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2016.12.07 (Wed)

「帰郷」 浅田次郎



帰郷 浅田次郎

二度と戻れぬ、遠きふるさと。戦争によって引き裂かれた、男たちの運命とは。名もなき人々の矜持ある生を描く小説集。

【目次】
歸郷/鉄の沈黙/夜の遊園地/不寝番/金鵄のもとに/無言歌


この本を今日(真珠湾の前日)に読む偶然というか奇跡と言うか必然というか。

真珠湾さえなければこの本に書かれているようなことは起きなかったかもしれない。
「小説」というスタイルだけどほぼほぼ実話になっていると思う。
戦地で人肉を食べたであろう人の話もご隠居から聞いたこともありますし。

戦争が始まるまではみんな普通の生活をしてたわけなんですよね。
でも、戦争が始まって終わってもまともに家に帰ることが出来ない。
故郷に帰っても自分は死んだことになっていたりとか、
戻っても食べるものがなかったり。
傷痍軍人として施しをもらって生きるしかなかったり。

やっぱり戦争はダメだよなぁ。
号泣するほどの中身ではありませんでしたが、
妙にリアルな描写もあって「小説」として読めませんでした。
ノンフィクションとして読みました。
13:46  |  浅田次郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.04.16 (Sat)

「獅子吼」 浅田次郎



獅子吼 浅田次郎

時代と過酷な運命に翻弄されながらも立ち向かい、受け入れる、名もなき人々の美しい魂を描く短篇集。

【目次】
獅子吼/帰り道/九泉閣へようこそ/うきよご/流離人/ブルー・ブルー・スカイ


表題作、「獅子吼」が強烈でした。
何が強烈かというと、私の涙腺崩壊が( ̄▽ ̄;)
昼休みに会社で読んでたんだけど、涙止まらない。
どうしようかと思ったくらいです(笑)

獅子吼」を読み終え、次の話に進んでもふと思い出してまた泣く。
私の涙腺を刺激する作品でした。うむ。

久々に浅田作品で泣いたよー。
本当に悲しかった。
今、打ち込みながらうるうるしてます。
そのくらい泣きました。

これ以降他の作品もそうなのかと戦々恐々としましたが、
残念ながらなのか(?)、表題作以降は割合と淡々とした作品となってました。
「ブルー・ブルー・スカイ」なんてコメディじゃないか(笑)
「うきよご」の東郷さんって結局誰だったんだろう?



━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━



私は被災地に住んでいるわけではないのですが日々被害が拡大されるニュースを見て心が負けそうになりました。
こんな時に普通にブログなんてやってていいのかという気持ちがありました。
でも、そんな中でも通常通りにブログを更新されている人に安心したりそんな日常を読みほっとしている自分もいます。

そんな訳で1日お休みしましたが今まで通りに更新することにしました。
(読了本がなくなったらお休みしますが)

とにかくとにかく地震が一刻も早く収まりますように。


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2016.02.06 (Sat)

「我が心のジェニファー.」 浅田次郎



我が心のジェニファー 浅田次郎

婚約者の求めで日本にやってきた米国人青年。東京、京都、大阪、九州、北海道…。神秘のニッポンを知る旅を始めた彼を待ち受ける驚きの出来事と、感涙の結末とは!

えーーーーーーーーーーーーーー(;´Д`)

なにこれ。
今まで沢山の浅田作品を読んで、ある時は泣き、ある時は笑い、
いつでも楽しませてくれた作家さんでしたが・・・

えーーーーーーーーーーーーーーー(;´Д`)

つまんねーーーーーーーーー。
ショックで死にそうなくらい。

長身でデブのアメリカ人青年がジェニファーにプロポーズしたわけだ。
そしたら「結婚というのは価値観の共有だから返事をする前に
私の大好きな日本へ行って来い」となる。
で、この男=ラリーは日本へ行くんだけど。

最近よくテレビとかでやってある
「日本きれい」「日本清潔」「日本人やさしい」「日本治安いい」「日本ステキ」
的な事に最近は辟易しているひねくれた頭脳を持つワタクシigaiga。
もううんざりなのにw
ここでも畳み掛けるように書いてました。

で、長身でデブ。
とても圧迫感ありありな感じなのに、なぜか旅先でモテるラリー。
なんでだろう??
不思議でならない。

それでもってラストが「はぁ??」という
何というか。何というか。

えーーーーーーーー???

そういう1冊でした。
浅田作品は本来だったらどれもこれも面白いので今度は違う本を読もう。
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2016.01.15 (Fri)

「神坐す山の物語」 浅田次郎



神坐す山の物語 浅田次郎

奥多摩の御嶽山にある神官屋敷ー。少年だった著者が聞いた、伯母の怪談めいた夜語り。それらは怖いけれど、惹きこまれるものばかりだった。切なさにほろりと涙が出る極上の連作短編集。

【目次】
神上りましし伯父/兵隊宿/天狗の嫁/聖/見知らぬ少年/宵宮の客/天井裏の春子


私が求めている浅田作品ではありませんでしたが淡々とした中でも温かい話でした。
怖くも悲しくも、ついでに切なくもないんだけど昔だなーと。
昔っていっても、変な意味でもなく「そういうもの」があったり見えたり。
そんな時代。

リアルでもありそうだし、「物語」と言われるとそうかもしれない。
そういう本でした。

でも、この本は浅田さんの母方の実家がモデルらしい。
へー。そうなるとまたリアリティが増しますね。
だからこそ、普段の浅田作品のように「盛らず」、
淡々と仕上げたのかなと思いました。
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2015.05.21 (Thu)

「BLACK OR WHITE」 浅田次郎



BLACK OR WHITE 浅田次郎

あのバブルの夜、君はどんな夢を見ていた?経済の最前線で夢現の境を見失ったエリート商社マンの告解がいま始まる。近代日本の実像に迫る渾身の現代小説!(BOOKデータベースより)

「君はどんな夢を見ていた?」って・・・

本当に夢の話だった。
白い枕で眠るといい夢を。
黒い枕で眠ると悪夢を。

そんなブラックオアホワイトだそうで・・・
誰だって白い枕で寝るじゃないと思うのですけどね。

友人の葬儀で偶然に旧友と会い、自分が昔見た不思議な夢の話を聞かされるという本ですが、私からするとその夢の話が面白くない。

この夢がヒントになって現実世界でも・・・
となるのだったらまだいいのだけど、
実際のところは・・・・だし。

まぁこれは読んでからのお楽しみでしょうけれど
読んでて疲れました(笑)
延々と夢の話。
しかもたいして面白くもない。
その聞かされている「私」は下戸らしく
素面で聞いている(お気の毒に)

当時はケータイもパソコンもない時代なので現地にいる当事者(営業とか?)が決断をするとパターンが多く、逆に失敗すると責任も本人がとることになる。
今とは仕組みが違うのですが、それによってあった人事の浮き沈み。

ラストも少し「は?」という終わり方だったのが残念でした。
最初の「スイス」あたりは面白く読んでましたが、ラストの「京都」あたりになるとぐったりしてました(笑)
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2015.03.30 (Mon)

「王妃の館」 浅田次郎



王妃の館 浅田次郎

パリはヴォージュ広場の片隅にたたずむ、ルイ十四世が寵姫のために建てたという「王妃の館」。今は、一見の客は決して泊めない、パリ随一の敷居の高さを誇る超高級ホテルとなっているこのシャトーに、なぜか二組のワケあり日本人ツアーが同宿することになった。しかも、倒産寸前の旅行代理店の策略で、客室を昼と夜とでダブル・ブッキングされて…。ぶっちぎりの笑いと涙満載の傑作人情巨編。(BOOKデータベースより)

今回の映画化の話になる前から、かれこれ何年も前から「再読したいなー」と思ってまして。
ようやく再読っ!!

めちゃめちゃ面白かった。
っていうか笑える。
眼科の待合室で読んだら笑ってしまって、不審者扱いにされそうだったので読まれませんでした。

ちなみにそのシーンはどういうところかというと、近藤が「長く静かな屁をこいた」ところです(←読んだ人にはわかる)
これ1回目も会社で読んだんじゃなかったっけー。
ぷっ!と来たことを覚えてます。

これ以外にもとにかく笑わせます。
すごいです。笑わせ方が。
でも、映画化になるくらいです。
ただ笑って終わりの本じゃなく。
作中作というのでしょうか。そこにルイ十四世の話が混ざるのですが、
この話が実は下巻になってかなり重要な位置づけになるのです。
一回目に読んだときはそうは思ってなくて、なんとなくテキトーに読んでしまい、読み終わった後に後悔した記憶がありまして、読了後から「また読まなくては!」と思った次第でした。

みんなそれぞれいわくつきの人たちばかりでしたが、金沢貫一・ミチルの2人がなかなかいい人だった。
服装が強烈なのだけちょっと・・・(^^;)
ただ笑っちゃうだけの上巻とはちがい、下巻になると笑いのほかに涙もちょっとあり。
個人的には浅田作品の中でかなり上位な本です。
09:12  |  浅田次郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2014.09.30 (Tue)

「一刀斎夢録」 浅田次郎



一刀斎夢録  浅田次郎

「飲むほどに酔うほどに、かつて奪った命の記憶が甦る」-最強と謳われ怖れられた、新選組三番隊長斎藤一。明治を隔て大正の世まで生き延びた“一刀斎”が近衛師団の若き中尉に夜ごと語る、過ぎにし幕末の動乱、新選組の辿った運命、そして剣の奥義。慟哭の結末に向け香りたつ生死の哲学が深い感動を呼ぶ、新選組三部作完結篇(BOOKデータベースより)

ということで、無事「新撰組3部作」と言われる本を読了しました。

とにかく斉藤が語る。語る。
酒を呑みながら語るったらなかった1冊。
その話に憑りつかれた梶原。

わたしも憑りつかれたうちの1人ですが。

しかし・・・ラスト・・・あぁ~。
斎藤・・・やっちまったか。
まぁそういう予感もしてましたけれど。
だって・・・
だって・・・

そんな気配がただならない。

まぁその時代を生きた人だから仕方なく、
また新撰組が活躍した時代って本の4~5年でしたっけ。
そんな時代だったんだよねー。

この本を読み終わった後に、wikiで調べましたがやっぱり
そういう「粛清役」が多かった人のようでした。

わたしの斉藤のイメージは「強くて、無口」
しかし、無口は覆されました。

とりあえず読み切ったー(´∀`)
08:19  |  浅田次郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2014.09.22 (Mon)

「輪違屋糸里」 浅田次郎



輪違屋糸里 浅田次郎

久三年八月。「みぶろ」と呼ばれる壬生浪士組は、近藤勇ら試衛館派と、芹沢鴨の水戸派の対立を深めていた。土方歳三を慕う島原の芸妓・糸里は、姉のような存在である輪違屋の音羽太夫を芹沢に殺され、浪士たちの内部抗争に巻き込まれていく。「壬生義士伝」に続き、新選組の“闇”=芹沢鴨暗殺事件の謎に迫る心理サスペンス。(BOOKデータベースより)

土方シンパには辛い1冊でした(^^;)

まぁ物事はいろいろな角度から見なくてはいけませんからね。
でも、過去にも新撰組関係の本(小説)を読んできましたが、
土方→悪 の本はたまに読みますが、
芹澤→善 の本を読んだのは初めてかもしれない。
そういう意味では芹澤という人は分かりやすい悪だったのかも。

それがこの本では善として書かれてます。

なんというか・・・読んでていろいろと辛かったですねー。
お梅もまた壮絶な人生でした。
なんか達観したかんじにすら見えたなー。
大河の鈴木京香さんの色香も強烈でしたが、
ふと鈴木京香さんを思い出しました。

新撰組関係では珍しく、沖田総司目線で語っている箇所がありまして。
ちょっと興味深かった。
というか面白かった。
普段は明るく元気な沖田クンも心ではこういう事を考えているのかと
思うとまた見る目が違います。
これも別の角度からって事かな。

そして今回も浅田さんの斉藤への愛がにじみ出ていたような感じがします。
上巻で斉藤と永倉が登場していたシーンで、「結局この2人だけ長生きしたんだもんな」
なんて思うとまた、他の人たちと何が違っていたのか。
そう思いましたね。
まぁこの2人は生まれそのものが他の新撰組隊士とは違ってたみたい。

女性には生きづらいこの時代でしたが、
輪違屋は今でも現存しているし、糸里という芸鼓も実在していたようです。
なるほど。
もしかしたら全部事実だったのかも。
そう思うとまた小説も楽しいです。

最後に、現・輪違屋当主と浅田次郎さんの対談がありますが
そちらも面白いです。
歯に衣着せずお互いが楽しんで対談してました。
09:18  |  浅田次郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2014.08.16 (Sat)

「壬生義士伝 下」 浅田次郎



壬生義士伝 浅田次郎

五稜郭に霧がたちこめる晩、若侍は参陣した。あってはならない“まさか”が起こったー義士・吉村の一生と、命に替えても守りたかった子供たちの物語が、関係者の“語り”で紡ぎだされる。吉村の真摯な一生に関わった人々の人生が見事に結実する壮大なクライマックス。第13回柴田錬三郎賞受賞の傑作長篇小説。(BOOKデータベースより)

下巻は大号泣の巻(TωT。)

泣いた。泣いた。
本当にバカみたいに泣いた(笑)

家で読んでて良かった。とつくづく思いましたね。
会社で大号泣してたらちょっと変に思われてたかも。

吉村家と大野家の2代にわたる友情に泣けるのです。
なんだろうかねー。
親の思うとおりに子はならないというか。
いつの世もそうかもしれませんが、
自分の稼いだお金で、妻には帯を、子には袴を、いや・・・刀を・・・とか
考えてる時点で悲しいというか。
実際は本当にひもじくて、食べることにすらカツカツなのに
帯とか刀とか買うお金がない。

離れているのでそういう事も知らず死んでいく父。

切なくて悲しくて「おうおう」と泣きましたが、
ただ、吉村の娘、みつがとても幸せになったのです。
それが唯一の救いというか、まぁみつの弟もそれなりに
幸せになったことを考えると、新選組に入った吉村もまた
ある程度は父親の勤めは果たしたのかも。

でも、本当に新選組って救われてないから悲しい。
「昔新選組隊士だった」という男の視点での
近藤と土方。
何というかなんというかですね。
どういう風にその時代を生き抜いたのか、
実は浅田さんが書いた通りの事を考えていたのだとしたら
あまりにも悲しすぎます。

浅田さんの新選組3部作。
近いうちに2部を読みたいと思ってます。
10:25  |  浅田次郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)  |  EDIT  |  Top↑

2014.08.12 (Tue)

「壬生義士伝 上」 浅田次郎



壬生義士伝 浅田次郎

小雪舞う一月の夜更け、大坂・南部藩蔵屋敷に、満身創痍の侍がたどり着いた。貧しさから南部藩を脱藩し、壬生浪と呼ばれた新選組に入隊した吉村貫一郎であった。“人斬り貫一”と恐れられ、妻子への仕送りのため守銭奴と蔑まれても、飢えた者には握り飯を施す男。元新選組隊士や教え子が語る非業の隊士の生涯。浅田文学の金字塔。(BOOKデータベースより)

上下巻は1冊としてブログアップというのが自分なりの決め事だったのですが、
ちょっと長くなりそうなので、上巻だけのアップになりました。

この本はnanaco☆さんが教えてくださいました。
(趣味や嗜好があいすぎて、ひそかに「生き別れの双子じゃないか」疑惑真っ最中です 笑)

「新撰組」の本なのに今まで気づかなかったわたし・・・
土方さんが大好きなので、「土方」と書かれた本はむさぼるように読んできましたが、
このBOOKデータベースのようにちょっと「ん??」という雰囲気だったので
今まで読み逃してました。


勿体なかった・・・(;´Д`)


この中で一番面白かったのが坂本龍馬暗殺の実態です。
浅田さんが考えたであろう、坂本龍馬暗殺の黒幕。

いやいやいや・・・
これは、なんか本当につじつまが合いまして、なるほどねーと思ったのですが、
読んでる最中は鳥肌ものでした。
昔から「原田左之介ではないだろー」と思ってましたが、じゃあ誰だ?と言われたときに答えられませんでした。
しかし、これはねー。なるほどねー。

でも、「銃を携帯していた坂本龍馬がなぜあっさり殺されたか」に関しては高田崇史さんの「QED 龍馬暗殺」に載ってます。
この本も面白いですよー。お勧めです♪

で、話は戻りますが、この吉村貫一郎。
この本の中心人物でありますが、実在の人でした。
わたし、この部分だけ架空なのかと思っていたら実在ー。

そして50年後、吉村貫一郎と関わった人に話を聞いて回っている誰か(身内?)
斉藤一にまで話を聞きに行きました。
まぁねー。50年後ったら生きている人も少ないし。

斉藤しゃべったか!!

そっちに驚きました。
そんなワクワク感とともに下巻へ突入しまーす。

(やっぱり長くなりました)
08:35  |  浅田次郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)  |  EDIT  |  Top↑
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