2021.01.11 (Mon)
「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」 東野圭吾

ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 東野圭吾
殆どの人が訪れたことのない平凡で小さな町。寂れた観光地。ようやく射した希望の光をコロナが奪い、さらに殺人事件が…。犯人と探偵役、それぞれの仕掛けが張り巡らされています。騙されないように、お読みください。
前々から「東野圭吾の光文社発行は・・・」とよくブログに書いてますが、
今回もそういう「光文社らしい」東野作品でした。
本当に光文社から発行するとどうしてこうもドライで打算的な人ばかり
登場するのか。
父親が殺された真世ですら、多少ドライだよねー。
そういう意味では期待通りの光文社でありましたが・・・
すでにこの本でも時代はコロナでした。
私がコロナが登場した小説を読んだのがこれで2作目ですが
小説もこの先こうなっていくのかなぁ。
幻ラビという漫画&アニメが大ヒットになり、その漫画家が
地元にいるので、幻ラビとコラボをしたい。
その流れは大洗町を思い出しました。
この間「所さんの笑ってこらえて」で見たー。
そして真世の父親を殺した人の身勝手な理由。
お父さんもこれじゃ浮かばれないよね。
で、真世の叔父の武史。
この人のうさんくささが一番苦手だった。
反則しまくり(--;)
2020.06.17 (Wed)
「クスノキの番人」 東野圭吾


クスノキの番人 東野圭吾
その木に祈れば、願いが叶うと言われているクスノキ。
その番人を任された青年と、クスノキのもとへ祈念に訪れる人々の織りなす物語。
クスノキって樟脳の匂いなんだねー。
知らなかった。
それはそうと、最初のころはクスノキの祈念のこととか
伯母がなかなか教えてくれなくて。
なんだろう。
結果として、祈念する人である佐治に教えてもらったワケだけど
その程度の理由だったら別に最初から教えた方がよかったのでは
ないだろうかとちょっと不思議に思った。
伯母と玲斗の関係はいいね。
誰も叱る人がいなくて、だらだらと生きてきた玲斗。
結果として逮捕されて伯母に助けてもらうも、
その代わり、クスノキの番人として生活することに。
ものすごく秘密主義の伯母と、祈念者でもある佐治の
温度差っていうか、まぁ祈る人と番人との違いかもしれないけれど
なんとなーく、ちぐはぐした感じは消えませんでした。
2019.11.26 (Tue)
「希望の糸」 東野圭吾

希望の糸 東野圭吾
死んだ人のことなんか知らない。あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない。
大嫌いな加賀が出てる、大好きな加賀シリーズ。
メインが松宮に移行しているのは・・・もしかして、東野さん私のブログ読んでる?(←違う)
結構字が細かいんだけど、それでも一気に読めるあたりが
東野さんの上手さなのかなぁーと上から目線ではないのですが思うんです。
会話文だけじゃなく、地の文が読みやすいんだよね。
だからどんどんと引き込まれていく。
今回は事件とともに、松宮の父親だっていう人が名乗り出て・・・
っていうか、遺言書に書いてて・・・そこからあっちもこっちも
親子がどうのこうのっていう話なんだけど。
実際のところ、そんなパターンはないだろ。とは思う。
思うけれど、そこが小説のいいところ。
なんでもありです。
歯車が狂ってしまったからそうなってしまったんだろうけれど、
私も「あなたはまだ若いんだから新しいめぐり逢いがあるわよ」
と、言われると誤解する。
読んでて誤解したし。
2018.12.05 (Wed)
「白夜行」 東野圭吾

白夜行 東野圭吾
1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年…。息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長篇。
我が家のボロボロの白夜行公開(笑)
これはねー、ダンナが白夜行好きすぎて3回読んだらこうなった(T_T)
私も今回で3回目です。
3回読むとまた違った感じがして面白いです。
前半はとにかく怖いんだよね。
雪穂が。
ただただ雪穂が気持ち悪い。
それに比べると亮司なんてまだ生きてる人間って感じがする。
視点の違いかなぁー。
読んでても亮司には感情があると思うんだよね。
雪穂にはそれがない。
自分の害になりそうな人は、ことごとくつぶす。
体に直接的に傷をつけるのではなく、魂を殺すやり方を選ぶ雪穂。
本当にロクな女ではありません。
「アーモンドの形をした目」がキラリと光ったらもう、その先には恐怖しかないみたいな。
だからこそ、美佳のアレは雪穂が仕組んだことではないんじゃないかなぁ。
と、今回初めて思いました。
過去2回はこれも雪穂がやったんだろうと思ったんだけど、
美佳の事件は「一線を越えている」ことなので、
これは違うんじゃないかなーと。
それにしても気の毒なのは亮司だよなぁー
最初から最後まで気の毒でしかない。
ただの切り絵好きのおとなしい少年だったのに。
当時ドラマ化した時も録画して見ました(〃ω〃)
(某理由で、土曜日の昼からとか放送してたので)
篠原一成役の柏原くんがカッコよかったなぁ。
2018.10.27 (Sat)
「沈黙のパレード」 東野圭吾

沈黙のパレード 東野圭吾
突然行方不明になった町の人気娘が、数年後に遺体となって発見された。容疑者は、かつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。さらにその男が堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を憎悪と義憤の空気が覆う。秋祭りのパレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたのか。殺害方法は?アリバイトリックは?超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める。
久しぶりのガリレオシリーズですが・・・
やっぱり、ガリレオシリーズは短編のほうが好きだなぁー。
何年かぶりに日本に戻ってきた湯川が何があったのか分かりませんが、
人間的に丸くなってしまわれ・・・
・・・違和感がありまくるのです(TдT)
この気持ちは私だけではなく、草薙も思っているようで・・・
まぁ草薙の方が私よりもはるかに湯川と知り合いでしょうから、
時の流れと言いますか、なんといいますか・・・
今までだったら無関心を決め込んでいたのに、妙に肩入れしたり。
時の流れというのはこういう事なのかと思いながら読みました
しかし、バレッタの血痕の有無とかさぁーなんで湯川にわかるんだろう。
化学とかいう話じゃないよね。
これ、完璧に推理だもの。
なんか、少しだけ増村さんが気の毒に思いました。
作戦に参加したかったのではないだろうか。
2018.09.29 (Sat)
『魔力の胎動」 東野圭吾

魔力の胎動 東野圭吾
自然現象を見事に言い当てる不思議な力。君はいったい何者なんだ?『ラプラスの魔女』前日譚。
「ラプラスの魔女」の前日譚だそうですが・・・
正直何のことやら・・( ̄ω ̄*)
そのくらいつながりが分からなかった。
とりあえず、いつ読んだっけ??と思って自分のブログを見返すとやや3年前です。
3年前・・・
覚えてないのかぁー。
それとも、対して面白くなかったのか・・・
ラプラスの魔女が映画化になるので、魔力の胎動に映画化の帯がありますでしょ。
それを見てたので何か関係はあるだろうとは思っていたけれど。
前日譚ということでしたので、読み終わった感想としては
「ラプラスの魔女読まなくちゃ」でした(´・ω・`)
この本のみの感想はあまりない。
物凄く面白かったり、ものすごくつまらなかったりすると感想ってでてくるけれど、こういう中途半端な感じだと何をどう言っていいのか・・・・
まぁ近いうちにラプラスの魔女読むことにします。
そうすることによっていろいろつながるかな。
2017.11.13 (Mon)
「マスカレード・ナイト」 東野圭吾

マスカレード・ナイト 東野圭吾
若い女性が殺害された不可解な事件。警視庁に届いた一通の密告状。犯人は、コルテシア東京のカウントダウンパーティに姿を現す!?あのホテルウーマンと刑事のコンビ、再び。
面白く読みましたが、あまりにも犯人やら何やらが屈折してて
読み終わっても「はぁ?」という気持ちはぬぐえず。
心理が複雑すぎます。
あと、犯人も。
何というか・・・単純じゃないんだよね。
あの人とあの人とあの人が絡まってあわさってなんというか・・・
わけありな客ばかりかと思いきやそういうことでもないし。
気づけば関係者ばかり?
あ。あの2人は普通のお客さんだったか。
でも、お客の要望を何でもかんでも聞いちゃうホテル側も大変だよなー。
どう考えても無理難題。
ありえない。
頼むにも常識っていうのがあるんじゃない?
読みながらそう思いました。
能勢さんが今回も登場したのですが、完璧なる裏方でちょっと
お気の毒でした。
彼くらいの才能があるならもっと華やかな現場もあるだろうに。
どうしても舞台がホテルだからか、能勢さんにスポットライトが当たるときは
なさそうです。
これ映画化になるんですよね。
新田がキムタクで尚美が長澤まさみだったかな。
この早くを知ったとき、
「あれ?新田ってそんなに歳いってたっけ?」と思っちゃったよー。
もう少し若かったような・・・?
2017.07.03 (Mon)
「素敵な日本人」 東野圭吾

素敵な日本人 東野圭吾
たとえば、毎日寝る前に一編。ゆっくり、読んでください。豊饒で多彩な短編ミステリーが、日常の倦怠をほぐします。意外性と機知に富み、四季折々の風物を織り込んだ、極上の九編。読書の愉楽を、存分にどうぞ。
【目次】
正月の決意/十年目のバレンタインデー/今夜の一人で雛祭り/君の瞳に乾杯/レンタルベビー/壊れた時計/サファイアの奇跡/クリスマスミステリ/水晶の数珠
最近の東野作品は規模が大きかったので(DNAとか宇宙とか)
なんか身近でほっとした感じです。
「水晶の数珠」と「サファイアの奇跡」なんかは好きだなー。
ただよく言われているのは猫って「3日たてば忘れる」って言われてますが、
「いなり」はちゃんと覚えていたんだー(T_T)
ファンタジーだー。
いかにもミステリな「壊れた時計」と「クリスマスミステリ」なんかも好きです。
元々東野さんを読んだのはミステリー小説からだったので
どこか懐かしい感じもする。
でも、数日経つと忘れそうというそういう本でもあります(笑)
こういう身近な題材で長編読みたいなと思いました。
2017.02.21 (Tue)
「恋のゴンドラ」 東野圭吾

恋のゴンドラ 東野圭吾
この恋の行方は、天国か地獄か。怒濤の連続どんでん返し!
【目次】
ゴンドラ/リフト/プロポーズ大作戦/ゲレコン/スキー一家/プロポーズ大作戦 リベンジ/ゴンドラ リプレイ
やっぱり里沢温泉(野沢?)を舞台にしたラブコメ的な本でした。
楽しいです。
今、ちょっと仕事であっぷあっぷしているので(それもおそらく今日までだっ!)
今はこうして気軽に読める本のほうがありがたい(笑)
ただウェアとゴーグルしていると本当に年齢不詳です。
この間の日曜日、モーグルのワールドカップがあったので見に行ったのですが、午前中は滑ったのです。
秋田県民あんまり「相席」の習慣がないのでクワットでも4人ぴっちり乗ることは少ないのですが、
今回相席で一緒にクワットに乗った方がいたんだけど、
旦那曰く「外人じゃね?」
確かに隣にいて大きい人だなと思ったけど、こうなると老若男女どころか国籍もわからんw
そんな中で恋なんて芽生えるのか??
そう思いながら読みました。
でも面白かった。
最後は桃実ちゃんに幸せになってほしいのよね。
2017.02.11 (Sat)
「雪煙チェイス」 東野圭吾

雪煙チェイス 東野圭吾
殺人の容疑をかけられた大学生の脇坂竜実。彼のアリバイを証明できる唯一の人物ー正体不明の美人スノーボーダーを捜しに、竜実は日本屈指のスキー場に向かった。それを追うのは「本庁より先に捕らえろ」と命じられた所轄の刑事・小杉。村の人々も巻き込み、広大なゲレンデを舞台に予測不能のチェイスが始まる!どんでん返し連続の痛快ノンストップ・サスペンス。
「土の記」のあとだとどんな本でも動きがあって「生きているなぁー」という感じがします(笑)
「疾風ロンド」「白銀ジャック」はもうほぼ忘れておりますので普通の1冊の本として楽しみました。
軽く読めました。
殺人容疑がかかった大学生。
自分のアリバイを証明してくれる美人スノーボーダー。
・・・普通は無理。
第一スキー場に行くと普通は顔を隠すものなのだし。
スキーをしに行くので人は始終動いている状況なのです。
そこで見つけるなんて・・・
私が普段行く地元のスキー場でも無理そうなのに、
ここは・・・どこだっけ?
長野?里沢温泉スキー場。
ってことは野沢か・・・
1度行ったことがありますが、あのスキー場では100%無理なのでは・・・?
ウェア変えても板変えず→頭隠して尻隠さず??
板かぁー。板はそうだよね。
でも今の時期にピッタリ。気分転換にもなりました。
よかった。