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2017.05.23 (Tue)

「狩人の悪夢」 有栖川有栖



狩人の悪夢 有栖川有栖

人気ホラー作家・白布施に誘われ、ミステリ作家の有栖川有栖は、京都・亀岡にある彼の家、「夢守荘」を訪問することに。そこには、「眠ると必ず悪夢を見る部屋」があるという。しかしアリスがその部屋に泊まった翌日、白布施のアシスタントが住んでいた「獏ハウス」と呼ばれる家で、右手首のない女性の死体が発見されて…。臨床犯罪学者・火村と、相棒のミステリ作家・アリスが、悪夢のような事件の謎を解き明かす!

手首のない死体かぁー。
まぁ面白かったは面白かったんだけど、結果的に手首がないということは大した問題でもなかったので、ふつうに手首のついた状態での死体のほうがもう20ページくらい少なくて済んだのではないかって思ったよー。

それほど深い意味もなかったし。
そういう意味でいえば「鍵のかかった男」のほうが同じ長編ながらも面白く読みました。

今回は本格推理のお約束である、

「強い雷雨により木が倒れてその日は通行できなかった」

という、すんばらしい設定のため犯人を絞り込むことができたのですが。
まぁどの人も怪しかったですけどね(笑)

あと、火村とアリスの関係性がねー。
ちょっと踏み込んでますかね。
永遠の34歳である2人なので今までの距離感でいってもらいたいものです。

しかし2人が34歳でいる間に、当たり前のようにケータイはスマホになっているのだ。
なんっていうかなー。シリーズ全作読んでいる読者としてはちょっとした事でも
違和感を感じてしまうという面倒くさい人間なのです。
14:04  |  有栖川有栖  |  トラックバック(0)  |  コメント(1)  |  EDIT  |  Top↑

2017.05.22 (Mon)

「PO プロテクション オフィサー」 深町秋生



PO 深町秋生

都内でトカレフを使った連続強盗殺傷事件が発生、暴力団関係者三名が死亡した。警視庁組織犯罪対策第三課所属のPO・片桐美波は一命を取りとめた実業家・布施隆正の警護にあたる。被害者らは十一年前に謎の大金を手にし、組から足を洗った過去を持つ。美波は犯人たちの猛攻から布施を防護するが、彼は突如自ら姿を消して…。命懸けで対象者を守る緊迫の警察小説誕生!

いつもの深町作品にありがちな、キレッキレで痛みが伴いそうな本ではなかったので
読みやすかったです。
美波が主人公でPO(要人警護?)なのですが、ダブルキャストに近い位置づけで塔子というバリバリの捜査一課課長様がいます。
同期で親友だったんだけど、美波が塔子の頭に失神するくらいの回し蹴りをしたせいで6年も冷戦状態だったというww

PO」というのは地味な役割ですが、登場する捜査員が結構個性的で楽しめました。
特に今井がお気に入りっ。
続きでてほしいなー。
続き読みたいなー。
でも、深町作品あんまりシリーズってないんだよね。
だからどうかなという気もしますが。
こんな個性的で読んでて安心する警察小説って少ないので
出来れば読みたいなと思います。
05:00  |  深町秋生  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.05.20 (Sat)

「物件探偵」 乾くるみ



物件探偵 乾くるみ

利回り12%の老朽マンション!?ひとりでに録画がスタートする怪現象アパート?新幹線の座席が残置された部屋??間取り図には、あなたの知らない究極の謎が潜んでいる。大家さんも間取りウォッチャーも大興奮の本気で役立つリアル不動産ミステリ!

【目次】
田町9分1DKの謎/小岩20分一棟売りアパートの謎/浅草橋5分ワンルームの謎/北千住3分1Kアパートの謎/表参道5分1Kの謎/池袋5分1DKの謎


久しぶりの乾さんだー。

個人的に当たりはずれの激しい作家さんだと思ってます。
好きなものは好きだけど、外れはどうしようもないくらいのカス(^^;)

だけど読んじゃうんだよねー。

今回は田舎者には難しい設定でした。
田舎に住んでてもマンションやアパートの大家になるってことがあるんですねー。
あまり不動産にかかわったことがないので全く知りませんでした。
例えば、田舎に住んでる人が東京のマンションを1部屋買って、そこをまた賃貸で貸し出すとか。
でも自分は田舎に住んでて家賃収入を得る。

へぇーーーーーーーーーーーーー。

っと、ここで感心していると先に進まないんだけど(笑)
そういう田舎の人の警戒心の緩さにつけこむ人もいるんだなーという話でした。
不動尊子が主役なんだけど神出鬼没で怖かった(笑)

当たりでも外れでもないけれど・・
「面白かったっ!!!」って話ではなかったです。
これは私が不動産について無知だからです。
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2017.05.19 (Fri)

「花散らしの雨」 高田郁



花散らしの雨 高田郁

元飯田町に新しく暖簾を掲げた「つる家」では、ふきという少女を下足番として雇い入れた。早くにふた親を亡くしたふきを、自らの境遇と重ね合わせ信頼を寄せていく澪。だが、丁度同じ頃、神田須田町の登龍楼で、澪の創作したはずの料理と全く同じものが「つる家」よりも先に供されているという。はじめは偶然とやり過ごすも、さらに考案した料理も先を越されてしまう。度重なる偶然に不安を感じた澪はある日、ふきの不審な行動を目撃してしまい―――。

久々の2作目です。
前作が辛い話が多すぎて、微妙に次に進めなかったんだけど、
なんと!妹が全巻そろえたっていう・・・
おねぇーさん驚きました。

しかし・・

そういえば黒木華さんでドラマ化するんだった(映像化原作ものは買う妹)

姉「前に北川景子さんが澪だったんだよー」
妹「それって前の話でしょ」

いえ・・・それほど前の話ではないのだが・・・
そんなわけで無理矢理3冊渡されましたが、ようやく読んだっ!

そしたら面白かったww

話が先に進んだのと、人の優しさと、恋と友情・・・
心が温かくなります。
野江ちゃんとの「来ん、来ん」には泣けたー(T_T)

そして前作の「ぷるぷる茶碗蒸し」に続く第二弾、「忍び瓜」!!
これ絶対作ろう。
夏にきゅうり大量にとれる予定(今まだ植えたばかり)なので
しっかりとレシピをまたipadに写しておいて妹に返そう。
夏が楽しみ(・∀・)
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2017.05.18 (Thu)

「失われた地図」 恩田陸



失われた地図 恩田陸

川崎、上野、大阪、呉、六本木…日本各地の旧軍都に発生する「裂け目」。かつてそこに生きた人々の記憶が形を成し、現代に蘇える。記憶の化身たちと戦う、“力”を携えた美しき男女、遼平と鮎観。運命の歯車は、同族の彼らが息子を授かったことから狂い始めー。新時代の到来は、闇か、光か。

直木賞受賞後一作目ってことでしたが・・・

おかえりなさい・・・恩田さん・・・(*´ω`*)

この説明なしの摩訶不思議な設定&おネエ言葉を使う体格のいいおっさん&終わったんだか終わってないんだか分からないラスト。

あぁ・・・恩田さんだ(笑)

でも、適当すぎる気がするんだよねー。
普段の恩田作品はほぼほぼこんな感じなんだけど。
しかし、大体こういう話になるとおネエ言葉のおっさんが登場するのはなぜー?
恵弥とかあと、どこかの話にも登場してたよなー。
なんかパターンだよなー。

ちなみに今回は「グンカ」というの推定戦争時代の亡霊退治のお話であります。
「裂け目」をふさぐ仕事をしている・・・らしい。

説明はないけど(笑)
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2017.05.17 (Wed)

「猫曰く、エスパー課長は役に立たない。」 山口幸三郎



猫曰く、エスパー課長は役に立たない。 山口幸三郎

小生は猫であります。名前はらっきょ。主人の千川兆介は、恐妻家のしがないサラリーマンです。だがお待ち頂きたい。小生の鼻がひくひく動く。どうやら主人には、傷に触れるとその過去が分かるという“超能力”なるものがあるようで。はて、これは?食い逃げ事件に非行少年、OLの恋愛相談。主人が語る愚痴によりますと、何やらいつも大変な目に遭われている様子。だがしかし。主人に関わった人々は皆、なぜかちょっぴり救われているようで?疲れた心にあったか人情物語。

【目次】
昼食事情によくある風景/帰宅途中によくある風景/社内恋愛によくある風景/競技大会によくある風景/趣味道楽によくある風景/依願退職によくある風景/親不孝者によくある風景


背表紙にあるように「まあまあ元気になれる」との通りで、
まあまあ元気になれた感じです(笑)

でも、とりあえずこの主人公の課長がねー。
上司だったらイヤだし、一緒に働きたくはないです( ノД`)。
読んでる分には面白かったです。
最初はなんかキモいなぁーと思っていたけど、
2話、3話となると慣れてくるっていうか。

「趣味道楽によくある風景」に関していえば大号泣(T_T)
まぁ人より涙腺ゆるいのでこうなるんだけど。
奥さんの気持ちに泣けました。
不思議な夫婦愛ですが、きっと奥さんも兆介さんに救われたクチかなー。

なんとなく続きそうな気配があるのでその時はまた楽しみに読もうと思います。
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2017.05.16 (Tue)

映画「母 小林多喜二の母の物語」を観ました。



今、小林多喜二と母のセキが生まれた大館市で公開してたので見に行きました。
大館市の映画館なんて初めてでちょっと探しながらいったけど、
ほんとうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーに昭和の映画館!!!
レトロでこういうの好きそうな人はたまらないんじゃないかってくらいレトロでした。
こういうときに限って旦那、カメラ忘れる(T_T)
私はipad持って歩かないしなぁー。
※しかし、wifi通じてた!!!

ってことでの映画でしたが、
読書感想ももちろんしております。→ 2016.5.14三浦綾子「母」 

1年前くらいですねー。
なので原作が分かってて読みましたが、これ・・・原作読んでないと「??」って人が多いんじゃないかなって作りでした。
余分なのはすべて省いているので、最初から長男は登場しないし。三男以降はある時いきなり成人で登場してるww
場面場面がぶつ切りで、まぁこういう見せ方であれば仕方ないかもしれないけれど。

多喜二の明るさが切なかったですねー。
当時の思想って怖いなとも思いましたが。
でも、当時の思想より警察(特高?)が怖かった~。
暴力なんて何とも思ってなかったんだろうね。
05:00  |  映画鑑賞  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.05.15 (Mon)

「ラストレシピ」 田中経一



ラストレシピ 田中経一

第二次大戦中に天才料理人・直太朗が完成させた究極の料理を蘇らせてほしいと依頼された、“最期の料理請負人”の佐々木。彼はそれを“再現”する過程で、そのレシピが恐ろしい陰謀を孕んでいたことに気づく。直太朗が料理に人生を懸ける裏で、歴史をも揺るがすある計画が動いていたのだ。美食に導かれ70年越しの謎に迫る、感動の傑作ミステリー!

BOOKデータベースの「歴史をも揺るがすある計画」っていうのが怖かった。
これは、日本人であればだれでも怖いと思う計画。
しかし・・・当時の戦争中ってみんな頭がおかしくなってるんだろうなー。
「お国のため」って言えば何でも許されると思っているのか、
それとも本当にそう思っているのか。

その時代背景を思えば良くも悪くも「知りすぎている」直太朗は殺されたとしても
仕方ないというか。
生きていてもかなり辛い人生だったと思う。
そういう事を思うと、最後に直太朗がやったことは、本当に大切なことだったと
思うんだけどねー。
ただ、直太朗が思っていたよりも真相を知るのが遅かった。
ずれた歯車というのはなかなか元に戻らないようです。

最後の佐々木の出生の秘密はおまけみたいな感じもしたけど、
まぁそうそう麒麟の舌の人がいるわけないかって考えると
最初から誘導されてたのかな。
そこに着地すると思ってなかったのでちょっと驚きました。
05:00  |  その他た行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.05.13 (Sat)

「いまさら翼といわれても」 米澤穂信



いまさら翼といわれても 米澤穂信

神山市が主催する合唱祭の本番前、ソロパートを任されている千反田えるが行方不明になってしまった。夏休み前のえるの様子、伊原摩耶花と福部里志の調査と証言、課題曲、ある人物がついた嘘ー折木奉太郎が導き出し、ひとりで向かったえるの居場所は。そして、彼女の真意とは?(表題作)。奉太郎、える、里志、摩耶花ー“古典部”4人の過去と未来が明らかになる、瑞々しくもビターな全6篇!

【目次】(「BOOK」データベースより)
箱の中の欠落/鏡には映らない/連峰は晴れているか/わたしたちの伝説の一冊/長い休日/いまさら翼といわれても


前作の「ふたりの距離の概算」の感想が2010年12月。
で、今は2017年5月。
うーむ。約7年。

久々すぎて少し設定を忘れておりました。
最近のアダルトな(?)米澤作品が面白かったのでここにきて、久しぶりの古典部=青春ミステリーを読むとは思わなかったけれど懐かしかったです。

ホータローは・・・損をしているんだね。
今回の本は「省エネ男になってしまったのはこういう理由があったんだよ」的な1冊でした。

特に印象深かったのが「鏡には映らない」
これは実際のところ超イヤな話なんだけど、クラスメイトの悪意みたいなのをホータロー1人がかぶってしまった。
本人はかなり辛かったんだろうなー。
「省エネ」「やらなくてもいいことはやらない」というスタイルになってしまったのも頷ける。
逆を言うと、こういう事をいちいち自分に言い聞かせないとまた傷ついてしまうんだろうなー。

・・・なんていう感想になってしまった(+_+)

最後、4分しかなかったけど間に合ったのかどうか。

「・・・気になります(・ω・)」
08:09  |  米澤穂信  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.05.12 (Fri)

「猫には推理がよく似合う」 深木章子



猫には推理がよく似合う 深木章子

とある弁護士事務所に勤める花織は、先生に寄せられる依頼を盗み聞きしては、“おしゃべりする猫”のスコティと噂話に花を咲かせていた。ある日、愛らしく気高くちょっと生意気なスコティが、推理合戦を仕掛けてくる。「もしいま先生が殺されて、金庫の中身が盗まれたら、犯人は誰だと思う?」。金庫に入っているのは、5カラットのダイヤ、資産家の遺言書、失踪人の詫び状、12通の不渡り手形。怪しい依頼人たちを容疑者に、あれこれと妄想を膨らますふたり(1人と1匹)だったが、なぜか事件が本当に起きてしまいー。現実の事件と、謎解きに興じる“しゃべる猫”の真実は?ミステリ界注目の気鋭による、猫愛あふれる本格推理。

えーっと。

物凄く好きです(〃ω〃)

でも、読書メーターだとなんかイマイチそうなレビューが多かった。
でも、わたしは好きなんだっ!

イマイチって書いている人のレビューが、「前半の花織とスコティ(猫)とのファンタジー的なやり取りが可愛かったのに、なんで後半あんな感じにしたのっ!」という感じだったんだけど、私は逆に後半部分が好きだ。

1つ1つのパズルをはめ込む作業とでもいいましょうか。
本格推理の醍醐味だと思ってます。

犯人は登場した時からわかってました。
「絶対こいつだ!」と。
うさん臭さ満載!
飛びぬけて犯人臭がすごかった(笑)
なぜ気づかない?
容疑者(=依頼人)が2時間ドラマに出てきそうなタイプの人が多くて
特に遺言書の家族が。なんか読んでて怖くて笑っちゃいました。

ただ、最後に先生にいろいろ言われちゃう花織タンが気の毒に思えました。
ちょっと妄想してただけだろうに・・・(´-ω-`)
10:58  |  深木章子  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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