。
なんで宗教施設に武器が沢山あるんだろう。

結局なんだったんだろう。
「教団」という大きなうねりの中で翻弄されたいろいろな人々。
2人の教祖。
うぅむ。よく分からん人たちだった。
松尾もそこそこ謎だったし。
最初は宗教を否定していたけれど、結局は「不思議な話」とかするワケで。
それはやっぱり聞く人が聞くと「ありがたいお話」になる。

などと思いながら読みました。
厚いんだけどそれほど時間はかからなかった。

「永い言い訳」 西川美和



永い言い訳 西川美和

長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓。悲しさを“演じる”ことしかできなかった津村は、同じ事故で母親を失った一家と出会い、はじめて夏子と向き合い始めるが…。突然家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか。人間の関係の幸福と不確かさを描いた感動の物語。

読了感はいいです。

ただこの本はイヤな偶然があります。
妻の夏子と夏子の友人のゆきちゃんがバス事故で死にます。
それがスキーツアーの夜行バス。
カーブを曲がりきれず云々・・・

もちろん小説の方が先ですが、こういうことが現実に起きたんだよなーと思いました。
作者さんも辛いだろうなと思いましたが。

それで、妻に先立たれてしまった2人の夫(オッサン)

オッサンの1人は名前を衣笠幸夫といい、鉄人さんと同じ名前。
職業小説家。子供なし。
オッサンのもう1人は大宮陽一。職業トラック運転手。小学6年生の男の子と5歳の女の子の子供がいる。

2人のオッサンは急接近。
幸夫くんはトラック運ちゃんの代わりに2人の子供の面倒を見たりする。
それが仕事の出版社の人からすると「父親ごっこ」をしているように見える。

「父親ごっこ」ねぇー。
ちょっと気に入ったフレーズ。まさにそういう感じがした。

夫婦と言っても仲良し夫婦もあれば、そこそこ冷え切った夫婦もある。
それぞれの夫婦の温度差があったりして面白く読みました。
実際に幸夫の気持ちを理解できるシーンもあるんだよね。
ひねくれもの同志ということか( ̄▽ ̄;)