igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「衣更月家の一族」 深木章子



衣更月家の一族 深木章子

「すぐ来て下さい!姉が…、私の夫に殺されたんです」凶器の花瓶には通報者の夫の指紋が付着、その夫は逃走中…。これを捕まえれば万事解決、当初は単純な事件と思われたのだが、数日後に男が出頭、そこから思わぬ展開を見せ始める…。

物凄くややこしかった。
最初の3話が中途半端で、「こりゃ絶対ラストで交わるんだろう」と思ってはいたけれど、
交わりすぎて私の頭の中ではこんがらがってしまったままww

なので、最後の「衣更月家の一族」の章で事件は解決するのですが・・・
確かに事件としては解決しているのですが・・・物凄く
混乱したまま終わってしまいました。

なんでこんなにややこしくしてしまったんだ・・・

まぁいいけど。
しかし、面白いのはお金に物凄く執着する人としない人といるんだよなと。

でもなぁー。
どんでん返し仕掛けているつもりなんだろうけれど、
ピンとこなかった。残念。

「消人屋敷の殺人」 深木章子



消人屋敷の殺人 深木章子

覆面作家の館で失踪した女性編集者。再び起こる不可能な人間消失。犯人は「人を消す屋敷」? その昔、包囲された館から一族が忽然と姿を消したーー。奇怪な伝承に彩られた岬の突端の武家屋敷、人呼んで「消人屋敷」。ここに隠遁する覆面作家を訪ねた女性編集者が失踪し、三ヵ月後、謎の招待状によって五人の関係者が集められた。嵐が巨大な密室を生み出し、新たに不可能な人間消失が! 読者を挑発する本格ミステリ長篇。

展開が全く読めなくて「どうなるんだろう??」とドキドキしながら読みました。
面白かったです。
トリックが分かり、仕掛けが分かると「あぁーそういうことかー」と思うんだけど
それでも、そこに行きつくまでが面白かったなぁー。、

最後の最後が「は?」と言いたくなるような終わり方で、
そこは読書メーターの皆さんも同様の意見のようです。

でも、そういう仕掛けにするんだったら別に行方不明になったのが兄ではなくて
姉の方が物語的にさらっといったのではないだろうか。

なんて思ったりして。
「その部分」も取ってつけた感じがしたんだよねー。

そういえば、青字の部分「出版社より」なんだけど、「BOOKデータベースより」じゃないんだけど、そこそこのネタバレをしている気がしますが・・・いいのか?

「猫には推理がよく似合う」 深木章子



猫には推理がよく似合う 深木章子

とある弁護士事務所に勤める花織は、先生に寄せられる依頼を盗み聞きしては、“おしゃべりする猫”のスコティと噂話に花を咲かせていた。ある日、愛らしく気高くちょっと生意気なスコティが、推理合戦を仕掛けてくる。「もしいま先生が殺されて、金庫の中身が盗まれたら、犯人は誰だと思う?」。金庫に入っているのは、5カラットのダイヤ、資産家の遺言書、失踪人の詫び状、12通の不渡り手形。怪しい依頼人たちを容疑者に、あれこれと妄想を膨らますふたり(1人と1匹)だったが、なぜか事件が本当に起きてしまいー。現実の事件と、謎解きに興じる“しゃべる猫”の真実は?ミステリ界注目の気鋭による、猫愛あふれる本格推理。

えーっと。

物凄く好きです(〃ω〃)

でも、読書メーターだとなんかイマイチそうなレビューが多かった。
でも、わたしは好きなんだっ!

イマイチって書いている人のレビューが、「前半の花織とスコティ(猫)とのファンタジー的なやり取りが可愛かったのに、なんで後半あんな感じにしたのっ!」という感じだったんだけど、私は逆に後半部分が好きだ。

1つ1つのパズルをはめ込む作業とでもいいましょうか。
本格推理の醍醐味だと思ってます。

犯人は登場した時からわかってました。
「絶対こいつだ!」と。
うさん臭さ満載!
飛びぬけて犯人臭がすごかった(笑)
なぜ気づかない?
容疑者(=依頼人)が2時間ドラマに出てきそうなタイプの人が多くて
特に遺言書の家族が。なんか読んでて怖くて笑っちゃいました。

ただ、最後に先生にいろいろ言われちゃう花織タンが気の毒に思えました。
ちょっと妄想してただけだろうに・・・(´-ω-`)

「鬼畜の家」 深木章子



鬼畜の家 深木章子

我が家の鬼畜は、母でしたー保険金目当てで次々と家族に手をかけた母親。巧妙な殺人計画、殺人教唆、資産収奪…唯一生き残った末娘の口から、信じがたい「鬼畜の家」の実態が明らかにされる。人間の恐るべき欲望、驚愕の真相!第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞、衝撃のデビュー作。

結構好き。
最初は「ふむふむ。このパターンね。想定通りだわー」と思っていたのですが
更に!!がありまして。全然「このパターンね」ではなかった(笑)
面白く読みました。

インタビュー形式ですが軸となる登場人物が北川家の4人だから分かりやすく面白い。
人の側面って片側から見るだけじゃ分からない。
「藪の中」みたいな構図にうっとり。

これでデビュー作かぁ。
素晴らしいなと思いました。
深木さんはこれで3冊目ですが、この本が一番好きだ。
やっぱりデビュー作というのは力が入るものなのか。
ご本人は弁護士を退職してから60歳からの作家デビュー。

人生いろいろだね( ̄▽ ̄;)

それにしても騙された。
個人的にこういう騙され方って好きなんだよね。
先ほども書いた「藪の中」
子供の頃読んだ時「芥川すごいな」と子供心に思いました。
なので個人的にこういうつくりの話は好きなのです。
まぁ・・・ただの好みです(笑)

「交換殺人はいかが?じいじと樹来とミステリー」 深木章子 



交換殺人はいかが?じいじと樹来のミステリー 深木章子

ねぇ、じいじ、事件のお話してーかわいい孫のおねだりに、難事件、怪事件を語るのは元刑事・君原の至福の時間。でも孫の樹来は名探偵だったのです。本格ミステリーのおもちゃ箱!著者初の珠玉短編集。(BOOKデータベースより)

【目次】
天空のらせん階段/ざしき童子は誰?/犯人は私だ!/交換殺人はいかが?/ふたりはひとり/天使の手毬唄



ジジイ・・・(T_T)

元捜査一課の刑事で、今は独居老人の君原の元に
小学6年生の孫のが遊びに来るわけだ。
「将来推理小説家になりたいので、じいじが関わった事件のお話してー(・∀・)」
と。
もう、どこのジジイも共通ですが孫は可愛いのだ!

ってことで、孫の樹来(←じゅらい ただ7月生まれに当て字をしたというDQNネーム)
が来ると年金暮らしのくせに孫を回転寿しに連れて行き、たらふく食べさせた後にドーナツをテイクアウトし、その後自宅で事件の話をする。

で、実際解決したり解決できなかったりの事件を語るのですが、
「そんなことじゃないと思うよ」
と、樹来によって事件が全く違う視点にて解決される。
まぁ解決というか樹来の視点なのですが。


しかし、いくら孫が可愛いからといって
「ミステリー作家になりたい」
と言ったらとりあえず止めないか?
小学生だからいいのかな?
夢は大きく広くたくましく?

それにしても深木さん。
以前「敗者の告白」を書いた作家さんでした。
なんか意外だったー。

「敗者の告白」 深木章子



敗者の告白 深木章子

春休みの別荘で、本村弘樹の妻と8歳の息子がベランダから転落死する事件が起こる。事件が起きたとき一緒にいた弘樹は無実を主張するが、死亡した2人の身体には争った形跡があった。容疑者として拘束された弘樹の供述、妻が知人に送った告発文、子供が祖母に送った救援メール、弘樹の弁護人・睦木怜がかき集めた関係者の証言は食い違い、事件は思いもよらない顔を見せ始めるー。誰が事実を偽り、誰が真実を語っているのか。張り巡らされた伏線と予想を裏切る衝撃の結末。精緻極まる本格ミステリ。(BOOKデータベースより)

面白かったですが、予想通りだった。
やっぱりねー。この手の本をたくさん読んでいるせいか、展開が読める。
なので、「あぁ・・・やっぱり」と思ったのでした。

雰囲気的には東野圭吾さんの「悪意」に似てる。
いや、違うんだけど読んでて悪意を思い出しました。
もしかしたら「いや、こっちに似てるよー」という人がいるかもしれない。

新しい!ということはなかったんだけど、手記もしくはインタビュースタイル。
そこは宮部みゆきさんの「理由」とか湊かなえさんチック。
で、弁護士睦木怜の事件簿とあるんだけど、手記スタイルなので弁護士のインパクトが弱すぎて(^^;)

登場人物が語ってるのでなんというか・・・
弁護士いつ仕事してるんだろう?
あ、今インタビューしてるのかと。
そういう感じでした。

ちょっとでも詳しく書くとネタバレになりそうなので書きませんが、
ラスト、違和感のあったところなどきれいに回収しております。
そこは読んでて気持ちよかったです。