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2017.03.31 (Fri)

「告白の余白」 下村敦史



告白の余白 下村敦史

家を出た兄が実家の農地の生前贈与を求めて突然帰ってきた。しかし、「2月末日までに清水京子という女性が来たら土地を譲渡してほしい」という遺書を記し自殺。兄はなぜ死んだのか。そして、女は何者なのか。期限の意味は。死の真相を知るため、弟の英二は一人京都へ向かうがーそこは、虚実入り混じる言葉で築かれた伝統の町。腹黒、嫌味、皮肉に塗れた“告白”が真実を覆い隠す。最後の1頁まで気が抜けない!表裏、黒白、真偽が次々と逆転するノンストップミステリ。

ケンミンショー見て思いついたんじゃないかなー。
都市伝説か!?と言いたくなるような京都のあれこれ。

こんな言われ方をしたら英二じゃなくったって何言いたいのかわかりません。
私はモロそういう人間なので、ハッキリ言ってもらわないと困るんです。
そんな京都言葉。
うぇーーーー。

ってことで、終始言外に含まれる棘とか嫌味を感じながら読みました。
直接言わないのが美徳みたいな感じですが・・・困ります(^^;)

死んだ双子の兄にすり替わって死の真相を探るべく京都に行く弟。
顔は同じでも人格が違うからすぐに気づくと思うんだけど。
でも、そこが京都ってことなのかなー。

最後にはコントか?とすら思いました。
こんなに京都のことを具体的に書く下村さんってもしや・・・と作家の欄を見ましたら、やはりというか当然というか「京都」の人でした。

ただこの話って京都以外の場所だったら通用しない話ではあるかも(笑)
ストレートに聞いてあっという間に終わった可能性が・・・(°_°)
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2016.10.19 (Wed)

「難民調査官」 下村敦史



難民調査官 下村敦史

29歳の如月玲奈は、東京入国管理局で働く“難民調査官”。補佐の高杉と共に、難民申請者が本当に母国で迫害される恐れがあるのか、調査するのが仕事だ。ある日、ムスタファというクルド人難民申請者が、合法的に来日しながらパスポートを処分し、なぜか密入国者を装っていたと発覚する。その頃、ネットカフェ難民の西嶋耕作は、自分の通報が原因で家族想いのムスタファとその妻子を引き裂いたことを悔いていた。善良そうに見える難民申請者は、一体何を隠しているのか?現在最も注目される乱歩賞作家が難民問題に鋭く切り込んだ、怒涛のポリティカル・サスペンス小説。

いろいろ勉強になりました。
クルド人とかトルコとか。
そういうことが詳しく書いてました。

日本は2015年、難民を27人受けいれたのは事実らしい。
ビックリして、読んだ後にネット探しました。
正直、日本は難民を1人も受け入れないと思ってたのよー。
27人も!?と思ったけど、それでも99%は不認定のようです。
日本に助けを求めてくる外国人の方が多いんだなー。

難民問題は世界中の問題になってて、でも弱者と思って受け入れても
受け入れた国では弱者ではなくなる。
そこからまた新たな問題が起こるんだよねー。

難しい。
難しすぎる。

そういう勉強にはなりましたが、物語的にはやや「??」な部分が大きかったです。
そんなにうまくいくかねー。と思ったり。
スミマセン。根が曲がっているのでどうしても物事を斜めに見ちゃうんです。

西嶋だってそんなに言葉が通じるか??とか。
スミマセン。嫌な性格で(。・ω・。)ゞ
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2016.09.10 (Sat)

「真実の檻」 下村敦史



真実の檻 下村敦史

大学生の石黒洋平は亡くなった母の遺品を整理中、隠されていた手紙を見つける。そこから洋平は、自分の本当の父親が『赤嶺事件』と呼ばれる殺人事件を犯した死刑囚であることを知る。殺された被害者は、母の両親ーつまり洋平の祖父母だった。被害者の孫で、加害者の息子。事実を受け入れられない洋平は、父が無実である可能性に一縷の望みを託し『赤嶺事件』を調べ始めるー。最注目の乱歩賞作家が“司法の闇”を抉り出す!慟哭のリーガルサスペンス。

自分の父親が実は死刑囚で冤罪かもしれない。
なんていきなり知った日には驚くだろうなー。

冤罪を証明するために記事を書いた記者とともに行動をするのですが、
多少上手くいきすぎたところはあるんじゃないかなと思いました。

人間はそう優しいものではないと思う(笑)
どんだけ不信感あるのか(わたし)

しかし、読み物としては面白く。
テンポも良いのでテーマの割には楽しく読みました。

先日の中山七里さんの「恩讐の鎮魂曲」では裁判の経験がない
素人がいるとこういう判決になるのかと書きましたが、
こちらの本はまた逆で、裁判官だけで裁判をすると
「裁判官」という職業のしがらみ。出世、ねたみ、嫉妬などなどが
影響してくるらしいです。
これもまた・・・難しい。
だから外部からの裁判員制度にしたのか。

どちらにしても人が人を裁くというのは本当に失敗は許されず
難しいものであります。
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2016.05.30 (Mon)

「叛徒」 下村敦史



叛徒 下村敦史

新宿署の通訳捜査官・七崎隆一は、正義感から義父の罪を告発したが自殺に追い込んでしまい、職場でも家庭でも居場所がない。歌舞伎町で殺人事件が起きた直後、息子の部屋で血まみれのジャンパーを発見した七崎は、息子が犯人である可能性に戦慄し、孤独な捜査を始めるがー家族を巡る贖罪の警察小説は、衝撃の結末を迎える。新乱歩賞作家、2作目の警察小説

この流れの展開からラストの読了感の良さにもってくるってすごいなーと。
結構強引な展開でもありましたけど、うまくまとめたなーとある意味ビックリしました。

主人公の七崎にとても違和感がありまして。
なんなの。と。
息子のためならそうするのか。それは正しいのか??やっぱり親なのか??
なんて思ってたんですけどねー。

でも、先が気になるのでサクサクと読みました。

オミヤと呼ばれる「田宮」という刑事がいるのですが、その田宮がなんというか
気の毒でならなかった。
彼を主役にした物語があってもいいかもしれない。
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2016.01.21 (Thu)

「闇に香る嘘」 下村敦史



闇に香る嘘 下村敦史 

27年間兄だと信じていた男は何者なのか?村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。和久は兄の竜彦に移植を頼むが、検査さえも頑なに拒絶する兄の態度に違和感を覚える。中国残留孤児の兄が永住帰国をした際、既に失明していた和久は兄の顔を確認していない。竜彦は偽者なのではないか?全盲の和久が、兄の正体に迫るべく真相を追うー。第60回江戸川乱歩賞受賞。

乱歩賞~。
全盲のおじいちゃんが主役という、あまりスピーディーにならない本ではありましたが
緊張感は感じました。
目が見えないというのは不安で不安でしょうがない。
「見えない」と言う事をとても丁寧に描写されてました。

目は大切にしよう(。・ω・。)

で、中国残留孤児で日本に返ってきた兄は本物の兄なのか?という内容なんだけど
「中国残留孤児」
変に懐かしい言葉だなと思いました。
私が子供の頃はいつもニュースでやってました。
戦争で離ればなれになってしまったり、一緒に連れて帰ることが出来なくてとか。
それもひとつの戦争の悲劇です。

しかし、点字トリックというか点字の暗号って凄いよね。
これはどういう風に生きていくのか。
おじいちゃんに分かるのか?(笑)
そういう心配もしましたがおじいちゃんは探偵もどきなのだ。
全盲なのに、妙に行動的なのだ。
普通北海道行かないでしょ。目が見えないうえ土地勘もないのに。

まぁ全体的に緊張感があり、面白い本でした。
ラストは上手くまとめたかなーという感じにはなってしまったけど。
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2015.12.10 (Thu)

「生還者」 下村敦史



生還者 下村敦史

ヒマラヤ山脈東部のカンチェンジュンガで大規模な雪崩が発生、4年前に登山をやめたはずの兄が34歳の若さで命を落とした。同じ山岳部出身の増田直志は、兄の遺品のザイルが何者かによって切断されていたことに気付く。兄は事故死ではなく何者かによって殺されたのかー?相次いで二人の男が奇跡の生還を果たすが、全く逆の証言をする。どちらの生還者が真実を語っているのか?兄の死の真相を突き止めるため、増田は高峰に隠された謎に挑む!新乱歩賞作家、3作目の山岳ミステリー!

これは面白かったなー。
ミステリーでもあるし、冬山って密室みたいなものじゃない!?
その中今回思ったのは画像とか見た目だけでは真実にはたどり着かないんだなーと。
見た人の思い込みとか先入観。

今回の話はそれがことごとく覆されてしまうんだけど。
それにしても美月の死の真相があれだったとしたら気の毒で仕方ない。

冬山の話というと真保作品でよく読んでましたが
久々に読むとやっぱり面白いなぁと思います。
私自身は冬山にまったくロマンを求めないのですが
山のルールとか、遭難している人がいたら助けるのは当たり前とか
そういうのは読んでて気持ちのいいものでした。
人間いつでもそうありたい。

でもってやたらと心移りする増田がちょっとうざかった(^^;)
「なんなのこいつ」と思いながら読んでました。
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