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2016.06.17 (Fri)

「サブマリン」 伊坂幸太郎



サブマリン 伊坂幸太郎

『チルドレン』から、12年。家裁調査官・陣内と武藤が出会う、新たな「少年」たちと、罪と罰の物語。

面白かったけどよくわからなかった。

家裁調査官ってことで、少年(もしくは少女)の更生と復帰を願って仕事をする公務員の陣内と武藤なんだけど、この本を読んでみると「少年」ではなく「大人」なんだよね。
結果的に問題を起こしているのは。
少年たちは巻き込まれているのか。

時に問題を起こす少年もいるけれど、なんだろう。この本は結局最後問題を起こしていたのは大人だった。

その結果に「ん??」と思ったわけです。
陣内の発言は時に煙に巻いてる?と思う事もある。
だから少しややこしい。

ちゃんと常識とモラルをもった大人にならなくては。
08:21  |  伊坂幸太郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.03.14 (Mon)

「キャプテンサンダーボルト」 阿部和重・伊坂幸太郎



キャプテンサンダーボルト 阿部和重 伊坂幸太郎

世界を救うために、二人は走る。東京大空襲の夜、東北の蔵王に墜落したB29。公開中止になった幻の映画。迫りくる冷酷非情な破壊者。すべての謎に答えが出たとき、カウントダウンがはじまった。二人でしか辿りつけなかった到達点。前代未聞の完全合作。

最初は「これはどちらが書いてるんだろう?」と思ってしまったので、テンポが悪くなったのですが、ちょっと今回本を借り過ぎてしまって、返却日当日になっても半分も読んでないので(←おい)、ちょっと本気出して読んだら話の中に入り込み、「どっちが書いたっていいじゃない」と思ったらあとはサックサクでした。

まぁ井ノ原の人物設定と、サンダーボルトのレッドのセリフ「常識を疑え」というのは伊坂さんが考えたんだろうなーと思いました。
井ノ原⇒妻と息子の3人暮らし。 
こういうの伊坂さんの作品ですごーーーーくあるんですよね。
きっとそうだ。
ってことは、相葉の人物設定は阿部さんだな。
伊坂さんがあまり書かないような設定の人物です。
ただ、阿部作品は「グランド・フィナーレ」しか読んだことがないので語れるほど知らないんだけど。

ただ、面白かったですよー。
仙台の土地勘は知らねども、蔵王のお釜は分かる。
お釜にそんな秘密があったとはと思って楽しく読みました。

ラストもそれぞれがそれなりによい人生を送れるような感じになり
何よりだなと思ったのですが、コピーしたものをパソコンに転送する
スパイな井ノ原。
確かにコピー機にそういうシステムがあると怖いかも。
09:35  |  伊坂幸太郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2015.11.24 (Tue)

「陽気なギャングは三つ数えろ」 伊坂幸太郎



陽気なギャングは三つ数えろ 伊坂幸太郎

陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、消えたアイドル宝島沙耶を追う火尻を、暴漢から救う。だが彼は、事件被害者のプライバシーをもネタにするハイエナ記者だった。正体に気づかれたギャングたちの身辺で、当たり屋、痴漢冤罪などのトラブルが頻発。蛇蝎のごとき強敵の不気味な連続攻撃で、人間嘘発見器成瀬ら面々は断崖に追いつめられた!必死に火尻の急所を探る四人組に、やがて絶対絶命のカウントダウンが!人気シリーズ、9年ぶりの最新作!(BOOKデータベースより)

久々の陽気なギャングです。
9年ぶりだってー。
懐かしいですね。
相変わらず年を取らないメンバー。
ただ、時代が変わっていく。
SNSなど当たり前に登場する設定です。

今回は銀行強盗よりも週刊誌記者と対決です。
ユニーク。相変わらずユニーク。
何気ない会話や物事がしっかりと最後に生かされていくので
「これがここで使われるんだー」と感動すらします。

あとがきで伊坂さんが「銀行強盗は犯罪なのにこんなに愉快に書いていいのか?」的なことを書いてました。
そんなことを言っていたらこの本の設定そのものがおかしくなるじゃないか。

ラスト爽快です。
スッキリしました。

多分、私は今まで久遠が好きだったと思うんだけど、
今回は響野がよかった。
なんだろう。この独特な雰囲気。
意味もない自信。
ポジティブな言動。
響野のすべてが面白かった。
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2015.09.11 (Fri)

「3652」 伊坂幸太郎



3652 伊坂幸太郎

エッセイが得意ではありませんー。自らはそう語る伊坂幸太郎がデビュー以来ぽつぽつと発表した106編のエッセイ。愛する小説、映画、音楽のこと。これまた苦手なスピーチのこと。憧れのヒーローのこと。趣味を語る中にも脈々と流れる伊坂的思考と、日常を鮮やかに切り取る文体。15年間の軌跡を辿った、初のエッセイ集。裏話満載のインタビュー脚注に加え、幻の掌編2編を収録。(BOOKデータベースより)

【目次】
幾つもの映像や文章に影響を受け、そして現在/キャラメルコーン/ハードボイルド作家が人を救う話/健康療法マニア/アメリカンコーヒーゲーム/B型とセガールとヨーグルト/映画館は平和だ/言葉の壁/自由な席/ごきげんよう〔ほか〕


自分のエッセイに自分で注釈をつけるというユニークなスタイル。
伊坂さんの小説の原点はお父さんだと思う。
お父さんがユニークすぎるw
このようなお父さんだから伊坂さんの小説が成り立つというかそんなイメージの人です。

エッセイといえば先に「仙台ぐらし」を読んでいたので、もう少し小動物系というか気の弱い人をイメージしてましたが、実際のところはそうでもなく。
特に憧れの島田荘司さんにあったときのテンションはすごいなと。
私だったら憧れの作家さんに会えたら緊張して何もしゃべらないと思うんだけど。
伊坂さんは島田さんのどういう所が好きかと2時間にわたってご本人に熱く喋ったらしい。
なるほど(^^;)
そして、出会う前だけどエッセイに島田作品はこんな順番に読んだほうがいい。とまで書いている。

そうか。「御手洗潔のダンス」から読めばよかったのか。

そんなエッセイでした。
元々10年にわたるエッセイだったようです(文庫だとそれ以降の話もあるけど)
で、タイトル365日×10年 プラス 閏年が2回で 3652だそうで。
タイトルがユニークだなーと思いました。
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2015.09.10 (Thu)

「ジャイロスコープ」 伊坂幸太郎



ジャイロスコープ 伊坂幸太郎

助言あります。スーパーの駐車場にて“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。バスジャック事件の“もし、あの時…”を描く「if」。謎の生物が暴れる野心作「ギア」。洒脱な会話、軽快な文体、そして独特のユーモアが詰まった七つの伊坂ワールド。書下ろし短編「後ろの声がうるさい」収録。(BOOKデータベースより)

【目次】
浜田青年ホントスカ/ギア/二月下旬から三月上旬/if/一人では無理がある/彗星さんたち/後ろの声がうるさい/十五年を振り返って伊坂幸太郎インタビュー


伊坂さんって結構アンソロジーに参加しているので読了済みが多いかなーと思っていたら、読了済みは「浜田青年ホントスカ」だけだった⇒蝦蟇倉市事件

それ以外は全部初読み。
なので意外にお得感がありました。

個人的に好きなのは「彗星さんたち」
新幹線を掃除する人たちの話です。
これは、「エール!」という本に収録されていた、女性が主役のお仕事小説。
女性を主役にするのもお仕事小説も苦手とのことで(^^;)
確かに珍しいんだけど、なんか好きだったなー。
ありえないし荒唐無稽なんだけど、そう言われるとまぁそう考えられるかなという
伊坂さんお得意の小技が効いておりました。

読メの皆さんに評判がいいのは「一人では無理がある」
これも確かに面白かった。
凄いこじつけなんだけど、それでも夢があります。
毎回思うけど、伊坂さんの発想は普通じゃなかなか思いつかないところ。
言われて「あぁ。そういえば」と思うんだけどそこに目を付けるあたりがユニーク。

蝦蟇倉市の話(浜田青年ホントスカ)も市のキャッチフレーズが
「いざ蝦蟇倉」だそうで(笑)
浜田青年に「パクリすよね」と言われてたしw
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2015.05.16 (Sat)

「火星に住むつもりかい?」 伊坂幸太郎



火星に住むつもりかい? 伊坂幸太郎

住人が相互に監視し、密告する。危険人物とされた人間はギロチンにかけられるー身に覚えがなくとも。交代制の「安全地区」と、そこに配置される「平和警察」。この制度が出来て以降、犯罪件数が減っているというが…。今年安全地区に選ばれた仙台でも、危険人物とされた人間が、ついに刑に処された。こんな暴挙が許されるのか?そのとき!全身黒ずくめで、謎の武器を操る「正義の味方」が、平和警察の前に立ちはだかる!(BOOKデータベースより)

ケモノの城の次に読んだ本です。
ケモノの城が衝撃的で読むのが辛くて、読み終わった後も正直「さぁ次は何を読もうかな!?」という気持ちになれなかったので、タイトルだけでもユニークそうな伊坂作品を読むことにしました。


が!!!


この本もケモノの城とは根っこの部分では一緒じゃないかーい(;´Д`)
こんな楽しくなるようなタイトルつけんでくれ。

「平和警察」と「ヨシオ」(←ケモノの城の悪人)の違いが団体か個人かでしかない。

こういう世の中もまた怖い。
罪状なんて捕まえた後からでもなんとでもなる。
という「平和警察」のやり口に反吐がでましたー。
そして、公開処刑。
ギロチン。
この現代(って時代設定いつだっけ?)にギロチンって・・・
そしてそれを見に行く民衆。
その民衆はギロチン処刑される人を「本当の危険人物」と疑いなく思う。
誰も「冤罪」で捕まったとは思わない。
これもまた怖いよなー。

「正義の味方」が登場するワケですが、その正義の味方だって人間です。
超人じゃないんだからどうにもならないこともある。

この本の中の正義の味方の祖父が宝くじ当選して、結局自殺したという話が
あるんだけど、この話が実際にとてもありそうで・・・というかあるんだろう。
だから宝くじに当選した人ってこっそりいなくなるんだろうな。
って、これは田舎だけの話ですか?(笑)
田舎では「○○の店で宝くじが当たって、年明け早々いなくなった」と噂が立ちます。
田舎ってそういうところです。
なのでおじいさんの話が辛かった。
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2015.04.10 (Fri)

「重力ピエロ」 伊坂幸太郎



重力ピエロ 伊坂幸太郎

兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とはー。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。(BOOKデータベースより)

初期の作品にして伊坂さんの代表作ともいえる重力ピエロ
再読したーーーいと思ってましたが、積読本が無くなった流れでようやく読むことが出来ました。(2~3年前から読みたいと思ってたのですが ^^;)

今、こうして初期の伊坂作品を読むと痛々しくて読むのが大変だった。
最近の作品は少し丸くなってると思う。
そのくらい、この本は切り口が鋭くてストレートで痛々しい。
伊坂さんの潔癖さが出てるのかなー。
読んでてこういう気持ちになるのは初期の辻村作品を読むのに似てる。

黒澤さんの存在だけが救いであって、あとは春の痛々しさや、
その痛々しさを共有しようとする泉水の痛々しさもあってダブルで痛々しかった。

一応再読ということで、大体の流れは分かっているのですが、
(放火魔の犯人とか)
大まかな流れ以外はすっかり忘れてまして。
例えば、黒澤さんが登場してたこととか。
副業の探偵で登場してましたが、
素人であるはずの泉水のお父さんにも「泥棒みたいなしぐさだった」と、
本職の雰囲気を醸し出し過ぎでは(笑)

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2015.01.26 (Mon)

「アイネクライネナハムトムジーク」 伊坂幸太郎



アイネクライネナハトムジーク  伊坂幸太郎

ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ。奥さんに愛想を尽かされたサラリーマン、他力本願で恋をしようとする青年、元いじめっこへの復讐を企てるOL…。情けないけど、愛おしい。そんな登場人物たちが作り出す、数々のサプライズ。(BOOKデータベースより)

楽しい本でした。
挫折もあって辛いこともあるんだけど、それでも前向きに生きていくようすが見えたなー。

個人的に好きなのは美奈子さんと学の話。
電話だけのつきあいって・・・なんか懐かしくもあるなー。
と、思ったらそこから時系が20年も進んだからそういうのが当たり前の時代だったんだと気づく。

佐藤くんはあの彼女と付き合う事ができたのかな。
特にそういうことは書いてなかったけれど。

どの話も楽しく面白く、少しほろ苦くもありました。
ただ、本屋大賞とるほどのパンチはなかったかなーというのが正直な印象です。

それにしても100円でその時の気持ちをつかんだ音楽をかけてくれる斉藤さん。
そんな存在いいなー(〃∀〃)
音楽っていいな。
09:02  |  伊坂幸太郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2015.01.07 (Wed)

「首折り男のための協奏曲」 伊坂幸太郎



首折り男のための協奏曲 伊坂幸太郎

「首折り男」に度肝を抜かれ、「初恋」に惑って「怪談」に震え、「昆虫」は覗き見され、「合コン」では泣き笑い。「悪意」が黒澤を襲い、父は子のため「復讐者」となるー全7編、胸元えぐる豪速球から消える魔球まで出し惜しみなく投じられた「ネタ」のアンサンブル!(BOOKデータベースより)

バラバラになったピースが最後にぴたっとはまってスッキリ。

・・・・という本ではありませんでした。
伊坂さんといったらスッキリという思い込みがあったので「あれ?」とは思いましたが、
それでも面白かったなー。
個人的にお気に入りは黒澤さんが登場する「月曜日から逃げろ」です。
これはテーマが「逆回転」
空き巣に入った証拠を握られてしまった黒澤さん・・・
しかし、いかんせんテーマが「逆回転」
もう一度読み返しました。
そうなるとにんまりできる話になってます。

「僕の舟」も黒澤さんが登場しますが、これはほんわか温かくなる話。

ただ、もう少し「首折り男」に関してスッキリしたかったーーーー。
というよりも、もう少しスッキリ出来るものだと思っていたので
ラストの「合コンの話」を力いっぱい読んでましたら・・・あらら。
残念です(´⌒`。)
08:53  |  伊坂幸太郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2014.02.09 (Sun)

「死神の浮力」 伊坂幸太郎



死神の浮力 伊坂幸太郎

『死神の精度』で活躍した「千葉」が8年ぶりに帰ってきました!
クールでちょっととぼけた死神を、今度は書き下ろし長編でお楽しみください(内容紹介)


なかなか面白かったです。
懐かしの千葉さんでした。

相変わらず音楽が大好きで、仕事熱心。
死神(?)の中でも真面目なタイプですね。
担当の人ごとに姿かたちが違うらしいですが、私の脳内はいつも金城武さん(映画は見てない)になっちゃうんですよね(^^;)

雰囲気なんですかね。

今回はマリアビートルの王子か?というくらいの悪人が登場してました。
いやー。相変わらず胸糞悪くなりますね。

そしてこの作品ならではの「死」の話。
死ぬのは怖くないのか?
との問いに答える山野辺。
あー。きっと伊坂さんは死ぬほど怖いんだろう。
なんて思いました。
伊坂ファンだったら容易に想像できそうです。

わたしも小学校の時に山野辺(=伊坂さん?)の経験したなー。
夜に起きて母に「死にたくない」と言った小学低学年(笑)
きっと伊坂さんもそういう体験をしたんだろうな。

それに対して山野辺のお父さんが「怖くないから。先に見てきてあげるから」
と言ってくれたこと。
超泣けた(←多分普通の人の涙腺はここで壊れない)
妙に自分とリンクしました。

千葉さんは今回もしっかりと働きました。
また「死神の精度」再読しなくちゃ。
1話目と4話目の話がよかった気がした(おぼろげ)
00:28  |  伊坂幸太郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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