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2017.01.24 (Tue)

「遠い唇」 北村薫



遠い唇 北村薫

コーヒーの香りとともに蘇る、学生時代の思い出とほろ苦い暗号。いまは亡き夫が、俳句と和菓子に隠した想い。同棲中の彼氏の、“いつも通り”ではない行動。-ミステリの巨人が贈る、極上の“謎解き”7篇。

【目次】
遠い唇/しりとり/パトラッシュ/解釈/続・二銭銅貨/ゴースト/ビスケット


表題作の「遠い唇」と「しりとり」が好きー。
この2つは両方とも暗号がテーマで、でも、気づいたところで「分かった!」といえる相手がいない。

短編なんだけど泣かせるよねー。
泣けました。

でも、ほかの読メの感想を読んでると「しりとり」は「和菓子のアンソロジー」に掲載してたらしい。
これほどスパッと忘れることができるとは・・・(;・∀・)
まぁ・・・自分に言い訳するならアンソロジーなのでほかの作家さんよりも
地味だったということだろうな。
北村さんだけの物語になるととてもいい話となります。

「解釈」がちょっと変な設定の話で、まぁタイトルのとおり「解釈」なんだけど、
ちょっとおかしかった(笑)

あとわかりづらい話がありましたが、どうやら「冬のオペラ」という作品のその後の
話だったらしく、「冬のオペラ」を読んでない私には意味不明で当たり前みたい。
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2016.08.10 (Wed)

「太宰治の辞書」 北村薫

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太宰治の辞書 北村薫

水を飲むように本を読む“私”は、編集者として時を重ね、「女生徒」の謎に出会う。太宰は、“ロココ料理”で、何を伝えようとしたのか?“円紫さん”の言葉に導かれて、“私”は創作の謎を探る旅に出るー。時を重ねた“私”に会える、待望のシリーズ最新作。

【目次】
花火/女生徒/太宰治の辞書


「私」も大学を無事卒業したらしく、編集者になり結婚をして中学生の子供までいるらしい。
いつの間にか時を重ねていたようですが。

私と円紫さんの会話が殆どなく、それどころか円紫さんの登場が本の数ページで
ガッカリ度がハンパなかったです。
これってこの2人が登場して初めて成り立つシリーズでしょーーーー。

なんなの??

かなり不満タラタラです。

太宰だったり三島を語るのは別にいいんだけど、ここまで円紫さんを登場させないなら
シリーズ外の話でやってほしかった。
これは「円紫さんと私」のシリーズで、この2人の会話、行動が読みたいのです。
キャラ読みと言われるかもしれませんが、シリーズになっていくと多少それも
許されるのではないかと思うのですよねー。

この本はそんな「シリーズ」として楽しみにしてた気持ちを台無しにされて
しまった気がします(´・ω・`)



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2016.07.06 (Wed)

「六の宮の姫君」 北村薫



六の宮の姫君 北村薫

最終学年を迎えた「私」は卒論のテーマ「芥川龍之介」を掘り下げていく一方、田崎信全集の編集作業に追われる出版社で初めてのアルバイトを経験する。その縁あって、図らずも文壇の長老から芥川の謎めいた言葉を聞くことに。「あれは玉突きだね。…いや、というよりはキャッチボールだ」-王朝物の短編「六の宮の姫君」に寄せられた言辞を巡って、「私」の探偵が始まった…。

タイトルからはあまり想像してませんでした。芥川と菊池寛の物語だったのですね~。
菊池寛は真珠夫人しか読んでないんだけど、芥川はまぁそこそこ読んでた。
同じ時代の人だったのか。

芥川賞とか直木賞とか作った・・・っていうのかなー。
まぁそういう人でしょ。
でも、芥川とは友人だったワケで・・・

とかなんとか。この本のタイトルとこの表紙の「私」の絵からは想像もつかない内容になってました。
もう「私」も卒論かー。
大学卒業するのかー。
相変わらず円紫さんは物腰が柔らかく素敵です。
いいなー。そんなおつきあい。
羨ましいったらない(笑)
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2016.03.05 (Sat)

「八月の六日間」 北村薫



八月の六日間 北村薫

40歳目前、文芸誌の副編集長をしている“わたし”。ひたむきに仕事をしてきたが、生来の負けず嫌いと不器用さゆえか、心を擦り減らすことも多い。一緒に住んでいた男とは、3年前に別れた。そんな人生の不調が重なったときに、わたしの心を開いてくれるものー山歩きと出逢った。四季折々の山の美しさ、怖ろしさ。様々な人との一期一会。いくつもの偶然の巡り合いを経て、心は次第にほどけていく。だが少しずつ、けれど確実に自分を取り巻く環境が変化していくなかで、わたしは思いもよらない報せを耳にして…。生きづらい世の中を生きる全ての人に贈る“働く山女子”小説!

山に登る小説でした。
「山なんて登る気になれば登れるんだよなー」と、
最近は姑のせいにして(←高齢だから)山に登らなくなった自分をちと反省(。・ω・。)

団体行動が苦手だから1人で登る主人公。
それでも、どこか人との繋がりを求めているという
読んでいる方からするとちょっと面倒な人でした(笑)

確かに山で団体行動はキツイ。
こういう時に一緒に行動できる人がいるという事を思えば私はラッキーなんだ。

で、結構難しそうな山に挑戦するんだよねー。
槍ヶ岳とか大変そうなんですけど。
でも、その分設備や宿泊施設が整ってるのかな。
ちょっとその辺は詳しくないのですが、この主人公のレベルでは大丈夫なの??
と思いながら読んでしまいました。

なので、本当はアラフォー女子の再生小説なのでしょうが、
そっちの心配(山登りの実力)ばかりして、中途半端な読了感になりました(^^;)
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2016.02.12 (Fri)

「鷺と雪」 北村薫



鷺と雪 北村薫

昭和十一年二月、運命の偶然が導く切なくて劇的な物語の幕切れ「鷺と雪」ほか、華族主人の失踪の謎を解く「不在の父」、補導され口をつぐむ良家の少年は夜中の上野で何をしたのかを探る「獅子と地下鉄」の三篇を収録した、昭和初期の上流階級を描くミステリ“ベッキーさん”シリーズ最終巻。第141回直木賞受賞作。

【目次】
不在の父/獅子と地下鉄/鷺と雪


直木賞~。
そして3部作の最終作。

読む前には何とも思わなかった表紙の絵。
読み終わってから見るとこれがまた意味深で悲しい。

話としては、最初の「馬さん」の話が好きではありましたが、
上流階級で暮らす人の目線では分かりにくいくらい世の中は混乱してたんだなと。

最後、英子に本が送られてくるわけですが、
そのシーンもまた深いなと。
そして最後の表紙に繋がるワケですが。

3部作のラストというのでベッキーさんに何か重大な事件でも。
と、思いましたがそういうことではなかった。
英子の成長が分かりました。

英子が銀ブラしている間に世の中は大きく動いていたというこのシリーズ。
この時代はまだ女性にとってはいい時代であったのかも。
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2016.02.04 (Thu)

「玻璃の天」 北村薫

   

玻璃の天 北村薫

昭和初期の帝都を舞台に、令嬢と女性運転手が不思議に挑むベッキーさんシリーズ第二弾。犬猿の仲の両家手打ちの場で起きた絵画消失の謎を解く「幻の橋」、手紙の暗号を手がかりに、失踪した友人を探す「想夫恋」、ステンドグラスの天窓から墜落した思想家の死の真相を探る「玻璃の天」の三篇を収録。

【目次】
幻の橋/想夫恋/玻璃の天


ベッキーさんシリーズです。
3つの話のうち、表題作である「玻璃の天」は殺人もの。
うら若き乙女が殺人の推理をしていいのか?という気持ちにもなるが(笑)

相変わらず表面に出てこない人の毒とか憎しみって言っていいのかなー。
そういうのもありました。
イヤだね。そういう陰険なのは。と思ったり
「こんなの気づかないよー」と思ったり。

ベッキーさんがそつがなさ過ぎて驚く。
でも、ただの運転手ではなく、やっぱり名のある人の娘であったようだけど
その詳しいモロモロは次作でわかるのかな。
次で完結らしいので楽しみにしっかりと味わって読みたいと思います。
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2016.02.02 (Tue)

「街の灯」 北村薫

   

昭和七年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転手別宮みつ子。令嬢の英子はサッカレーの『虚栄の市』のヒロインにちなみ、彼女をベッキーさんと呼ぶ。新聞に載った変死事件の謎を解く「虚栄の市」、英子の兄を悩ませる暗号の謎「銀座八丁」、映写会上映中の同席者の死を推理する「街の灯」の三篇を収録。

【目次】
虚栄の市/銀座八丁/街の灯


面白かったですよー。
昭和7年。なんかいい時代だったんだろうねー。
この時代の若い女性にとっては。
そう思える時代です。

ベッキーさんシリーズということで、勝手に外国人が登場する本だと思ってました。
しかも私の脳内ではなぜか男性w ウィッキーさんと間違ってたのだろうか。

ベッキーさんといっても別宮という女性の運転手の愛称です。

謎解きですが、ベッキーさんが謎を解くわけではなく、英子に謎を解かせるべく
アドバイス、もしくはヒントをそれとなく出すのが役目??
麻耶さんの「貴族探偵」を思い出しましたが(これは全く逆だけど)
使用人との関係がチラリ。

今は2冊目を読んでますが、ベッキーさんも結構謎多き女性のようですので
過去がちらりと登場。
北村さんの本を最近読んでますが、たまに出てくる毒がまたピリリとしていい感じ。
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2015.12.14 (Mon)

「スキップ」 北村薫



スキップ 北村薫

昭和40年代の初め。わたし一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。それは九月、大雨で運動会の後半が中止になった夕方、わたしは家の八畳間で一人、レコードをかけ目を閉じた。目覚めたのは桜木真理子42歳。夫と17歳の娘がいる高校の国語教師。わたしは一体どうなってしまったのか。独りぼっちだーでも、わたしは進む。心が体を歩ませる。顔をあげ、『わたし』を生きていく。

なんというか。
最後まで読んでみて自分の思っていたストーリーと違って衝撃ではありました。

たまにこういう本があるんだよねー。
自分の中で「きっとこうなるに違いない」と思っていたらそうならない本(笑)

結局はそういう事だったのか。
池ちゃんの言う通りだったのか。

読み終わってみて思う所はありますが。

でも、17歳でいきなり25年後に飛ばされて(?)
しっかりと元の桜木真理子のように国語の先生が出来るってどういうこと!?
かなり驚きました(笑)
適応力ありすぎww

娘の美也子も夫の桜木さんもすごくいい人で
温かく見守っている目線がありがたいなと思います。
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2015.12.05 (Sat)

「中野のお父さん」 北村薫



中野のお父さん 北村薫

出版界に秘められた“日常の謎”は解けるのか!?体育会系な文芸編集者の娘&定年間際の高校国語教師の父。

【目次】
夢の風車/幻の追伸/鏡の世界/闇の吉原/冬の走者/謎の献本/茶の痕跡/数の魔術


北村薫祭り継続中(笑)
それにしてもこの本のお父さん凄すぎます。
ちょっと聞いただけで謎を解決するんだもの。

そんなワケでこの読みやすい本に謎が7つもある。
「闇の吉原」なんて解決できるのかと思っていたら
あっさり解決。
結構こういう類って自分の論を言うのは簡単かもしれないけど
「解決」という風にして文字にするのはなかなか勇気がいるかも。

面白かったです。
日常の謎ではありますがお父さんが凄すぎてビックリ。

それでもってお父さんが優しくて温厚でいい人すぎる。
こんなお父さんいないよー(TдT)
羨ましい話ではありますが。

話としては「夢の風車」が好きだなー。
こういうのもありかと。
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2015.12.02 (Wed)

「秋の花」 北村薫



秋の花 北村薫

絵に描いたような幼なじみの真理子と利恵を苛酷な運命が待ち受けていた。ひとりが召され、ひとりは抜け殻と化したように憔悴の度を加えていく。文化祭準備中の事故と処理された女子高生の墜落死ー親友を喪った傷心の利恵を案じ、ふたりの先輩である『私』は事件の核心に迫ろうとするが、疑心暗鬼を生ずるばかり。考えあぐねて円紫さんに打ち明けた日、利恵がいなくなった…。

長編だった!
このシリーズでも長編があるのねー。とまだ3作目ですが。
長編になると円紫さんが登場せず、もどかしい(笑)
本も終盤このまま終わるのか??ってころになりようやく登場されましたよー。

本が終わりそうだよー(泣)
と、思っていたらあれよあれよと解決して本が終わった(笑)
はやい。
円紫さんはやすぎる。

この本はただの謎解きだけではなく、「私」の日々の生活もかかれてる。
どう考えても事件に無関係だろう?みたいなシーンが随所にあるので
謎は「私」の日常の中の延長なのかと。

時代がちょっと前なのでご近所の付き合いが密でなんかいい感じ。
和泉がどぶねずみになってびっくりした「私」は自分の家に連れて行き
風呂に入れる。
そういう優しさが和泉には必要だったんだけどそれを当たり前に
やってあげる「私」と「母上」
いい親子です。

今回「私」の父親の車を円紫さんが運転するというシーンがありましたが
私が「私」だったらめまいしそうだ(笑)
大ファンの円紫さんが自分の父親の車を運転してる。
気絶ものかも(笑)
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