2017年11月 / 10月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫12月

2017.11.21 (Tue)

「悪い夏」 染井為人



悪い夏 染井為人

26歳の守は地方都市の社会福祉事務所で、生活保護受給者(ケース)のもとを回るケースワーカーとして働いていた。曲者ぞろいのケースを相手に忙殺されていたその夏、守は同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースである22歳の女性に肉体関係を迫っていることを知る。真相を確かめるために守は女性のもとを訪ねるが、やがて脅迫事件は形を変え、社会のドン底で暮らす人々を巻き込んでいく。生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出をもくろむ地方ヤクザ。負のスパイラルは加速し、ついには凄絶な悲劇へと突き進むーー。

結構好き(笑)
奥田英朗さんの「最悪」みたいな雰囲気かなー。
負のループがどんどんと加速していって
「こんなはずじゃなかった」と思いながらも最悪な方向へと突き進む感じが
面白かったなぁー。

佐々木が気の毒だったけど。
そういうなら愛美も幸せを手に入れかけたと思ったんだけどね。

驚いたのが同僚の宮田女史。
こいつは・・・そうだったのか(笑)
なんか・・・なんだかんだ言っても結局は目先のことしか見てなかったのか。

金本はどうなったんだろう。
この人がぶちのめされる姿を読みたかった気もするんですけどね。

タイトルがなんかあまり合ってない気がしたのか、
いつも「〇い夏」っていうのは分かるんだけど、
「朱い夏」とか「黒い夏」とか入力して
「ありません」とネットに言われてました(笑)

05:00  |  その他さ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.08.28 (Mon)

「黄金の王 白銀の王」 沢村凛



黄金の王白銀の王 沢村凛

二人は仇同士であった。二人は義兄弟であった。そして、二人は囚われの王と統べる王であったー。翠の国は百数十年、鳳穐と旺厦という二つの氏族が覇権を争い、現在は鳳穐の頭領・穭が治めていた。ある日、穭は幽閉してきた旺厦の頭領・薫衣と対面する。生まれた時から「敵を殺したい」という欲求を植えつけられた二人の王。彼らが選んだのは最も困難な道、「共闘」だった。日本ファンタジーの最高峰作品。

ファンタジーの王道って言った感じの本でした。
面白かったですが、名前がややこしい。
しかもよーく見ないと別人だと気付かないようなくらい似た名前でややこしい感じ。

この頭領(=ひつぎ)の名前なんてBOOKデータベースをコピペしたって「=」となったから
手書きパットで打ち込んで探したさ(笑)
面倒だからもうやらないけれど。

ファンタジーでも人間同士の話なので
そこにある夫婦愛に泣けた。
薫衣と稲積の夫婦愛がとても素敵でした。
政略結婚だからそこに相手の愛はないとお互いに思ってたのが
また悲しいところですが。

ラストは、2004年の大河の新選組のラストを思い浮かべちゃった。
なんとなく・・・多分全然違うんだろうけれど、イメージとしてね。
05:00  |  その他さ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.07.18 (Tue)

「黒い波紋」 曽根圭介



黒い波紋 曽根圭介

元刑事・加瀬将造(38)は、借金取りから逃げ回るロクデナシの日々を送る。ある日、子どもの頃に家を出ていった父親が、孤独死したとの知らせを受ける。加瀬は父親が住んでいたボロアパートを訪ね、金目のものがないかと探すと、偽名で借りた私書箱の契約書があり、何者かが毎月30万円を送金していることを知る。さらに天井裏には古いVHSのビデオテープが隠されていた。再生した映像に映っていたのは…。

帯が煽りすぎ~。
ってことで、帯を紹介しましょう。

213頁の10行目で「時間」が一瞬止まった・・・



とのことなのですが、正直213頁の10行目にたどり着いたときに
「あれれ??」と二度見するくらい私としてはインパクトがなかった。

時間止まるくらいのインパクトをください。

話の内容としては、BOOKデータベースの言葉を借りるならば、
ロクデナシのオンパレード。
まぁどの人もあの人もロクデナシばかり揃えたわ。
ある意味感心すらする。
こうもロクデナシばっかりだとねー。

ただ、唯一北原くんの消息が気になる。
彼はどうしたんだろう??
金額が高いバイトは軽く応募してはいけない。
加瀬のような人物と関わってはいけない。
元・刑事っていうんだからもう少しまともかと思ってたけど、
彼はロクデナシの筆頭だった。
05:00  |  その他さ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.06.09 (Fri)

「崩壊」 塩田武士



崩壊 塩田武士

雨の夜、市議会議長が殺害された。波山署の本宮は県警捜査一課の若手・平原優子と組み捜査にあたるが、意外な容疑者が浮かび上がる。その影を追ううち、本宮たちは一人の青年の心の闇に出会うー。八〇年代のバブル経済に呑み込まれた男女と、それを見つめた彼らの子どもたち。ある家族の崩壊と殺人事件を通して、時代を生きる人間を鋭く描き出す、傑作刑事小説。

面白かったんだけど、不満は残るかなー。
てっきり「弟」と再会でもするのかと思っていたら匂わせておいて実際はスルーだったり。
クールビューティかと思っていた優子がなんかマッコリのんでくだけてたりとか。

なんかちぐはぐな感じがしました。

主人公の関西弁もなんか違和感なんだよねー。
登場人物全員が関西弁を話すのであれば別に違和感がないんだけど、
主人公ばかりが話しているような・・・・?

真面目そうな兄だったけど、実はずーーーーっと派手な弟と張り合っていたのだろうか。
汚職に手を染めたのを思うと、「えー真面目そうだったのに」と思ったり。
息子がとった行動もちぐはぐで・・・

読んでてずっと何かがずれているような気がしたんだけど、
ラストが一番ずれている感じがした。
なんでそこで和気あいあいとなっているんだろう??
08:29  |  その他さ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.05.25 (Thu)

「週末探偵」 沢村浩輔



週末探偵 沢村浩輔

男ふたりの探偵事務所開業するのは週末だけ。10万部突破『夜の床屋』の著者による最新作。

【目次】
最初の事件/桜水の謎/月と帽子とひったくり/探偵たちの雪遊び/夏の蝉/ちょっと変わった依頼人/週末探偵事務所へ、ようこそ!


週末しか探偵をしないだけあって、割とライトな設定でした。
しかし、話をちょっと聞いただけでその裏にある本当の依頼(依頼人は口に出してない)なんてわかるかっ!?
ちょっと探偵が出来すぎて面白くなかった(笑)

そうなんだよねー。
私は泥臭いのが好みなのよ。
それなのに、ここまでスマートだとちょっとげんなり。

ラストはそこそこ泥臭く頑張りましたが、なーんか綺麗すぎて残念なことに好みではなかった。

泥臭くペットでもなんでも探してほしかったかな。
昔の謎解きとか・・・ふと思い出さないと気づかないことなんてそのままにしておいてもいいんじゃないの?
なんて思った。

週末だけ探偵というのはほかの日は会社員だからであって、この設定だけは素直に好きです(笑)
金銭面に関して苦労がないので。
14:11  |  その他さ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.05.11 (Thu)

「罪の声」 塩田武士



罪の声 塩田武士

京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだったー。

グリコ森永事件をモチーフにした小説。
読書メーターを見ると「この事件の時は小学生だった」とか「生まれる前だった」とかありますが・・・

私は中学生でした!( ̄^ ̄)ノ

と、言っても13歳デス。
ただ、関西方面の事件というのもあって、やや対岸の火事的な。
毎日放送されるニュースを見て「怖いなー」とは思いながらやや他人事と思ってしまいました。
まぁ子供だったしね。
今だったらそうは考えないだろうけれど。
ただ、この事件の後にお菓子に包装のフィルムがついたことは記憶にあります。
昔はフィルムなしの箱だけだったんだよねー。

で、グリコ森永・・・だけじゃなくて。
実際には丸大、不二家、ハウス、駿河屋も脅迫されてたみたい。
※この手の本=実在の事件をモチーフとした小説 はwikiを読みながらチェックするので
 勉強になります。

でもね。
思うのが、なんでそんなテープを無造作に子供の(といってももう30歳過ぎてるけど)近くに
置いているんだろう。
その感覚が理解できないし。

で、ラストに実はこの人も関わってたっていう人が登場して。
その人の話を聞いていると、なんというまぁ自分勝手なのか。と思ってしまいました。
あくまでこの人物だけだけど、反省とかしないんだよね。
それは「チャンス」だったっていう・・・
ちょっと呆然としてしまった。
実際の事件にも子供の声が使われてたみたいですね。
声とはいえ、子供を犯罪に巻き込む神経が理解できない。
08:28  |  その他さ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.02.17 (Fri)

「小説 君の名は。」 新海誠



小説君の名は。 新海誠

山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。一方、東京で暮らす男子高校生・瀧も、山奥の町で自分が女子高校生になる夢を見る。やがて二人は夢の中で入れ替わっていることに気づくがー。出会うことのない二人の出逢いから、運命の歯車が動き出す。長編アニメーション『君の名は。』の、新海誠監督みずから執筆した原作小説。

流行りから遅れること数か月w
偶然に手に取ることができましたので興味本位で読んでみました。

映画は見てなくて、テレビで使っていいシーンしか見てないので、よくある入れ替わりモノかと思っていました。
実際に昔はよくあった。
最近では小説でもあった。
その小説では男性&女性&猫の入れ替わりだったし。

今更入れ替わりモノなんてニーズがあるのかと思っていたんですけどね。
意外に話のスケールが大きくて驚き。
まさかの宇宙規模。
だから表紙もこういう表紙で。へぇーーー。

たぶん映画と同じ内容ではないかと思います。
三葉が入れ替わり体質というのはわかりましたが、瀧はどういう基準で選ばれたのかな。

ラストがいいですねー。
どこにいても気づく。絶対わかるという根拠もない自信がいい。
人気作品というのは多様な年代に受け入れられるものなのねー。
14:53  |  その他さ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2017.01.10 (Tue)

「アリバイ会社にご用心」 新藤卓広

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

アリバイ会社にご用心 新藤卓広

依頼客にアリバイを作る「鈴木アリバイ会社」に勤務する右藤旺太郎は、会社の顧客であった佐々木勇を殺害した疑いをかけられる。警察からの聴取を適当にやり過ごした翌日、自身のアリバイを“崩してほしい”という依頼人・藤寺美沙が会社を訪ねてくる。しかも、彼女は自分こそが佐々木殺害の犯人だと告白しー。右藤は自らの潔白を証明するため、藤寺のアリバイ崩しに挑む。

面白かったです。
やや時系列が混乱するところもあったんだけど。

具体的に言うと「お父さんが死んだのが7か月前なのかっ!!」
とか。もっと前だと思ってたんです。
ただこれは私の理解力に問題がある場合かもしれません。

鈴木さんが本当によく分からない人だったりとか
ちょっといろいろと言いたいところはあるんだけど、それでも
面白く読みました。

なんだろう。最後の犯人がわかるところかなー。
それまでは主人公の右藤くんが疑いをかけられている状態なんだけど
そこに昭和の「とりあえず捕まえて吐かせろ」系の刑事が登場したり
でも、21世紀の「僕はそのやり方が正しいとは思わない」系の刑事が
登場したり。登場人物はユニークで面白かった。

アリバイを作る「アリバイ会社」というのはあるのかないのかは分からないけれど、
アリバイを作るためだったら「便利屋」とか使えそうですねー。
09:00  |  その他さ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.11.05 (Sat)

「ブラック・ヴィーナス」 城山真一

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

ブラック・ヴィーナス 城山真一

依頼人のもっとも大切なものを報酬に、大金をもたらす株取引の天才「黒女神」。助手を務めるのはメガバンクに失望した元銀行員。やがて二人は壮絶な経済バトルに巻き込まれていく。2016年第14回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作。株取引の天才が人の心理を読み解く、新たな経済サスペンス。

このミスだよー。
私がイメージする「ミステリー」とはやっぱり方向性が違う。
株の動きは確かにミステリーだけど。

1日であんなに金額が動くものか??
まぁ「動く」という設定だから「黒女神」なる人物が都市伝説で登場する。
ちょっとうらやましい。
そんな才能が欲しい(笑)

でも株をやるったら本当に勉強しないとですよねーーー。

相棒となった良太が性格よくて「さすが良太だ。名は体を表すw」と思いました。
途中からは「ピノ太」呼ばわりされてたけど、それもまたいいんじゃない。
評判がよかったらまた次発行しましょうか??
的な雰囲気で終わってました。

こういう男女の相棒@男がめっちゃ優しい パターンの本・・・
増えてきたかな?
05:00  |  その他さ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.11.04 (Fri)

「殺人犯はそこにいる」 清水潔



殺人犯はそこにいる 清水潔

5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の県境、半径10キロという狭いエリアで。同一犯による連続事件ではないのか?なぜ「足利事件」だけが“解決済み”なのか?執念の取材は前代未聞の「冤罪事件」と野放しの「真犯人」、そして司法の闇を炙り出すー。新潮ドキュメント賞、日本推理作家協会賞受賞。日本中に衝撃を与え、「調査報道のバイブル」と絶賛された事件ノンフィクション。

足利事件は有名なので記憶にもありますが、清水さんの企画が菅家さん無罪釈放につながったとは思わず驚きました。
もし清水さんが選んだ企画がこの「北関東連続幼女誘拐事件」じゃなかったら菅家さんは無実のまままだ刑務所にいたかもしれないし。
でも、清水さんは菅家さんのために動いたのではないという。
連続してるはずの北関東幼女誘拐事件が菅家さんが「犯人」でいることで構図がずれる。
菅家さんにはこの事件から「退場」してもらわなくてはならない。
そうすることによって事件がもっと鮮明になる。

そういう考えらしい。
驚く。

無事菅家さんは釈放されましたが、真犯人はまだ逮捕されず。
清水さんが「真犯人」と思う人はいるらしい。
でも、警察が動いてくれない。
そうなると記者とはいえ、一般人の自分が逮捕出来るワケでもなく、
そうしているうちに311が起き、さらに・・・といろいろあります。

この本を読んでると冤罪って私が思っているよりはるかに多いのかも。
袴田事件もそうだったし。
この本にも別の事件のことが書かれてますが、無罪を言い続けてた人が
死刑執行されたことも書かれてます。

読んでて迫力ありました。
自分の子供を小さいうちに亡くしてしまった遺族の方がお気の毒。
警察がいったい何を守ろうとしているのか理解に苦しみますが、
早く事件を解決してほしいと思います。
05:00  |  その他さ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)  |  EDIT  |  Top↑
 | BLOGTOP |  NEXT