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2020.04.24 (Fri)

「暴虎の牙」 柚月裕子



暴虎の牙 柚月裕子

広島のマル暴刑事・大上章吾の前に現れた、最凶の敵。愚連隊「呉寅会」を率いる沖虎彦の暴走を、大上とその愛弟子である日岡は止められるのか? 著者の人気を決定づけた警察小説『孤狼の血』シリーズ、ついに完結!

甦った大上。

ではなくて。生きてる時の話と、日岡になってからの話。
メインは沖虎彦。
面白かった。

作中ではどの飲み屋さんでも、「ガミさん」「ガミさん」と女将が言って
「ガミさんはいい男」というものの、私はこのシリーズ読み始めてからずっと
大上のイメージはこちら↓


(↑この方は大上ではなく大貫 笑)

・・・なので、「いい男??」といつも首かしげます。
映画では役所広司さんでしたか。

全体を通して読んでいくと、もし大上が生きていたらこのラストはないなと。
そういう意味では日岡はまだまだ甘いなぁー。

18年の刑務所生活後、誰が自分を裏切ったのか。そのことばかりが頭にあった沖。
刑務所にいても何一つ得るものがなかったのかしらね。

14:47  |  柚月裕子  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.08.10 (Sat)

「検事の信義」 柚月裕子



検事の信義 柚月裕子

任官5年目の検事・佐方貞人は、認知症だった母親を殺害して逮捕された息子・昌平の裁判を担当することになった。昌平は介護疲れから犯行に及んだと自供、事件は解決するかに見えた。しかし佐方は、遺体発見から逮捕まで「空白の2時間」があることに疑問を抱く。独自に聞き取りを進めると、やがて見えてきたのは昌平の意外な素顔だった…。(「信義を守る」)

【目次】(「BOOK」データベースより)
裁きを望む/恨みを刻む/正義を質す/信義を守る


佐方検事若き日の事件かなぁー。
任官5年目ったら若いよね。

だからこそ、ほろ苦い結末の話もあったり、
佐方だから100%完璧!とはいかない話もありました。

「信義を守る」ですが、うーん。
介護疲れによる殺人ですが・・・
今、こういうことが多くなってきました。
母一人、息子一人。
こういうパターン、身近でもいるわ~。
これが
母一人、娘一人、だったらまた違うんだろうけれど
息子なんだよね。
息子って…素直なのかなぁ。
そう思ってしまいました。

いろいろと不幸が重なっての犯行でありながら
読了後はどっしりと重い気持ちになりました。
14:41  |  柚月裕子  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2018.10.02 (Tue)

「凶犬の眼」 柚月裕子



凶犬の眼 柚月裕子

所轄署から田舎の駐在所に異動となった日岡秀一は、穏やかな毎日に虚しさを感じていた。そんななか、懇意のヤクザから建設会社の社長だと紹介された男が、敵対する組長を暗殺して指名手配中の国光寛郎だと確信する。彼の身柄を拘束すれば、刑事として現場に戻れるかもしれない。日岡が目論むなか、国光は自分が手配犯であることを認め「もう少し時間がほしい」と直訴した。男気あふれる国光と接するにつれて、日岡のなかに思いもよらない考えが浮かんでいく…。警察VSヤクザの意地と誇りを賭けた、狂熱の物語。日本推理作家協会賞『孤狼の血』シリーズ最新刊!

日岡の大上化が目立つような・・・

↑のBOOKデータベースに書いてあるような、「警察VSヤクザ」というよりも、「警察&ヤクザ」に見えてしまうのはいかがなものか。
でも、エピローグ好きだなぁー。
そうか。こういう風に終わらせたかと思うとなんか・・・
好みの終わり方でした(*´ω`*)

怒られるかもしれませんが(笑)

大上2号となった日岡は次はどうするのか。
こんな感じになると続きもありそうなので楽しみです。

ちなみに密告した人は気づいてました。
きっとそんなことだろうなぁーと。
まぁ敵に回すと怖い考えなしの人ってことで(笑)
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2018.04.05 (Thu)

「盤上の向日葵」 柚月裕子



盤上の向日葵 柚月裕子

埼玉県天木山山中で発見された白骨死体。遺留品である初代菊水月作の名駒を頼りに、叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志していた新米刑事・佐野のコンビが捜査を開始した。それから四か月、二人は厳冬の山形県天童市に降り立つ。向かう先は、将棋界のみならず、日本中から注目を浴びる竜昇戦の会場だ。世紀の対局の先に待っていた、壮絶な結末とはー!?

重かったー(重量ではない)。
とても重くて面白い本でした。

将棋は全く無知で途中で対局シーンとかあるのですが、
何書いているかさっぱり分かりません(^-^;)
先の先の先を読む。
そうでないと勝ちはないというのだけは理解しました。

平成6年の現在に対して、昭和何年という過去の物語が交互交互に進む。
・・・の時点で、平成6年の事件の関係者がいるなーと分かるんだけど
とにかく気になる。
現在の操作方法があまりスマートじゃないなぁーと思っていたら
平成6年の設定だったか。

「なぜ白骨死体に初代菊水月作の将棋の駒がおいてあったのか?」

ということで捜査は進むんだけど、その謎がラストに分かったとき。
「うーーーーーーーん」と、深いため息がでました。
いい意味でです。
そこには深い深い意味があるのです。

この本みたいにじっくりと詰んでいくっていう話が好きなので
とても満足しました。
出来る事ならこの丁寧な序盤中盤のように、終盤とラストも
丁寧にいってほしかったー。
特にラスト・・・何かもう少し・・・という気持ちです。
05:00  |  柚月裕子  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.12.25 (Mon)

「合理的にあり得ない」 柚月裕子



合理的にあり得ない 柚月裕子

「殺し」と「傷害」以外、引き受けます。美貌の元弁護士が、あり得ない依頼に知略をめぐらす鮮烈ミステリー!

【目次】
確率的にあり得ない/合理的にあり得ない/戦術的にあり得ない/心情的にあり得ない/心理的にあり得ない


面白くないわけではないが、
もう少し面白くなったのではないかという。
なんだろう。
でも、この人の場合は作品を重ねるごとに設定が生きるので
もう少し我慢しようかとか・・・とか考えたり。

佐方弁護士の話も結局弁護士でスタートしたのに、それ以前の検事時代の話の方が
人気あるし。面白いし。
そういう事を考えると元・弁護士である涼子。
弁護士時代の話を書いたら生きるのかなぁー。

まぁこの本は相棒の貴山がかなりいい味を出しているので
そっちメインであればいいのかな。

将棋の話が一番面白かったです。
でも全体的にあっさりしてたかな。
08:16  |  柚月裕子  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.04.29 (Sat)

「慈雨」 柚月裕子



慈雨 柚月裕子

警察官を定年退職した神場智則は、妻の香代子とお遍路の旅に出た。42年の警察官人生を振り返る旅の途中で、神場は幼女殺害事件の発生を知り、動揺する。16年前、自らも捜査に加わり、犯人逮捕に至った事件に酷似していたのだ。神場の心に深い傷と悔恨を残した、あの事件にー。元警察官が真実を追う、慟哭のミステリー。

主人公が定年退職した元刑事なので華やかさがなかったー。
そして、なんでか知らないけどお遍路さんに夫婦で向かうのです。

お遍路さん・・・
元総理の管直人の印象しかない・・・
私は秋田にいるからか、お遍路さんって今まで考えたこともなくて。
なので、群馬にいる主人公が思いつくのかとちょっと疑問だったんだけど。
でも、2か月かけて歩くのは確かにいいのかもしれない。
いやでも自分と向き合えるなーとちょっとお遍路さんに前向きな気持ちになりました(笑)

で、こちらは16年前と同じ手口??と思えるような幼女殺人事件が起きるワケで。
お遍路さんしてるくせに、つい昔の後輩@刑事に電話する→後輩刑事→教える

えーー!?

私がいままで読んできた警察小説では絶対教えないけどっ(汗)
かなり驚きました。
ちゃんと上司の許可を得て教える。
そんな・・・

まぁそんな群馬とお遍路さんとの距離もあり、心の距離もあり、
夫婦の距離、いろいろな距離があります。
ラストはちょっと泣いたねー。
定年後の老夫婦ではなく、若い2人に泣けました。

まぁいうのであればお遍路さんしたくなるほどの心の闇、心の荷物は持たないに
限るなと。読了後の素直な感想であります。
14:55  |  柚月裕子  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2016.10.24 (Mon)

「あしたの君へ」 柚月裕子



あしたの君へ 柚月裕子

家庭裁判所調査官の仕事は、少年事件や離婚問題の背景を調査し、解決に導くこと。見習いの家裁調査官補は、先輩から、親しみを込めて「カンポちゃん」と呼ばれる。「カンポちゃん」の望月大地は、少年少女との面接、事件の調査、離婚調停の立ち会いと、実際に案件を担当するが、思い通りにいかずに自信を失うことばかり。それでも日々、葛藤を繰り返しながら、一人前の家裁調査官を目指すー

【目次】
背負う者(一七歳 友里)/抱かれる者(一六歳 潤)/縋がる者(二十三歳 理沙)/責める者(三十五歳 可南子)/迷う者(十歳 悠真)


家裁調査官というと、伊坂幸太郎さんの「チルドレン」を思い出しますが、
その印象が強すぎて、対象が子供だけだと思っていたら大人の離婚協議も家裁調査官の
仕事だったんだねー。

目次を見返すと「あの話もイヤだった」「このパターンもむかついた」とムカツク話のオンパレードです(^^;)
対象が、離婚協議だったりストーカーだったり、まぁ身近といえば身近。

シリーズ化しそうだし、柚月さんの本はいつも読むので続きが出たら読むんだろうけれど、
案件どのうこうのより、大地(←主人公)がもっとパッとしないかなー。
「なんかグジグジと悩んでるよりさっさと仕事してこい
ハッキリしない男だなーーーーー。」と思った(。・ω・。)
まぁ主人公の成長する様もこの本の醍醐味なのでしょう。
14:29  |  柚月裕子  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.03.25 (Fri)

「孤狼の血」 柚月裕子



孤狼の血 柚月裕子

昭和六十三年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが…。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていくー。

これを女性作家が書いたっていうんだから凄い。
モロやくざ。
やくざさん万歳。の世界です。
「警察小説」とはいうけれど、大上そのものがもう殆どヤクザ(笑)
マル暴とはよくいったもので、もうそのまんまな登場の仕方でした。

その大上の下につくことになった日岡ですが、もう振り回されっぱなし。

この手の本は久々だったので、面白く読みました。
本当に久々だなー。
柚月さん、こんなハードな話も書くのかと驚きましたが。

話は意外な展開を見せるが、日岡に関してはやや予想通りでした。
だろうねーーーーーーーーーーーーーーーー。

ただ、ヤクザが沢山登場してたもので、誰がどの組の人なのか少し混乱しました。
そのくらいヤクザヤクザでしのぎを削る人ばかり。
男の世界も大変だなーと思うのでありました。


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朝、会社に来て愕然。

間違って2冊同時にアップしてたーーー(。>(ェ)<。)エエェェェ

これは明日の予定だったのに、予約投稿の日にちを間違ってしまったのデス。

なんか、とてもとても勿体ないですが、本日2作掲載しておりますので、

↓の本もよろしかったら見てやってくださいm(__)m

05:00  |  柚月裕子  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.01.20 (Wed)

「ウツボカズラの甘い息」 柚月裕子



ウツボカズラの甘い息 柚月裕子

家事と育児に追われ、かつての美貌を失った高村文絵。彼女はある日、出掛けた先で見覚えのない美女に声をかけられる。大きなサングラスをかけたその女は『加奈子』と名乗り、文絵と同じ中学で同級生だというのだ。そして文絵に、あるビジネス話を持ちかけるがー。この再会は偶然なのか、仕組まれた罠か!?鎌倉で起きた殺人事件を捜査する神奈川県警捜査一課の刑事・秦圭介と鎌倉署の美人刑事・中川菜月。聞き込みで、サングラスをかけた女が現場を頻繁に出入りしていたという情報が入る…。事件の鍵を握る、サングラスをかけた謎の女とは!?日常生活の危うさ、人間の心の脆さを圧倒的なリアリティーで描く、ミステリー長篇。

面白かったのですが、途中からなんか想像しない方向へ動いてあっという間に終わった感じがする。
秦と菜月の刑事コンビはとてもいいですね。
菜月の無駄のない動きが秦の信頼を得ます。
私もそういう仕事が出来る人間になりたい。
この2人が活躍する別の話も読んでみたいなと思いました。

で。
文絵さんサイドのほうですが、展開にビックリしましたー。
ビックリしたけど、いくら美人が講演して見せたところで
そうそう高すぎる化粧品を買う勇気があるかどうかって話ー。
最近、貧乏性に拍車がかかっている私には到底無理な買い物です(笑)

ラストもう少しひねるのかなと思ってましたが
それにしても怖いね。
毎回思いますが、自分が文絵の立場だったら果たしてどうなるか。
騙されるタイプだと自認している身としては気を付けないとと
思う話でした(。・ω・。)
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2015.08.22 (Sat)

「パレートの誤算」 柚月裕子



パレートの誤算 柚月裕子

ケースワーカーはなぜ殺されたのか。優秀な先輩の素顔を追って、女性ワーカーが生活保護の闇を炙り出す!受給者、ケースワーカー、役人…それぞれの思惑が交錯する渾身の社会派サスペンス!(BOOKデータベースより)

生活保護を受け持つ部署に勤めている市役所職員が
同僚の死(しかも殺人!)によりその同僚の仕事の後任になって
それで同僚の死の謎を突き止めようと事件に巻き込まれていくという
公務員なのになかなか大変なお仕事でした。

生活保護っていうのもねー。
必要な人には必要でしょうけれど、この本のように不正受給なんて問題もでてくる。
その甘い汁を吸おうとしている人は本人ではなく、
実は裏でヤクザさんが糸を引いていたなんていうのはこの本の話。

しかし、面白かったー。
死ぬんじゃないの?なんて心配しましたがそのくらい
結構ハードな本であっという間に読了。

なんでしょうねー。
文字がたくさんあるんだけど、柚月さんの本は読みやすいです。
テンポが私の読書にあっているのかあっという間におわったーという感じ。

小野寺もよかったが、刑事の若林もなかなかよかった。
あんなに熱かったのか(笑)
ちょっと意外な感じだったけど。
05:00  |  柚月裕子  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑
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