igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「ライオン・ブルー」 呉勝浩



ライオン・ブルー 呉勝浩

生まれ故郷である田舎町の交番に異動した澤登耀司、30歳。過疎化が進む町で、耀司の同期・長原が姿を消した。県警本部が捜査に全力をあげるも、長原の行方は分からなかった。事件に巻き込まれたのか。それとも自らの意志なのか。耀司は先輩警官・晃光の言動に不審を抱きながらも、長原失踪の真相を探っていく。やがて、町のゴミ屋敷が放火され、家主・毛利淳一郎の遺体が見つかった。耀司は、長原が失踪直前に毛利宅を訪ねていたことを掴むが…。乱歩賞作家が放つ衝撃の交番警察ミステリ!

面白かったんだけど・・・警察官としてのモラルはいいのか!?
何というか・・・うーーーん。あながち全くないという話でもないのが逆に怖いっていうか。

田舎の大地主と警察との癒着。
癒着っていうのかなぁー。
私が住んでるところよりも田舎設定??

地元の花形として甲子園に出たはいいが、そこでふがいない姿をさらして、
後々まで「あぁ。あの澤登くんね」なんて言われる。
そして読んでて驚いたのが、甲子園の失態(?)のあと、澤登の母親が
各家回って謝ったっていうんだからかなり引いた。

澤登が戻ってきてから起きた殺人事件。
とくにやくざの金居のパターンは・・・なんてありがち(笑)
これはわかるよーーー。

この先どうなるんだろうと気になって読み進めましたが、
いいんだか悪いんだか。
ちょっと困る内容でした。
もしかして、実際は晃光はいい警官じゃないかと思ってたんだけど・・・
期待外れだった(笑)

「蜃気楼の犬」 呉勝浩



蜃気楼の犬 呉勝浩

江戸川乱歩賞作家による五つの警察連作小説。県警本部捜査一課の番場は、二回りも年の離れた身重の妻コヨリを愛し、日々捜査を続けるベテラン刑事。周囲の人間は賞賛と若干の揶揄を込めて彼のことをこう呼ぶー現場の番場。ルーキー刑事の船越とともに難事件の捜査に取り組む中で、番場は自らの「正義」を見失っていくー。

【目次】
月に吠える兎/真夜中の放物線/沈黙の終着駅/かくれんぼ/蜃気楼の犬


何というか・・・

煽られたかな??(←BOOKデータベース)

事件の話とかは結構面白いのですが、2周り年下の妻が非現実的すぎて謎。
しかも、どういう事で結婚したのかが全くなく。
いきなり妊娠6か月からスタートしたのはいいんだけど、
明らかに何かあるのではないかという。
「お義兄さん」もなんなのか。

続くのか?!

どうして1冊で終わらないんだ(笑)

でも、事件だけでいくと連作短編でありながら、登場人物が被ったり、事件が被ったり
するので読みごたえはありました。
1話目に出てきた登場人物が、最終話にも登場し、1話目と最終話では立場が違ってて。
そういうところは面白かった。

しかし、妻が謎すぎてモヤモヤ(笑)
コヨリという今どきすぎる名前と、もう溺愛しすぎてどうにもならない番場が
よくわからなかった。

続きが出たら、結局あの夫婦は何なのか知りたいので読むかも。

「道徳の時間」 呉勝浩



道徳の時間 呉勝浩

【第61回江戸川乱歩賞受賞作】問題。悪い人は誰でしょう?--ビデオジャーナリストの伏見が住む鳴川市で、連続イタズラ事件が発生。現場には『生物の時間を始めます』『体育の時間を始めます』といったメッセージが置かれていた。そして、地元の名家出身の陶芸家が死亡する。そこにも、『道徳の時間を始めます。殺したのはだれ?』という落書きが。イタズラ事件と陶芸家の殺人が同一犯という疑いが深まる。同じ頃、休業していた伏見のもとに仕事の依頼がある。かつて鳴川市で起きた殺人事件のドキュメンタリー映画のカメラを任せたいという。十三年前、小学校の講堂で行われた教育界の重鎮・正木の講演の最中、教え子だった青年が客席から立ち上がり、小学生を含む300人の前で正木を刺殺。動機も背景も完全に黙秘したまま裁判で無期懲役となった。青年は判決に至る過程で一言、『これは道徳の問題なのです』とだけ語っていた。証言者の撮影を続けるうちに、過去と現在の事件との奇妙なリンクに絡め取られていくが、「ジャーナリズム」と「モラル」の狭間で、伏見はそれぞれの事件の真相に迫っていく。 (BOOKデータベースより)

乱歩賞~

ってことで乱歩賞受賞作です。
面白かったですよー。
選考委員の評を読んでると池井戸潤さんや今野敏さんは反対しておりますた(・ω・)
辻村さんが絶賛。

私も読んでると先に進みたくなってどんどんと読み進めるんですが、
それだからこそラストが気に入らない。
イマイチ回収しきれてない気が・・・
言い方を変えれば風呂敷きちんとたたんでない気が・・・

そんなことが許されるのは恩田陸だけである。

ほかにも、気に入らないといえば、ヤクザに脅されてすぐに100万払う伏見も
気に入らないし、あと100万払ったときに吉川(やくざ)が微妙に脅えていた
のですが、それってなんで?説明してたっけ?

あと結局すべてにわたるところの「動機」ですがちょっと首をかしげる。

だから読んでると面白いんです。
何がどうなってどう解決するんだろうとハラハラしながら読むのですが。
終わってからちょっと・・・(^^;)
な1冊。