igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「黙過」 下村敦史



黙過 下村敦史

移植手術、安楽死、動物愛護…「生命」の現場を舞台にしたミステリー。意識不明の患者が病室から消えた!?(『優先順位』)。なぜ父はパーキンソン病を演じているのか(『詐病』)。母豚の胎内から全ての子豚が消えた謎(『命の天秤』)。真面目な学術調査団が犯した罪(『不正疑惑』)。この手術は希望か、それとも絶望かー(『究極の選択』)

【目次】
優先順位/詐病/命の天秤/不正疑惑/究極の選択


これは・・・この話がこの先事実になるかどうかと考えたときに、受け入れるか拒絶しちゃうかってことだよね。
「うぇーーー」と思ってしまった私は、ダメなのでしょうか(笑)

でも、これを受け入れるかどうかって結構勇気いると思いますよ。
三浦拓馬くんじゃないけど、自分の体に・・・と考えるとどうしたらよいか分からなくなります。

先の4つの話が最後1つにまとまる。
別々かと思っていた話が最後にはつながるとはねぇー。

で、ラストのタイトルが「究極の選択」
まさにです。究極だ。これは・・・

ちょっと考え込んでしまうような内容でした。

「サハラの薔薇」 下村敦史



サハラの薔薇 下村敦史

エジプト発掘調査のハイライト、王家の墓に埋葬されていた石棺の中にあったのは、死後数ヵ月のミイラ状死体だった!そして、考古学者の峰は何者かの襲撃を受ける。危うく難を逃れたが講演先のパリへ向かう飛行機が砂漠に墜落し、徒歩でオアシスを目指すことになった。同行者は美貌のベリーダンサー・シャリファ、粗暴で残酷なアフマド。何かを思い詰めている技術者の永井、飛行機オタクのエリック、不気味な呪術師。誰もが謎を抱え、次々と危険なカードを切ってくるーやがて一行は分裂し、巻き込まれた戦闘の中で峰は、永井の過去と真実の使命を知る。果たして「サハラの薔薇」とは何なのか。それが未来にもたらすものは!?

スリリングな小説でした。
途中までは面白く読みましたが、ラストが今ひとつです。
ハラハラと読んでいただけに幕引きにいちゃもんつけてるだけかも(笑)

それか題材が難しかったからかもしれません。
もうね、脳が難しいことを覚えようとしないんですね。
なので、永井さんの職業やらどこへ向かおうとしているのか、
説明をし始めたところで「???」となりまして。

「はぁ・・・それはまた・・・結構なことで・・・」

シャリファの雇い主とかも分からなかったしなぁー。
峰・・・保身が強い峰さんですが、この人も癖が強い人です。

結果的に誰が誰を騙しているのか、騙していないのか。
そしてアフマドの生命力の強さ。
なんでこの人こうなのーー???と思いながら読みました。

結果的に一気読みでした。

「緑の窓口~樹木トラブル解決します~」 下村敦史



緑の窓口 下村敦史

新設された「緑の窓口」への異動を言い渡された区役所職員の天野優樹が出会ったのは、風変わりな美人“樹木医”だった!樹木トラブルの裏に隠された、人の“想い”を見つけ出す6つの連作ミステリー!

【目次】
スギを診せてください/クヌギは嘘をつきません/モッコクの落とし物です!/ソメイヨシノは実は、/チャボヒバを前に無力です…/全ては、樹木が語ってくれました


ワタクシigaiga間違っておりません。

作者は「下村敦史」さんです(・ω・)ノ

ってことで、なんか普段と違う作品書いてみました系その2。
相場英雄さんもやってましたね。

なんというかこれってどこかで読んだような・・・という気持ちがずーっとついてきて(笑)
最初は「有川浩系かなー。有川さん植物得意そうだし、これで恋愛モードに入れば
もろ有川さんなんだけど・・・」と思ってたんだけど、まだなんか違うような感じがして。

で、ふと降りてきた。
「そうか。設定がビブリア古書堂っぽいんだ」と。

ようやくスッキリした(笑)

本か樹木かの違いでそれ以外は似てます。
人との付き合いが苦手とか、母親との確執とか、樹木のことならなんでもわかるとか。
本を木に置き換えるとそのまんまな感じが・・・(´д⊂)


ただ・・・前回の相場さんもそうだけど(頑張ってライトな作品書いてみました系)
やっぱり・・・なんというか・・・普段硬派な作品書いている人がいきなりライトに
走ると・・・ちょっとした違和感はあるよね。

まぁ次に期待かな。

「サイレント・マイノリティ」 下村敦史



サイレント・マイノリティ 下村敦史

新宿の路地裏で殺されたシリア人の男性。彼の妻は事件以後、未だに行方不明のままだという。フリージャーナリストの山口秋生は彼と交流のあったアルバクル一家の取材中、隣に住むシリア人の親子が東日本入国管理センターに収容されていると知る。一方、東京入国管理局の難民調査官・如月玲奈は、シリアから逃れてきた父と娘に聞き取り調査を行う。難民認定を切実に訴える父に対して娘は、「お父さんは日本に住みたくて嘘の話をしています」と異なる証言をする。どちらかが嘘をついているのか?困惑する玲奈の元に来た山口の取材申し込みから、事態は誘拐・脅迫事件へと発展していくー。乱歩賞作家による、疾風怒涛の最新ポリティカル・ミステリー!!

難民調査官」パート2です。
そういえばこういう主人公だった。という・・・
あまり特徴的ではない人でした。
まぁテーマが難民なのであまりアクの強いのを持って来られてもこまるか。

しっかし・・・シリアからも来るんだね
難民申請。
まぁ来るかもしれないけれど・・・
たまたま今日新聞で読んだんだけど、中東の女性っていうのは本当に自由がなくて
13歳14歳で結婚する人も多いみたいです。
もちろん、親が結婚させるのです。
この本でもそういう事に触れてまして、決して小説の出来事ではないと思いました。

長谷部先輩に関しては・・・これは本当にただただ奇蹟的というしかなくて。
でも、そんな危ないところに行くんじゃないわよ。
なんて思います。
思想が違うのであれば、こちらの常識なども通じませんし。

こういう事が今起きているのかと。
いつ原稿書いたのか分からないけれど、リアルに「共謀罪」の話があったー。

「失踪者」 下村敦史



失踪者 下村敦史

2016年、ペルー。山岳カメラマンの真山道弘は単身シウラ・グランデ峰を登っていた。10年前、クレバスに置き去りにしてしまった親友・樋口友一を迎えに来たのだ。長い間待たせて悪かったなークレバスの底に降り立ち、樋口を発見した真山だったが、その遺体を前に驚愕する。極寒のクレバスに閉じ込められた遺体は、歳を取ることなく凍りついてしまうはず。しかし、樋口は明らかに10年前より年老いていたのだ!まさか、樋口はあの時生還していたのか?

面白かったです。
死体が老いていた謎というのは、そのまんま樋口がその後も生きていたという事なのですが、
10年後に結局遺体で同じ場所で見つかる。
その真相を知ったとき・・・
私は思わず・・・

もう一度読み返しました(´・ω・`)

オトコノ友情ヨクワカリマセン(;´Д`)

ってことで、ラストを何回か読み返し、ようやく100%女の脳である私にも理解することが出来たという。
えーーー。
なんか勇気いるっていうか、怖いな。
でも、10年前の「死」の真相というのはすんなり理解できました。

でも、山に登るといっても、「自分が生きていくうえでの登山」が有線であって、
一緒にK2を登れなかった真山を責めるのはおかしい。
そういう意味では樋口はおこちゃまだったと思う。

こういう樋口みたいな人は実際男だけではなく、女にもいる。
なんというか人との距離感がつかめない人なんだろう。

「告白の余白」 下村敦史



告白の余白 下村敦史

家を出た兄が実家の農地の生前贈与を求めて突然帰ってきた。しかし、「2月末日までに清水京子という女性が来たら土地を譲渡してほしい」という遺書を記し自殺。兄はなぜ死んだのか。そして、女は何者なのか。期限の意味は。死の真相を知るため、弟の英二は一人京都へ向かうがーそこは、虚実入り混じる言葉で築かれた伝統の町。腹黒、嫌味、皮肉に塗れた“告白”が真実を覆い隠す。最後の1頁まで気が抜けない!表裏、黒白、真偽が次々と逆転するノンストップミステリ。

ケンミンショー見て思いついたんじゃないかなー。
都市伝説か!?と言いたくなるような京都のあれこれ。

こんな言われ方をしたら英二じゃなくったって何言いたいのかわかりません。
私はモロそういう人間なので、ハッキリ言ってもらわないと困るんです。
そんな京都言葉。
うぇーーーー。

ってことで、終始言外に含まれる棘とか嫌味を感じながら読みました。
直接言わないのが美徳みたいな感じですが・・・困ります(^^;)

死んだ双子の兄にすり替わって死の真相を探るべく京都に行く弟。
顔は同じでも人格が違うからすぐに気づくと思うんだけど。
でも、そこが京都ってことなのかなー。

最後にはコントか?とすら思いました。
こんなに京都のことを具体的に書く下村さんってもしや・・・と作家の欄を見ましたら、やはりというか当然というか「京都」の人でした。

ただこの話って京都以外の場所だったら通用しない話ではあるかも(笑)
ストレートに聞いてあっという間に終わった可能性が・・・(°_°)

「難民調査官」 下村敦史



難民調査官 下村敦史

29歳の如月玲奈は、東京入国管理局で働く“難民調査官”。補佐の高杉と共に、難民申請者が本当に母国で迫害される恐れがあるのか、調査するのが仕事だ。ある日、ムスタファというクルド人難民申請者が、合法的に来日しながらパスポートを処分し、なぜか密入国者を装っていたと発覚する。その頃、ネットカフェ難民の西嶋耕作は、自分の通報が原因で家族想いのムスタファとその妻子を引き裂いたことを悔いていた。善良そうに見える難民申請者は、一体何を隠しているのか?現在最も注目される乱歩賞作家が難民問題に鋭く切り込んだ、怒涛のポリティカル・サスペンス小説。

いろいろ勉強になりました。
クルド人とかトルコとか。
そういうことが詳しく書いてました。

日本は2015年、難民を27人受けいれたのは事実らしい。
ビックリして、読んだ後にネット探しました。
正直、日本は難民を1人も受け入れないと思ってたのよー。
27人も!?と思ったけど、それでも99%は不認定のようです。
日本に助けを求めてくる外国人の方が多いんだなー。

難民問題は世界中の問題になってて、でも弱者と思って受け入れても
受け入れた国では弱者ではなくなる。
そこからまた新たな問題が起こるんだよねー。

難しい。
難しすぎる。

そういう勉強にはなりましたが、物語的にはやや「??」な部分が大きかったです。
そんなにうまくいくかねー。と思ったり。
スミマセン。根が曲がっているのでどうしても物事を斜めに見ちゃうんです。

西嶋だってそんなに言葉が通じるか??とか。
スミマセン。嫌な性格で(。・ω・。)ゞ

「真実の檻」 下村敦史



真実の檻 下村敦史

大学生の石黒洋平は亡くなった母の遺品を整理中、隠されていた手紙を見つける。そこから洋平は、自分の本当の父親が『赤嶺事件』と呼ばれる殺人事件を犯した死刑囚であることを知る。殺された被害者は、母の両親ーつまり洋平の祖父母だった。被害者の孫で、加害者の息子。事実を受け入れられない洋平は、父が無実である可能性に一縷の望みを託し『赤嶺事件』を調べ始めるー。最注目の乱歩賞作家が“司法の闇”を抉り出す!慟哭のリーガルサスペンス。

自分の父親が実は死刑囚で冤罪かもしれない。
なんていきなり知った日には驚くだろうなー。

冤罪を証明するために記事を書いた記者とともに行動をするのですが、
多少上手くいきすぎたところはあるんじゃないかなと思いました。

人間はそう優しいものではないと思う(笑)
どんだけ不信感あるのか(わたし)

しかし、読み物としては面白く。
テンポも良いのでテーマの割には楽しく読みました。

先日の中山七里さんの「恩讐の鎮魂曲」では裁判の経験がない
素人がいるとこういう判決になるのかと書きましたが、
こちらの本はまた逆で、裁判官だけで裁判をすると
「裁判官」という職業のしがらみ。出世、ねたみ、嫉妬などなどが
影響してくるらしいです。
これもまた・・・難しい。
だから外部からの裁判員制度にしたのか。

どちらにしても人が人を裁くというのは本当に失敗は許されず
難しいものであります。

「叛徒」 下村敦史



叛徒 下村敦史

新宿署の通訳捜査官・七崎隆一は、正義感から義父の罪を告発したが自殺に追い込んでしまい、職場でも家庭でも居場所がない。歌舞伎町で殺人事件が起きた直後、息子の部屋で血まみれのジャンパーを発見した七崎は、息子が犯人である可能性に戦慄し、孤独な捜査を始めるがー家族を巡る贖罪の警察小説は、衝撃の結末を迎える。新乱歩賞作家、2作目の警察小説

この流れの展開からラストの読了感の良さにもってくるってすごいなーと。
結構強引な展開でもありましたけど、うまくまとめたなーとある意味ビックリしました。

主人公の七崎にとても違和感がありまして。
なんなの。と。
息子のためならそうするのか。それは正しいのか??やっぱり親なのか??
なんて思ってたんですけどねー。

でも、先が気になるのでサクサクと読みました。

オミヤと呼ばれる「田宮」という刑事がいるのですが、その田宮がなんというか
気の毒でならなかった。
彼を主役にした物語があってもいいかもしれない。

「闇に香る嘘」 下村敦史



闇に香る嘘 下村敦史 

27年間兄だと信じていた男は何者なのか?村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。和久は兄の竜彦に移植を頼むが、検査さえも頑なに拒絶する兄の態度に違和感を覚える。中国残留孤児の兄が永住帰国をした際、既に失明していた和久は兄の顔を確認していない。竜彦は偽者なのではないか?全盲の和久が、兄の正体に迫るべく真相を追うー。第60回江戸川乱歩賞受賞。

乱歩賞~。
全盲のおじいちゃんが主役という、あまりスピーディーにならない本ではありましたが
緊張感は感じました。
目が見えないというのは不安で不安でしょうがない。
「見えない」と言う事をとても丁寧に描写されてました。

目は大切にしよう(。・ω・。)

で、中国残留孤児で日本に返ってきた兄は本物の兄なのか?という内容なんだけど
「中国残留孤児」
変に懐かしい言葉だなと思いました。
私が子供の頃はいつもニュースでやってました。
戦争で離ればなれになってしまったり、一緒に連れて帰ることが出来なくてとか。
それもひとつの戦争の悲劇です。

しかし、点字トリックというか点字の暗号って凄いよね。
これはどういう風に生きていくのか。
おじいちゃんに分かるのか?(笑)
そういう心配もしましたがおじいちゃんは探偵もどきなのだ。
全盲なのに、妙に行動的なのだ。
普通北海道行かないでしょ。目が見えないうえ土地勘もないのに。

まぁ全体的に緊張感があり、面白い本でした。
ラストは上手くまとめたかなーという感じにはなってしまったけど。