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2017.10.06 (Fri)

「小松とうさちゃん」 絲山秋子



小松とうさちゃん 絲山秋子

52歳の非常勤講師小松の恋と、そんな彼を見守るネトゲに夢中の年下敏腕サラリーマン宇佐美の憂鬱。絲山秋子が贈る、小さな奇蹟の物語。

【目次】
小松とうさちゃん/ネクトンについて考えても意味がない/飛車と騾馬


初めましての作家さんなんだけど「この手の作風は・・・」と思って最後まで読んだら
やっぱりだーの芥川賞作家でした。

なんっていうか・・・芥川賞の匂いがプンプンしてた(笑)
読んでて超どうでもいい話なんだもんねー。
52歳の純愛とか・・・私があまり興味のないラインだったのだーーー。

でも、この本を手にしたのはずばりタイトル。
タイトルが面白い。
うさちゃんっていうのはなんかウサギとかそういうあだ名や源氏名の女の子でも
出てくるのかと思ったら宇佐美っていうこれまたおっさんだった(笑)

要するにおっさんとおっさんの話なのだーーーー。

失敗したーーーーー!!!(笑)

でも、その次の「ネクトンについて考えても意味がない」は好きかも。
クラゲと人間(これまた62歳のおばちゃん)の会話なんだけど
なんとなく読んでて破滅的な雰囲気が好きでした。
おっさんの話の後だったので清涼剤とさせていただきました。

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2017.08.13 (Sun)

「ライプツィヒの犬」 乾緑郎



ライプツィヒの犬 乾緑郎

気鋭の劇作家内藤岳は、知己を得た世界的劇作家ヘルムート・ギジに師事するため、ドイツに渡った。ギジは冷戦時代、旧東ドイツで体制を批判するシェイクスピアの翻案作品で名を馳せていた。その彼が、三十年ぶりに『ロミオとジュリエット』の翻案『R/J』を執筆中というニュースは世界を驚かせ、原作と翻案が同時上演されることに。だが、新作の完成を待つ中で進む原作舞台の稽古中、女優が重傷を負う事故が発生。直後、ギジが新作原稿とともに姿を消した。岳はルームメイトで演劇研究家の桐山準と協力、ギジの足跡を辿り、やがて彼の経歴から消された闇を知ることに…。

最近この手の本を読んでないのでとても面白く読みました。
読みながら、宮本輝さんの「オレンジの壺」を思い出したよー。
たぶん、全然違うと思うんだけど。ただなんとなくです。

この手の本が大好きなのでむさぼるように読みましたが、
最後になって混乱した。
身内?
結局は身内??

主人公の岳は最初はもう少し骨のある人かと思っていたんだけど、
全く違うし。
現代的といわれるとそのとおりなのかな。
すごく「自分」がないんだよね。
本文では「自分しか愛せない人」と書いてましたが、
そういう感じなのかな。ちょっと違う感じがしたけれど。

読んでる間はすごく入り込んで読んだけど、
こうして感想を書くとき・・ちょっと言葉に困るのはなんでだろう。
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2017.04.19 (Wed)

「がん消滅の罠」 岩木一麻



がん消滅の罠 岩木一麻

治るはずのないがんは、なぜ消滅したのかー余命半年の宣告を受けたがん患者が、生命保険の生前給付金を受け取ると、その直後、病巣がきれいに消え去ってしまうー。連続して起きるがん消失事件は奇跡か、陰謀か。医師・夏目とがん研究者・羽島が謎に挑む!医療本格ミステリー!2017年第15回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作。

このミスだった~(;・∀・)

毎回ミステリーの枠を超える作品を受賞させる頭かしげる賞でしたが、
今回はちゃんとミステリーでした。

しかし・・・どうしても海堂さんの二番煎じというイメージが・・・
特にラスト、「螺鈿迷宮か!」と心で一人ツッコミしてました。

初期のがんなのに、転移して、そして転移したがんが消える。
その謎に夏目とか羽島が挑むんだけど、
やっぱり医療は難しいんだよねー。
先生にへそ曲げられたら患者は死ぬしかないし。
そこが分かっているので先生はいつもえらい(^^;)

しかし・・・手術で初期のがんを切除して、その切除したがんを育ててまた体内に戻して
増やす・・・
そういうことが可能なのかなー。
実際に作者さんはそのようなお仕事に就いているようです。
夏目の立場そのまんまなのかなー。
もしかしたらマウスか何か使ってやっているかもしれないんだけど、
そこのところがどう考えてもしっくりこなかった。

しっくりこなかったというと、ラストの羽島の過去っていうか、
なんじゃありゃ?

まぁ黒幕がそっち方向に手を染めるキッカケだったらしいけど、
物語の終盤になって言われても「なんじゃそりゃ?」としか言えない。
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2017.03.15 (Wed)

「許されようとは思いません」 芦沢央



許されようとは思いません 芦沢央

かつて祖母が暮らしていた村を訪ねた「私」。祖母は、同居していた曾祖父を惨殺して村から追放されたのだ。彼女は何故、余命わずかだったはずの曾祖父を殺さねばならなかったのか…究極の選択を迫られた女たちの悲劇を、端正な筆致と鮮やかなレトリックで描き出す、ミステリ短篇集の新たなるマスターピース!磨き抜かれたプロットが、日常に潜む狂気をあぶりだす全5篇。

【目次】
許されようとは思いません/目撃者はいなかった/ありがとう、ばあば/姉のように/絵の中の男


最後にどんでん返しが来るという・・・
最近ではそう珍しくもないパターンです。

なので、どんでん返し以外のところでどのくらい面白く読ませるかなのよねー。
読書メーターを読むと表題作→「許されようとは思いません」が評価いいです。
祖母の気持ちを思うとなんというか、切ないところですが。

祖母つながりでばあばと杏ちゃんの話が結構好きでした。
分かりやすいので。
結局は年賀状の写真がデブなのよね。
しかし、写真はできている。母親はデブのころの杏ちゃんでも娘なのでかわいい。
そりゃー母だしねー。
でも、杏ちゃんはもう子役なのです。芸能人なのです。
このデブの年賀状を使われないために・・・そういう考えでの物語なのかと思うと面白かった。

「目撃者はいなかった」はタイミング悪いよね。
自分で始末しようとは思うけれど・・・
結局はそうなってしまう。
なんというか・・・自業自得とはいえ気の毒であります(^^;)
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2017.03.03 (Fri)

「赤い博物館」 大山誠一郎



赤い博物館 大山誠一郎

企みを、看破せよー!キャリアながら“警視庁付属犯罪資料館”の館長に甘んじる謎多き美女と、一刻も早く汚名を返上し捜査一課に戻りたい巡査部長。図らずも「迷宮入り、絶対阻止」に向けて共闘することになった二人が挑む、難事件。予測不能の神業トリックが冴え渡る、著者初の本格警察小説!!

【目次】(「BOOK」データベースより)
パンの身代金/復讐日記/死が共犯者を別つまで/炎/死に至る問い


単独で読んだのは初めまして。
アンソロジーではあったみたい。

何十冊か読んでるとこういう女性キャラ登場するよなー。
瀬在丸紅子系というか、櫻子さん系というか・・・

もう終わった事件、もしくは迷宮入りしてしまった事件の調書や証拠品で事件を解決する。
どんだけ優秀なんだー。
続きありそうだけどどうなんだろう??
気になりますね。

館長がいかにも意味ありげなことをいうもので・・・
「続く?」
なんて思った。
掃除のおばちゃんとかとてもいい味だして楽しいです。

事件はさすがに迷宮入りするだけのことはある(笑)
どれもこれもかなり細かい!!
「復讐日記」なんかはかなりこだわりがあって好きかも。
「こうくるのか!」
日記というスタイルだからこそできるトリックです。はい。
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2017.01.21 (Sat)

「羅生門・鼻・芋粥・偸盗」 芥川龍之介



羅生門・鼻・芋粥・偸盗 芥川龍之介

王朝末期の荒廃した都を舞台に展開する凄惨な人間絵巻「羅生門」、師漱石も賞賛した、長い鼻を持つ禅智内供の内心の葛藤「鼻」、芋粥に異常な執着を持つ男「芋粥」、女をめぐる盗賊の兄弟の確執「偸盗」。いずれも『今昔物語』『宇治拾遺物語』などに素材を得たもので、芥川王朝物の第一冊として編集。

【目次】
羅生門/鼻/芋粥/偸盗


羅生門と鼻は再読。
(っていうか、鼻は教科書だったような・・・)

先日「芥川症」を読んだときに、芋粥の元の話がわからなかったので、
読んでみたいと思っていたのですが、「芥川症」の「バナナ粥」の話とはまたちょっと違ってた(笑)

芥川さんは短い話のほうが分かりやすくて好きです。
ユーモアと毒がお気に入りです。
でも、完全オリジナルってわけでもなくて、BOOKデータベースの通り、「今昔物語」等からヒントを得ていたらしい。
へぇーーーーー。
だから時代も平安時代頃の話が多いのか。

確かこのシリーズほかにもあったような気がしたのでまた読んでみよう。
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2016.07.30 (Sat)

「殺人鬼の献立表Team・HK」 あさのあつこ

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殺人鬼の献立表 あさのあつこ

スランプに陥るとTeam・HKに仕事を依頼してくるベストセラー作家・那須河闘一はとてつもない美男で変人だ。美菜子の周囲には執筆のヒントになる事件が絡んでいると断定。強引に臨時の窓ふきスタッフとして、那須河は夫が行方不明の西国寺家の依頼に割り込んできたが…。

【目次】
殺人鬼の献立表/女たちの献立表


タイトルと中身が違いすぎる件(´・ω・`)

まぁねー作者さんがあさのあつこさんだから「あれれ??」と思ってはいたのですが、
全然違ってた。
掃除の話だった。

かなりガッカリした(笑)

で、伊世子はどうなったんだ。
結局、チョーなんとかでなんとかで高額納税者の作家が言う通りなのか否か。
わからん。
ごちゃごちゃしすぎて分からん。

どうやらシリーズ2作目を先に読んでしまったようですが、
それ以上になんだか意味不明な本でした。

ただ、掃除をすれば気持ちがすっきりするし、汚れが取れるのは面白い。
そういう意味では気持ちよい本です。

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2016.05.10 (Tue)

「神の値段」 一色さゆり



神の値段 一色さゆり

メディアはおろか関係者の前にも一切姿を見せない現代美術家・川田無名。彼は、唯一つながりのあるギャラリー経営者の永井唯子経由で、作品を発表し続けている。ある日唯子は、無名が1959年に描いたという作品を手の内から出してくる。来歴などは完全に伏せられ、類似作が約六億円で落札されたほどの価値をもつ幻の作品だ。しかし唯子は突然、何者かに殺されてしまう。アシスタントの佐和子は、唯子を殺した犯人、無名の居場所、そして今になって作品が運びだされた理由を探るべく、動き出す。幻の作品に記された番号から無名の意図に気づき、やがて無名が徹底して姿を現さない理由を知るー。2016年第14回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作。美術ミステリーの新機軸!

例のごとく「このミス」なのですが、このミスにしては面白かったです。
「枠を飛び越える」こともなく。ミステリー。
ただ、警察をあまり働かせたくないのか警察の登場は地味だった。
「あれ?そういえば警察登場してた??」ってくらいで。

犯人に関して意外性はなかったものの、佐和子が危ない目に遭うのではないかとヒヤヒヤしながら読みました。
私は美術に関しては全くの素人で何もわかりませんし、絵に何億も払う人たちの気持ちやプライドなども分かりません。

ただ一気読みしました。
わりとのめり込みました(^^)
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2016.04.08 (Fri)

「午後二時の証言者たち」 天野節子



午後二時の証言者たち 天野節子

誰が少女を殺したのか。数行の三面記事に隠された証言者たちの身勝手な事情。他人事、ではもう済まされない。平凡な日常が壊れる瞬間を描いた慟哭のミステリー。

【目次】
室井啓三の習慣/永光孝太の愚行/熊谷刑事の聴取/岡田優子の創作/寺島初実の独白/津川刑事の決断/羽生志摩子の回想/エピローグ


超面白かったです。
犯人はかなり早い段階で気づくのですが、
それでも面白く読みました。

多分、それは取り巻く人々の生活環境なんだろうなーと思ったりして。
「絶対こうだろうなー」と思っていたのが当たってるとそれはそれで満足したり。

隠蔽しようとする人はまだマシなのかもしれない。
自分の罪の大きさに気付いているから。
それを考えると彼はほんとーーーーーーにクズだった。
久々にクズ発見( ̄▽ ̄;)

生前の桜子は本当に可愛い子でした。
大人びた喋り方が可愛くて、死んじゃったのが可哀想です。
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2015.12.04 (Fri)

「ふたりの果てハーフウェイ・ハウスの殺人」 浦賀和宏



ふたりの果てハーフウェイ・ハウスの殺人 浦賀和宏

引き裂かれたふたりの世界。転落事故に遭い姿を消した妹を探す健一。隔離された学園に囲われる少女、アヤコ。選ばれし、美しき子供が暮らす洋館での殺人事件。この結末は、予測不能ー!!著者渾身の「実験的」長編ミステリー誕生。

確かに帯のおっしゃるとおりでした。

「この結末は予測不能!!」

ええ。誰も予測できません( ̄▽ ̄;)
いいのか。これで。的な終わり方です。

しいて言えば「作家アリス」「火村アリス」か。
村上春樹の「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」か。

なんて思いましたが。
とにかくこれは・・・登場人物が・・・登場人物が・・・

ひどいんです( ̄▽ ̄;)

久々にこのレベルを読んだ。
これは・・・的な感じで終わった後もこんな感じでちょっと疲れた(笑)
でもこの感じが「浦賀さんっぽい」と読メに書いてある方がいらして。
いったいどんな作家なんだと気になる今日この頃。
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