igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「踏んでもいい女」 斉木香津



踏んでもいい女 斉木香津

真砂代は一九歳になったが、見栄えのしない容姿であることは自分でも分かっていた。近所のおばさんの仲介で見合いをしたけれど、相手の男性はほとんど話もしないうちに席を立ってしまう。みんな自分のことを傷つけても踏んづけても構わないと思っているのだ。見合いをした男性には、ずっと思い続けている貴子という年上の女性がいるらしい。その貴子と偶然知り合った真砂代は、日中限定で家事を手伝うようになる。働いている様子もないのに豊かな暮らしを続け、絵ばかり描いている貴子とは何者なのか。時空を超え真砂代が辿り着いた真相に、あなたは必ず驚愕する!

面白かった。

モロ戦争中なのに、毎日綺麗な服を着て贅沢な食事をする貴子。

こんなことって可能なの??
と、驚くのですが・・・
第一、変な輩とか来て盗みに入られたりとかあったんじゃないか。
そう考えるとねぇー。
なんでこの家だけ守られていたのか。

多少の疑問は残る。

みんな配給が少なくてピリピリしていたのに。
タイトルが「踏んでもいい女」ってことだったんだけど、
あまりタイトルと合ってない気がしました。

確かにタイトルは強烈ではあるんだけど・・・
ただ、見合いの席でこっぴどく振られたくらい・・・?

ただ真砂代と貴子がお互いに依存しているんだよね。
この関係性は好きだったし、
戦争後に真砂代がハッキリと将来を考えたことは
やっぱり貴子の影響としか思えず。

変な話ではあったけど、不思議と読了感は良かったです。

「凍花」 斉木香津



凍花 斉木香津

三姉妹の長女・百合が次女を殺した。才色兼備で仕事も順調だったはずの百合はなぜ凶行に及んだのか?残された三女の柚香はその動機を探るが、やがて姉が自分の知らない別の顔を持っていたことを知る。それは、にわかには信じがたいものだった。-完全黙秘を続ける百合。戸惑う柚香。何かを守ろうとする父親。何かを隠そうとする母親。ある家族をめぐる慟哭のミステリー。

これもまた帯に騙されたパターンだなぁー。

面白かったんだけど、帯がねぇ
「この一冊にあなたもきっと騙される」
なもので、まだ何かあるのかとわくわくしながら読んでたら
終わったw

三姉妹の長女が次女をアイロンで殴り殺したってことなんだけど、
三女からしたら崇拝していた長女だったもので、なんでそうなのかと
調べると、姉の裏の顔みたいなのが見えてくる。

まぁ、多少は「長女あるある」のような気もします。
私も長女なので、多少経験したものもあります。
でも、ここまで屈折はしてないよなぁー。

ストーカーまがいなのはマジで勘弁してほしいと思いましたが、
それもこの人の性格が故なのでしょうねー。

もう少しイヤな感じかさっぱりした感じで終わってくれると
救いもありましたが、どっちでもなく、読み手としては
中途半端なままです。

「幻霙」 斉木香津



幻霙 斉木香津

同棲している彼女・桃里から、無差別殺傷事件を起こした犯人に似ていると言われた蒼太は、どこが似ているのか気になり、殺人犯との類似点を探っていく…。-蒼太と桃里が交互に語る二人の日常は、一見平穏。だが物語が進むにつれ、日常は不穏なものになり、蒼太の違う一面が見えてくる。果たして桃里は?巧みな心理描写に、一気読み必至の長編ミステリー。

とても暗かった。

面白かったけれど、あぁー、やらかしてしまったんだね。
西澤さんの本にあったなぁ。この手の話。

こうして読んでみると「母親」っていうのはいかに子供に影響を与える存在かと思います。
母親に認めてもらわないと、自分の存在価値とか心配なんだよね。
しかし・・・ここまで自己中の親とかいないなぁー。
読んでて怖いし。
自分の親がこんな人じゃなくて良かったと思う。

蒼太の母親はどういえば息子にピンポイントに傷つけるかを熟知しているので結果あんな大人になった蒼太。
臭いと言われるのを極端に嫌い、異常とも言えるくらい臭いを気にする。

ひと昔前のネットは今こそSNS時代ではなく、掲示板とかチャットとかあったねー。懐かしい。
オフ会なんてのも普通にありました。
20年も前の話ですが、今でもその時にあった人とは仲良くさせてもらってますし、当時のネット世界は今とは違ってたねー。
まぁ20年前の話だしね(笑)

蒼太が掲示板で知り合ったAIAI22だっけ?こんなハンドルの人が実は犯人だったんじゃないかと思いましたが、実際はどうだったんだろう???

「五十坂家の百年」 斉木香津



五十坂家の百年 斉木香津

その朝、双子の老姉妹が手に手をとり、崖から飛んだ。疎遠だった子らが葬儀に集い、やがて武家屋敷の床下に隠された四体の遺骨を見つけ出す。これは誰?いつからここに?金貸し一族の淫靡で切ない歴史と、“乙女”のゆがんだ欲望を描き出した、背徳のミステリー。

初めましての作家さん。
面白かったけど、意外と時間かかったなー。

えーーーっとですね、何というか感想に困る。
歪んでるよね。確かに。

この一家が変といえば変で、ダントツに瑠理子がイカレているんだけどね。
当時の世相からしても考えられないような気はするんだけど。
瑠理子の策略(?)にハマって、公一郎と結婚することにになった
瑠理子の同級生の弥生は気の毒ではあります。
病気の舅とぼけた姑。
家事を何ひとつやらない小姑=瑠理子。

うーーーん。無理。

そんな中でいろいろと壊れていくんだよね。

物凄く盛り込んでいたので解決編にはガッカリしました。
なんかとても物足りない。
最初にここまで不気味な雰囲気だと解決編で
どーーーーーーーーーーんっ!と盛ってくるのかと
思ったのですが、そんなことはなく
「え??そうなんだ」と少し寂しい気持ちになりました(笑)