igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「チュベローズで待ってる AGE32」 加藤シゲアキ




チュベローズで待ってる 加藤シゲアキ

2025年。ゲーム会社に就職した光太は、気鋭のクリエイターとして活躍しながらも、心に大きな喪失感を抱えていた。そんな彼の前に、再び現れたチュベローズの面々。折しも、不気味な女子高生連続失踪事件が世間を騒がせ、光太が心血をそそぐプロジェクトは大きな壁にぶつかろうとしていた。停滞した時間が一気に動き出そうとするなか、否応なしに過去と向き合った末に、光太がたどりついた10年前の恐ろしくも哀しい真実とはー。

正直失速したなーと。
連続して読まなかったせいもあるかもしれませんけれど、
光太も32歳になって守りに入ってしまった感じがしました。
結婚しているわけでもないし、家族、恋人がいるわけでもない。
でも、会社での地位があるんだよね。

なので、美津子の甥が登場しても保身というか、そういう感じに思える。
それはそれで光太の成長だからいいんだけど、ユースケ@甥にしたら
許せないんだよねー。

しかし・・・自殺した伯母の復讐って・・・??
ちょっと疑問ではある。

ラストは綺麗な終わり方になりましたが、そこにも登場する10年の壁。
これが1年後だったり2年後だったりすると私の気持ちも違うけれど、
結果として10年後だもんね。

なんかモヤモヤ感がもんのすごい。
2025年の話ってことなので、DTっていう無人タクシーが登場
してましたがリアルにこれはありそうだ。

そしてタイトルなのにほとんど登場しなかったチュベローズ(T_T)

「チュベローズで待ってる」 加藤シゲアキ



チュベローズで待ってる 加藤シゲアキ

就活に惨敗し、自暴自棄になる22歳の光太の前に現れた、関西弁のホスト・雫。翌年のチャンスにかけ、就活浪人を決めた光太は、雫に誘われるままにホストクラブ「チュベローズ」の一員となる。人並み外れた磁力を持つ雫、新入りなのに続々と指名をモノにしている同僚の亜夢、ホストたちから「パパ」と呼ばれる異形のオーナー・水谷。そして光太に深い関心を寄せるアラフォーの女性客・美津子。ひとときも同じ形を留めない人間関係のうねりに翻弄される光太を、思いがけない悲劇が襲うー。

面白かったですよーー。
いつも思うけれど、一部のジャニーズのバカファンのせいであまり評価がされないのを
気の毒に思います。たとえばこの記事→サイゾーウーマンより

ちょっとひねくれれて、世の中を他人のせいにするようなイマドキの光也。
受けまくっていた就職活動、ぜーんぶ落ちちゃって結果的に次の就職活動時期までホストをやることに。
父は死に、母は病弱で退院したばかり。中学受験したいという妹。
そういう面々に囲まれるとお金必要だよね。

で、一足先に旅行代理店に就職した彼女というのも光也をひねくれさせるには十分な感じ。

いろいろな人間関係がとりまき、ラストは「えーーー??」と思うものの
良く考えてみるとそういうこともあるのかとも納得。
次の「AGE32」に行きたいところですがまだ手元になし。
いつになるか分からないけれど楽しみです。
ただ、「32」なんだ。10年後なのか。
「23」だと思ってて、そのまま次の年の話かと思ってました。
10年後となると取り巻く環境とか変わってくるだろうし、
どういう流れになるのか楽しみです。

「ピンクとグレー」 加藤シゲアキ



ピンクとグレー 加藤シゲアキ

大阪から横浜へ越してきた小学生の大貴は、マンションで同い年の真吾と出会う。性格は全く違う2人だったが惹かれあい、親友に。やがて高校生になった2人は、雑誌の読者モデルをきっかけに芸能活動をスタート。同居も始めるが、真吾だけがスターダムを駆け上がっていくことで2人の仲は決裂してしまうが…。ステージという世界の魔法、幻想に魅入られた幼なじみの2人の青年の愛と孤独を鮮やかに描いた、切ない青春小説。

面白かったけど、「傘をもたない蟻たちは」ほどではなかったー。
やっぱり「傘を~」は別ものだね。
そのくらい面白かったので。

デビュー作で映画化になってどうのこうのというこちらの作品ですが
確かに映像化しやすかったかもしれない。
芸能界で「自分自身」がしっかりと核に残ってないと真吾みたいなことになるのか。
それに引きずられてしまった大貴ってところかなー。

最後の映画のシーンは面白かった。
なるほど。ゴッチはこんな風に考えていたのか。
それこそ「乗り移った」というか「憑いた」というか。
そんな狂気が見えて読みごたえがありました。

「傘をもたない蟻たちは」 加藤シゲアキ



傘をもたない蟻たちは 加藤シゲアキ

無限の悲しみはどこまでも僕を埋め尽くす。いまを生きる人々の「生」と「性」を浮き彫りにする6編の物語。(BOOKデータベースより)

【目次】
染色/Undress/恋愛小説(仮)/イガヌの雨/インターセプト/にべもなく、よるべもなく


ずっとこの人の書いたものを読みたいと思ってました。
あまりゲーノージンが書いた本には興味がなかったのですが、
コンスタントに(というか、1年に1冊と決めてるらしい)出版出来るシゲさんの本が読みたくなりました。

短編集ですがものすごく面白かった。
ジャニーズ事務所の28歳。NEWS所属・・・ですが。
前に友人のケータイでジャニーズウェブを読ませてもらったんだけど、
当時(大学生時代)から面白い文章を書くなーと思っていたのです。
しかし、小説となるとまた話は別。

個人的に好きなのは「インターセプト」
後味の悪さがたまらない(爆)

後味の悪さでいくと「Underess」もそうとう悪い。
こういうの書くんだー。
めっちゃストライクゾーンではないかっ!!
もうね、いろいろとすごく感じが悪いんです。
かなり好きです(笑)

ってことで、また違う本を読んでみたいと思います。