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2020.10.12 (Mon)

「あやかし草紙」 宮部みゆき



あやかし草紙 宮部みゆき

固く封じ込めたはずのわだかまりが、どこまでも追いかけてくる。一歩を踏みだすために、人は胸につかえる秘事を吐き出し心の重荷をそっと下ろす。「語ってしまえば、消えますよ」

【目次】
開けずの間/だんまり姫/面の家/あやかし草紙/金目の猫


この本で第一部完。とのことです。
次作からは第二部。
何がどうなって第二部になるかというと、読んでる人はわかる。

「開けずの間」が面白かったなぁ。
とても怖い話なんだけど、このシリーズは怖ければ怖いほど面白い。
怪異について語っていくシリーズなので、怖くないと話にならないところも
ありますからね。

おちかと富次郎が2人で並んで話を聞くようになった今作。
話を聞いた後に、自分の中から消化させようと富次郎は絵を描く。
そして箱にしまって、きれいに自分の中から出す。
いい方法だと思います。
「聞いて聞き捨て」とはいうものの、なかなか思うようには行かないものだしね。

一人一人と、三島屋で話をするも、物語はそれだけではなくて、
その間にも三島屋の人たちの人生も動き出す。
今回はおちかにとって人生の節目を迎えたと思います。

次も楽しみです。
でも、この本とても厚いんだよね(^^;)
08:14  |  宮部みゆき  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.09.25 (Fri)

「あやし 怪」 宮部みゆき



あやし 怪 宮部みゆき

十四歳の銀次は木綿問屋の「大黒屋」に奉公にあがることになる。やがて店の跡取り藤一郎に縁談が起こり、話は順調にまとまりそうになるのだが、なんと女中のおはるのお腹に藤一郎との子供がいることが判明する。おはるは、二度と藤一郎に近づかないようにと店を出されることに…。しばらくして、銀次は藤一郎からおはるのところへ遣いを頼まれるのだが、おはるがいるはずの家で銀次が見たものは…。(「居眠り心中」)月夜の晩の本当に恐い江戸ふしぎ噺・九編。

【目次】
居眠り心中/影牢/布団部屋/梅の雨降る/安達家の鬼/女の首/時雨鬼/灰神楽/蜆塚


怖くて面白かった。

鬼が登場するんだけど、これは人の怨念が生んだ鬼。
こういうの読むと、源氏物語の六条の御息所とか思い出すねぇ。
怨んで怨んで鬼になる。
こわー。

短編なので飽きも来ず、のんびり読みました。

シリーズ外なので、今度また別のシリーズよもう。
たまにこういうのを読むといい。

夏の暑いときに読みたかったんだけど、気づけば秋。
13:25  |  宮部みゆき  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2020.09.10 (Thu)

「三鬼 三島屋変調百物語四之続」 宮部みゆき



三鬼 三島屋変調百物語四之続

江戸の洒落者たちに人気の袋物屋、神田の三島屋は“お嬢さん”のおちかが一度に一人の語り手を招き入れての変わり百物語も評判だ。訪れる客は、村でただ一人お化けを見たという百姓の娘に、夏場はそっくり休業する絶品の弁当屋、山陰の小藩の元江戸家老、心の時を十四歳で止めた老婆。亡者、憑き神、家の守り神、とあの世やあやかしの者を通して、せつない話、こわい話、悲しい話を語り出す。「もう、胸を塞ぐものはない」それぞれの身の処し方に感じ入る、聞き手のおちかの身にもやがて、心ゆれる出来事が…。日経朝刊連載「迷いの旅篭」、待望の単行本化!

【目次】
迷いの旅籠/食客ひだる神/三鬼/おくらさま


シリーズ1作目と思って読んだらまさかの4作目だった(爆)
えーーーー???4作も出てるの?と、思ったら6作出てた。
シリーズ2作目の「あんじゅう」だけ読んだことありまして、
今、自分のブログを読んだら「おちか」がかなり成長している
ようです。宮部さんの時代物は本当に面白いものがたくさん
あるのですが、分厚いのでいつも躊躇しちゃいます(;・∀・)

でも、面白いので追いかけよう。

どうしてそういう気持ちになったかと言うと、今、我が家の新聞小説
がこの三島屋シリーズだからです。
聞き手が変わり、おちかにもいろいろあったのかなー。
なんて思ったのですが、それにしてもこの4つの話。
ひだる神以外は悲しい話が多かった。

表題作とかなんて・・・寂しいが、救いはあるなぁ。
そういう救いのあるところが宮部さんの面白さだと
思うんです。はい。
09:02  |  宮部みゆき  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2019.11.04 (Mon)

「さよならの儀式」 宮部みゆき



さよならの儀式 宮部みゆき

親子の救済、老人の覚醒、無差別殺傷事件の真相、別の人生の模索…淡く美しい希望が灯る。宮部みゆきの新境地、心震える作品集。

【目次】
母の法律/戦闘員/わたしとワタシ/さよならの儀式/星に願いを/聖痕/海神の裔/保安官の明日


短編でSF

近未来とはいえ、人型ロボットが登場する世界。
うぇーーー。イヤですねぇ
まぁそうなるんだろうけれど、ロボットに「君は人間なんだね」と言われる世界(T_T)

個人的にはSF度が強くない「聖痕」がお気に入りです。
一番長かったっていうのもあるけれど、ロボットが登場しないだけで
ホッとしてしまう私には想像力があまりない。

短編だし、SFなので正直これといった感想が出てこないです。
だってねぇ・・・感動するわけでもないし、がっかりするわけでもない。
ただ、こういう風になるんだろうなーいつかは・・・
と思うんです。なるんだろうね。
いつかはきっと。
12:31  |  宮部みゆき  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.05.06 (Mon)

「昨日がなければ明日もない」 宮部みゆき



昨日がなければ明日もない 宮部みゆき

杉村三郎vs.“ちょっと困った”女たち。自殺未遂をし消息を絶った主婦、訳ありの家庭の訳ありの新婦、自己中なシングルマザー。『希望荘』以来2年ぶりの杉村シリーズ第5弾!

【目次】
絶対零度/華燭/昨日がなければ明日もない


相変わらず面白いシリーズではありますが、この読後感の悪さったら(笑)
ただならぬ読後感の悪さです。
後味悪いったらない。

世の中間違ってる。って思うくらいひどい女が我が道を行く。
表題作がものすごいね。
ここまで正直に生きてるってある意味すごいけど。
関わりたくないわー。
と、心底思いました。

要所要所で登場する杉村サンの過去。
彼が思い切り引きずっているのは言うまでもなくww
なんだか気の毒に思いますが、娘が7歳の時に別れて
今、娘の歳が11歳。
うーん。普通に引きずってるよね。
なんか・・・かわいそうになりますが。

今回刑事さんが登場してました。
いい関係(相棒)になるのでしょうか。

楽しみです。
14:00  |  宮部みゆき  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2018.07.03 (Tue)

「この世の春」 宮部みゆき



この世の春 宮部みゆき

憑きものが、亡者が、そこかしこで声をあげる。青年は恐怖の果てに、ひとりの少年をつくった…。史上最も不幸で孤独な、ヒーローの誕生。(上巻)
底知れぬ悪意のにじむ甘い囁き。かけがえのない人々の尊厳までも、魔の手は蝕んでゆく。前代未聞の大仕掛け、魂も凍る復讐劇。(下巻)


24人もいないけど、ビリー・ミリガンの話みたいだった。
いわゆる多重人格です。

20年くらい前ですが、ビリー・ミリガンの本を読みましたので多重人格というものに対して、多少の知識はあると思いますが~。この時代の人からすると、死霊が取り憑いたりとかそう思われていても仕方なかったのかも。

下巻で、顔つきの案山子を作っていたんだけど、顔の部分が飛んで行ってしまったという。
「お面」を怖がっていたお館様。
もしかして、このシーンは恐怖のシーンの布石?
と、思ってたら思い切り関係なかった(笑)
関係なかったんだよーーーーーーーーーーー。
期待していたのに。

そして、もう一波乱あるかと思ってましたがやや尻すぼみになった感じもありました。
ここまで仕掛けを大きくするんだったら、もう、思い切りどかーーーん!と。

「ざまをみろ!」

と、雄たけびを上げるくらいの何かがほしかったです。
ただ、宮部さんの時代物は面白いです。

やけどを気にしてあまり人前に出ないはずのお鈴が、妙にモテまくっていたのでびっくりです。
お鈴の周りにいる人はみんないい人です。
05:00  |  宮部みゆき  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.03.22 (Wed)

「希望荘」 宮部みゆき



希望荘 宮部みゆき

家族と仕事を失った杉村三郎は、東京都北区に私立探偵事務所を開業する。ある日、亡き父・武藤寛二が生前に残した「昔、人を殺した」という告白の真偽を調査してほしいという依頼が舞い込む。依頼人の相沢幸司によれば、父は母の不倫による離婚後、息子と再会するまで30年の空白があった。果たして、武藤は人殺しだったのか。35年前の殺人事件の関係者を調べていくと、昨年発生した女性殺害事件を解決するカギが隠されていた!?(表題作「希望荘」)。「聖域」「希望荘」「砂男」「二重身」…私立探偵・杉村三郎が4つの難事件に挑む!!

【目次】
聖域/希望荘/砂男/二重身(ドッペルゲンガー)


杉村三郎シリーズですが、前作で離婚してそしてようやくこのシリーズが始まるという・・・
それを知ったとき「はい?」と驚いたものですが、でも面白かった。
砂男と二重身が好みかも。

ちょうど時期的に震災が重なっているようで、物語にもそれがちりばめられてました。
震災をテーマに書く作家さんがいましたが、
宮部さんの使いかたはちょっと違った。
なんというか・・・作家さんもいろいろだなと思いました。

それを上手くと言っちゃ語弊があるかもしれませんが、
利用しているなーとは正直思いましたね。
こういう話の持っていきかたがあるのか。

今でも桃子(娘)と毎日スカイプで話をしている・・・
まだ娘とつながってるんだー。
離婚してもそこはつながっている・・・
甘いわね。
05:00  |  宮部みゆき  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2015.10.13 (Tue)

「過ぎ去りし王国の城」 宮部みゆき



過ぎ去りし王国の城 宮部みゆき

早々に進学先も決まった中学三年の二月、ひょんなことからヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめることを突き止める。友だちの少ない真は、同じくハブられ女子で美術部員の珠美にアバターを依頼、ともに冒険するうち、パクさんという大人と出会い、塔の中にひとりの少女が閉じこめられていることを発見する。それが十年前のとある失踪事件に関連していることを知った三人は、ある計画を立てる…。「今」を引き受けて必死に生きるすべての人へー心にしみこむ祈りの物語。(BOOKデータベースより)

うん。微妙(・∀・)

こっちは地味な男子と地味な女子の話。
銀行に貼ってる絵があまりにも気になり盗んで無断拝借してきた真。
その絵の中に入り込めると分かった真はクラスで一番絵の上手な城田という女子に近づいてその絵の中に入り込もうとするんだけど。

苦手ファンタジー。
特に苦手な宮部さんのファンタジーでしたが現実が隣にいるので読みやすかったです。

ラストが気に入らないのですが。
もう少しスッキリした感じで終わらせてほしかった。
イヤなクラスメイトがいるんだけど、いじめっこのカップル。
こいつらがもう少し・・・と思ったりした。
伊坂さんったら確実に懲らしめるだろーと思うんだけど
後味の悪さを残すのが宮部さんの小説でもあるのかなと思いました。
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2015.07.22 (Wed)

「悲嘆の門」 宮部みゆき



悲嘆の門 宮部みゆき

ネットに溢れる殺人者の噂を追う大学一年生・孝太郎。“動くガーゴイル像”の謎に憑かれる元刑事・都築。人の心に渇望が満ちる時、姿を現すものは?宮部みゆきの物語世界、さらなる高みへ!(BOOKデータベースより)

やっぱりファンタジーは苦手ということで(笑)
っていうか、たぶんファンタジーと一緒くたに言っても、宮部さんのが苦手なんだー。
そうだー。
きっとそうだー。

読書メーターでも「宮部さんのファンタジーは苦手」と書いている人が結構多い。
私だけではないのだ。
私はそれでも一気に読んだ。
(途中部屋をうろうろはしたけど)
読メのみなさん、途中で眠くなったとか書いてたし(笑)

ってことで、「英雄の書」の続編というか、
舞台が英雄の書と少し絡んでいるというか。
まぁ「英雄の書」は全部読みましたけどね( ̄ω ̄*)

ファンタジーといっても全部ファンタジーじゃなくて、
普通に現実で生きている人間もいるのです。
その中でガーゴイル像みたいな鳥(しかも女性)が登場してとか
なんとかかんとか。
謎過ぎて思考回路がパンクするところだった。

でも全部読み切ったからいいや。
それだけで満足。
それだけで達成感。

ラストもそこそこ上手くまとめたのではないかな。
マナちゃんがとても可愛かったのですが、
もう少し重要な役どころでもよかったのではないかと思います。
08:44  |  宮部みゆき  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2015.03.03 (Tue)

「荒神」 宮部みゆき



荒神 宮部みゆき

時は元禄、東北の山間の仁谷村が一夜にして壊滅状態となる。隣り合う二藩の因縁、奇異な風土病を巡る騒動…不穏さをはらむこの土地に“怪物”は現れた。仁谷擁する香山藩では病みついた小姓・直弥や少年・蓑吉らが、香山と反目する永津野藩では専横な藩主側近の弾正や心優しきその妹・朱音らが山での凶事に巻き込まれていく。恐るべき怪物の正体とは?交錯する北の人々はそれぞれの力を結集し、“災い”に立ち向かう!(BOOKデータベースより)

まっさらな時代物というワケではなく、そこに「怪物」が登場する。
そんな分厚い本でございました(・ω・)

なかなか物語に入り込めなくて、半分くらいまでいったらようやく面白くなりました。
この厚い本で半分まで・・・
結構辛かったー。
でも、後半はなかなか読みごたえがありました。

どうつながるんだろう。と思ったそれぞれの登場人物が一つの解決に向かい
そろっていくというのが面白かった。

ラストはなんか残念という気持ちとさみしいという気持ちがあって、
ちょっと微妙な感じではあるんだけど、でも、そんな中でも先が見えるような
いい終わり方ではあったと思います。

今まで時代物の宮部作品にあった江戸っ子の人情みたいな感じではなかったです。
まぁ舞台も江戸ではなかったから。
そういう所も宮部さんの中で区別したのかな。
07:08  |  宮部みゆき  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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