igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「にらみ」 長岡弘樹



にらみ 長岡弘樹

にらみ”とは、刑事が公判を傍聴し、被告人が供述を翻したりしないよう、無言で圧力をかけることー。事務所荒らしで捕まり、懲役五年の判決を受けた窃盗の常習犯・保原尚道は、仮釈放中に保護司を殺害しようとした容疑で逮捕された。取り調べを担当する片平成之は、四年前の保原の裁判で“にらみ”をしていて面識があった。保原は自首しており、目撃者による面通しも終えているのだが、片平は納得していない。保原は人を殺めようとするほどの悪人なのかー。(「にらみ」)驚きと情感あふれるミステリー傑作集!

【目次】(「BOOK」データベースより)
餞別/遺品の迷い/実況中継/白秋の道標/雑草/にらみ/百万に一つの崖


長岡さんの短編集はパンチが効いているので好きです。
パンチという言い方で正しいか分からないんだけど
かなり好み。

多少救いようのない感じだったり、モヤモヤ感が残ったり。
「あぁーそういうことだったのか」
と振り返る。
他の読メの感想で「プチどんでん返し」とありましたが、
そういうイメージでいいと思います。
豪快なひっくり返すようなどんでん返しじゃなくて、
でも「あぁー」と思う。
そういうところが好きです。

「実況中継」とか「雑草」とか一筋縄でいかないような話が
好みであります。

「教場0」 長岡弘樹



教場0 長岡弘樹

あの鬼教官が、殺人現場に臨場!

第一話 仮面の軌跡
第二話 三枚の画廊の絵
第三話 ブロンズの墓穴
第四話 第四の終章
第五話 指輪のレクイエム
第六話 毒のある骸

各話に施された恐るべき仕掛けの数々と、
驚天動地のラスト!


そうかー。なんで「0」かと思ったら風間さんが刑事時代の話だったか。
前回の1と2も面白かったんだけど、あんまり記憶に残ってないんだよねー。

読んで読メ見て「過去の話」とあって。
そうか。そういえば風間さん今回刑事だったなと思ったんだけど、
なんで気づかなかったかっていうと、きっと1話目。
1話目の話が普通に現代っぽい道具がありましたのでそう思ったんだ。

他の話はそこそこ昔っぽかったのですけどね。

指輪の話なんて結構泣けます。
うるうるです。

ラストは結構怖かった。
何が怖いって風間さんだよー。
一体どんだけ冷静なんだと。

そんな顔の風間さん見ている方が怖くて失神しそうです。

「血縁」 長岡弘樹



血縁 長岡弘樹

誰かに思われることで起きてしまう犯罪。誰かを思うことで救える罪。親しい人を思う感情にこそ、犯罪の“盲点”はある。七つの短編を通して、人生の機微を穿つ、ミステリの新機軸。

【目次】
文字盤/苦いカクテル/オンブタイ/血縁/ラストストロー/32-2/黄色い風船


短編集でものすごーーーくイヤな話もあるんだけどそれがものすごく好みです。
イヤミス好きな人はオススメ(*´ω`*)

表題作の「血縁」とかねー。
すんごくイヤな姉なの。
それは本当なのか??そうなのか??
と思っていたら本当で。
うわーーー最悪じゃないっ。
うわ。うわ。ってくらい最悪で面白かった(〃ω〃)

「オンブタイ」も最初から最後までイヤでねーーー。
読んでてゾクゾクしました。

短編が上手な作家さんなんだねー。
短い話ながら毒がものすごくて、毒に当てられながら一気に読了。

「白衣の嘘」 長岡弘樹



白衣の嘘 長岡弘樹

悲哀にみちた人間ドラマ。温かな余韻が残るラスト。『傍聞き』『教場』を超える、傑作ミステリ集!命を懸けた現場で交錯する人間の本性を鮮やかに描く、珠玉の六編。

【目次】
最後の良薬/涙の成分比/小医は病を医し/ステップ・バイ・ステップ/彼岸の坂道/小さな約束


なるほど。
BOOKデータベースの書き方が言い得て妙です。
その通り。
人間ドラマで悲哀に満ちてました。

読んだ後妙に悲しいというかせつなく辛い気持ちになるんだよねー。
医者も人間なんだという気持ちになったり。
ラストの話は、「一致した」ってことなのかな。
だから「家族」になったのか。
そういうことなのか。

一番最初の話と最後の話が印象に残りました。
面白いっ!!という話ではありませんでしたが、
重くしっとりした話でした。

「波形の声」 長岡弘樹



波形の声 長岡弘樹

人間の悪意をとことん見据えたまなざし、心温まるどんでん返し、そして切なさはビターに!奥の深い長岡ミステリー最新作7篇!

【目次】
波形の声/宿敵/わけありの街/暗闇の蚊/黒白の暦/準備室/ハガニアの霧


長岡さんの短編は好きなんです。
でも、長編読んだことないからわからないんだけど(^^;)

この短い話の中に思わず「ハッ」としてしまう毒を入れるんだよねー。
その毒は人としてありがちな心の闇っていうか、
読んでて「あぁわかるわー」というのもあるし、
「残念だったわね。ククククッ」と思っちゃうのもあります。

「宿敵」とか今の世の中なんというかありそうな話だけど、
こっちからすると「マジやめて」と言いたいです。
っていうか、言います。マジやめてくれーーー(笑)

犬と携帯の話はそんな大きいものを!?と思いましたが
あるのかなぁ。
あまりなさそうな感じもしますが・・・
犬は利口だと思ってましたので。

「教場2」 長岡弘樹



教場2 長岡弘樹

怪物じみた切れ者刑事は、なぜ教官に転じたのか?君には、警察学校を辞めてもらう。“退校”宣告から執行までのタイムリミットは一週間。風間教場に編入された不運を呪いながら、己と闘え。大ヒット警察小説、新章突入!

1がたいそう評判がよく、2を書いちゃいました。

・・・かな。

面白かったですけどね。
ただ、1の衝撃に比べるとねー。どうしても展開がわかるので。
しかし、こうやって学校の時点でかなり振り落とされる割には
警察になってもダメなヤツはダメなのかねー。

風間のやり方は厳しいなーと思います。
まぁ、今その厳しさに慣れておかないととても現場には出られないんだろう。
警察じゃない私の視点でありますが。

しかし、最後の人の話。
あなたなんなのーーー???
そういう展開なの??
なんでーーーー???
結構ビックリした。
そういう事なのかと。
だったら桐沢なんて可愛いものじゃないか。

まぁなんだかんだで楽しく読みました。

「教場」 長岡弘樹



教場 長岡弘樹

君には、警察学校を辞めてもらう。この教官に睨まれたら、終わりだ。全部見抜かれる。誰も逃げられない。前代未聞の警察小説!(BOOKデータベースより)

これはねー。
面白かった。

警察学校という狭苦しい空間で起きる事件とか悪意。
事件っていっても殺人事件とかになるワケじゃないんだけど、
追い込まれた生徒って何をするか分からん。という・・・
そういう感じです。

読んでいて「かなり追い込まれてるよなー」と思うんだけど、
一緒に生活している人って気づかないものなのかしらね。
おめでたいわね。と、思ったりもしましたが、
そういう人はやっぱりしっぺ返しとまではいかないまでも、
危険な目に遭います。
そこに登場するのが風間教官・・ということなのですが、
この風間さんも最初読んだときはかなーーーーり胡散臭くて(笑)
どうしたものかと思ったものですが、

しかし、その中でも負けないで警察官または刑事になるために
先に進もうとするあたりはなかなか読んでて面白かったです。

「傍聞き」 長岡弘樹



患者の搬送を避ける救急隊員の事情が胸に迫る「迷走」。娘の不可解な行動に悩む女性刑事が、我が子の意図に心揺さぶられる「傍聞き」。女性の自宅を鎮火中に、消防士のとった行為が意想外な「899」。元受刑者の揺れる気持ちが切ない「迷い箱」。まったく予想のつかない展開と、人間ドラマが見事に融合した4編。表題作で08年日本推理作家協会賞短編部門受賞。(BOOKデータベースより)

【目次】
迷走/傍聞き/899/迷い箱


面白かったです!!(・∀・)
短編なのであっという間に読みえてしまったのですが、その短編の中にも人間ドラマがありまして読み応えありました。

個人的に好きなのは「迷走」なんだよね。
傍聞きも好きなんだけど、迷走に関しては騙された感がありありです。
あたしも騙されましたが、蓮川も騙されてたよな~。
一瞬不審になるが(あたしも)、実は・・・ってところが好きですね~。

「899」も迷走に続き、消防関係(迷走は救急車だけど)。
ここにもまたドラマが・・・
しかし、よくまたこんな217ページしかない小説に4話も話を詰め込んでどれもこれも面白く仕上げるな~。
こういう短編だったら何度でも読んでもいいかも知れません(^^)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ    人気ブログランキングへ
ランキング参加中です。押していただけると励みになります