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2020.12.30 (Wed)

「マトリョーシカ・ブラッド」 呉勝浩



マトリョーシカ・ブラッド 呉勝浩

神奈川県警に匿名の電話があり、夜勤の彦坂刑事は陣馬山に駆けつけた。五年前に失踪した男の遺体が山中から発見される。白骨化した遺体の傍らにはマトリョーシカが埋められ、透明の液体の入った瓶が入っていた。被害者は5年前、新薬の副作用で患者を死亡させたと糾弾されていた大病院の元内科部長・香取だった。そして第二の殺人事件の現場にもマトリョーシカが。その意味は?白い衝動』で第20回大藪春彦賞を受賞した著者が贈る、書下し警察小説。

神奈川県警と警視庁と・・・と、最初はよく分からなかったんだけれど、
物語も中盤になり、彦坂と六條、辰巳が3人で行動するようになってからは
が然面白くなりまして。一気に読み終わりました。

真相がとんでもなかったっていうのもありますが、
これはちょっと想像以上だった。
怖いと思うくらい。

あの人は本当の意味での真犯人の意図を知らなかったんだなーと
思うとそれはそれで切ない。

正統派の警察小説という印象でしたが、たまにこういう本を読むのも
悪くないなーと思いました。

しかし、真相の衝撃に今でも「はわわわ・・・」となってる最中ですが。

08:36  |  呉勝浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.07.13 (Mon)

「ロスト」 呉勝浩



ロスト 呉勝弘


無断欠勤が続く村瀬梓が勤めるコールセンターに営利誘拐の犯行電話が。身代金の要求額は一億円、輸送役は百人の警官。なぜ、村瀬の家族ではなく、会社に。なぜ、百人も必要なのか。警察と「関係者」たちは、犯人に翻弄されていくー。罪に期限はあるのか。乱歩賞作家が圧倒的な読み味で描く王道ミステリー。



面白かった。
コールセンターから物語が始まったので
どういう話なんだろう??と、思っていたら
誘拐事件で、しかも、100人に100万ずつもたせ
あちらこちらと誘導する。

この誘拐事件にどういう仕掛けが??

なんて思ってたら二転三転しちゃって・・・

で、刑事チームもいくつかあって、その人間関係
とかあれやこれやも面白くて。
最初は混乱するんだけれど、先が気になるので
一気読み。

読書メーターでは「麻生派」が多かったものの、
わたしは中年の星、鍋島さんがお気に入り。

場合によっては年の功のほうが役に立ったり。

しかし、これとこれがどうつながるんだろう?
梓はなんで誘拐されたんだろう??
と、思ってたのがラストに一つにつながったときは
なるほどなぁーと思いました。

多少「ん??」というのもあったけれど。
20:27  |  呉勝浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.12.28 (Sat)

「スワン」 呉勝浩



スワン 呉勝浩

首都圏の巨大ショッピングモール「スワン」で起きたテロ事件。死者二十一名、重軽傷者十七名を出した前代未聞の悲劇の渦中で、犯人と接しながら、高校生のいずみは事件を生き延びた。しかし、取り戻したはずの平穏な日々は、同じく事件に遭遇し、大けがをして入院中の同級生・小梢の告発によって乱される。次に誰を殺すか、いずみが犯人に指名させられたこと。そしてそのことでいずみが生きながらえたという事実が、週刊誌に暴露されたのだ。被害者から一転、非難の的となったいずみ。そんななか、彼女のもとに一通の招待状が届く。集まったのは、事件に巻き込まれ、生き残った五人の関係者。目的は事件の中の一つの「死」の真相を明らかにすること。彼らが抱える秘密とは? そして隠された真実とは。圧倒的な感動。10年代ミステリ最後の衝撃!

今回の直木賞ノミネート作品です。

ノミネートされるだけあって面白いよ。
テロ事件から生き延びただけで批判されてしまう。
じゃあ殺されればよかったのか。

ある意味、今の世相を出している話だと思う。

そこで本当に起きたことは??

その真実を読むと、別に普通で仕方ないことだと思うし。
自分だけ助かればいいのか!と、言われたところで
自分は助かりたいでしょ。普通。

当事者だったり、被害者遺族だったり。
あっちこっちが絡めきあって、読み応えありました。

読書メーター見ていると、「スワン」にはモデルとなるショッピングモールが
あるみたいですね。
そういうところがあるんだー。
そういう人達は、もっとリアルに情景を思い浮かべられたかも。
その分怖いか??

ただ、生田さん(偽名)が言っていた、
「犯人が悪い。じゃダメなのか」
と言ったのが一番好きだね。
そうよね。
生き延びた人が悪いわけないし。
犯人が悪い。
18:00  |  呉勝浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2019.05.09 (Thu)

「バッドビート」 呉勝浩



バッドビート 呉勝浩

ここじゃないどこか」に行きたい幼なじみのワタルとタカトは、5年前に地元の島にできた総合カジノ施設「レイ・ランド」の恩恵など受けることすらなく、ヤクザの下働きをするチンピラ。兄貴分の蓮に振られた「チャンス」=ただの「荷物運び」のはずが一転、気づくと目の前には額に穴があいた3つの死体がー。乱歩賞・大藪賞W受賞作家が魂込める、ノンストップ・ギャンブル・ミステリー。

ギャンブルもの。
しかし、主人公がギャンブラーというワケではないせいか、今ひとつだった。
ギャンブルものってイメージ出来てなんぼだよねーと思うのですが、
これは私に問題があるのかな。
ポーカーなんです。
あまり詳しくないんだよね。
ポーカーと言っても、結構ルールありますよね。
強い札の順番とかはわかりますが、レイズとかレイズとかレイズとか。
レイズって何よ!?

しかし、ワタルのように知恵があってずる賢い人は、さらに知恵があってずる賢い人にカモにされるっていうのを読み、「なるほどなぁー。要するに足元をすくわれるってことか」と妙に納得しました。

ハコのポーカーの勝負相手のG。
Gだかなんだか知りませんが、勝負の最中、ぺちゃくちゃとマジうるせー。
まぁこれも手というのはわかりますが、私だったらイライラしてしまって、
まんまとヤツの作戦に引っ掛かり大負けすることは間違いありません(T_T)
05:00  |  呉勝浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.08.26 (Sat)

「ライオン・ブルー」 呉勝浩



ライオン・ブルー 呉勝浩

生まれ故郷である田舎町の交番に異動した澤登耀司、30歳。過疎化が進む町で、耀司の同期・長原が姿を消した。県警本部が捜査に全力をあげるも、長原の行方は分からなかった。事件に巻き込まれたのか。それとも自らの意志なのか。耀司は先輩警官・晃光の言動に不審を抱きながらも、長原失踪の真相を探っていく。やがて、町のゴミ屋敷が放火され、家主・毛利淳一郎の遺体が見つかった。耀司は、長原が失踪直前に毛利宅を訪ねていたことを掴むが…。乱歩賞作家が放つ衝撃の交番警察ミステリ!

面白かったんだけど・・・警察官としてのモラルはいいのか!?
何というか・・・うーーーん。あながち全くないという話でもないのが逆に怖いっていうか。

田舎の大地主と警察との癒着。
癒着っていうのかなぁー。
私が住んでるところよりも田舎設定??

地元の花形として甲子園に出たはいいが、そこでふがいない姿をさらして、
後々まで「あぁ。あの澤登くんね」なんて言われる。
そして読んでて驚いたのが、甲子園の失態(?)のあと、澤登の母親が
各家回って謝ったっていうんだからかなり引いた。

澤登が戻ってきてから起きた殺人事件。
とくにやくざの金居のパターンは・・・なんてありがち(笑)
これはわかるよーーー。

この先どうなるんだろうと気になって読み進めましたが、
いいんだか悪いんだか。
ちょっと困る内容でした。
もしかして、実際は晃光はいい警官じゃないかと思ってたんだけど・・・
期待外れだった(笑)
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2016.09.20 (Tue)

「蜃気楼の犬」 呉勝浩



蜃気楼の犬 呉勝浩

江戸川乱歩賞作家による五つの警察連作小説。県警本部捜査一課の番場は、二回りも年の離れた身重の妻コヨリを愛し、日々捜査を続けるベテラン刑事。周囲の人間は賞賛と若干の揶揄を込めて彼のことをこう呼ぶー現場の番場。ルーキー刑事の船越とともに難事件の捜査に取り組む中で、番場は自らの「正義」を見失っていくー。

【目次】
月に吠える兎/真夜中の放物線/沈黙の終着駅/かくれんぼ/蜃気楼の犬


何というか・・・

煽られたかな??(←BOOKデータベース)

事件の話とかは結構面白いのですが、2周り年下の妻が非現実的すぎて謎。
しかも、どういう事で結婚したのかが全くなく。
いきなり妊娠6か月からスタートしたのはいいんだけど、
明らかに何かあるのではないかという。
「お義兄さん」もなんなのか。

続くのか?!

どうして1冊で終わらないんだ(笑)

でも、事件だけでいくと連作短編でありながら、登場人物が被ったり、事件が被ったり
するので読みごたえはありました。
1話目に出てきた登場人物が、最終話にも登場し、1話目と最終話では立場が違ってて。
そういうところは面白かった。

しかし、妻が謎すぎてモヤモヤ(笑)
コヨリという今どきすぎる名前と、もう溺愛しすぎてどうにもならない番場が
よくわからなかった。

続きが出たら、結局あの夫婦は何なのか知りたいので読むかも。
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2015.10.08 (Thu)

「道徳の時間」 呉勝浩



道徳の時間 呉勝浩

【第61回江戸川乱歩賞受賞作】問題。悪い人は誰でしょう?--ビデオジャーナリストの伏見が住む鳴川市で、連続イタズラ事件が発生。現場には『生物の時間を始めます』『体育の時間を始めます』といったメッセージが置かれていた。そして、地元の名家出身の陶芸家が死亡する。そこにも、『道徳の時間を始めます。殺したのはだれ?』という落書きが。イタズラ事件と陶芸家の殺人が同一犯という疑いが深まる。同じ頃、休業していた伏見のもとに仕事の依頼がある。かつて鳴川市で起きた殺人事件のドキュメンタリー映画のカメラを任せたいという。十三年前、小学校の講堂で行われた教育界の重鎮・正木の講演の最中、教え子だった青年が客席から立ち上がり、小学生を含む300人の前で正木を刺殺。動機も背景も完全に黙秘したまま裁判で無期懲役となった。青年は判決に至る過程で一言、『これは道徳の問題なのです』とだけ語っていた。証言者の撮影を続けるうちに、過去と現在の事件との奇妙なリンクに絡め取られていくが、「ジャーナリズム」と「モラル」の狭間で、伏見はそれぞれの事件の真相に迫っていく。 (BOOKデータベースより)

乱歩賞~

ってことで乱歩賞受賞作です。
面白かったですよー。
選考委員の評を読んでると池井戸潤さんや今野敏さんは反対しておりますた(・ω・)
辻村さんが絶賛。

私も読んでると先に進みたくなってどんどんと読み進めるんですが、
それだからこそラストが気に入らない。
イマイチ回収しきれてない気が・・・
言い方を変えれば風呂敷きちんとたたんでない気が・・・

そんなことが許されるのは恩田陸だけである。

ほかにも、気に入らないといえば、ヤクザに脅されてすぐに100万払う伏見も
気に入らないし、あと100万払ったときに吉川(やくざ)が微妙に脅えていた
のですが、それってなんで?説明してたっけ?

あと結局すべてにわたるところの「動機」ですがちょっと首をかしげる。

だから読んでると面白いんです。
何がどうなってどう解決するんだろうとハラハラしながら読むのですが。
終わってからちょっと・・・(^^;)
な1冊。

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