2021年02月 / 01月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728≫03月

2021.02.24 (Wed)

「遊戯」 藤原伊織



遊戯 藤原伊織

「現実とネットの関係は、銃を撃つのに似ている」。ネットの対戦ゲームで知り合った本間とみのり。初対面のその日、本間が打ち明けたのは、子どもの頃の忌まわしい記憶と父の遺した拳銃のことだった。2人を監視する自転車に乗った男。そして銃に残された種類の違う弾丸。急逝した著者が考えていた真相は。表題作に加え、遺作となった中篇「オルゴール」も収録。

再読と言ったら「遊戯」です。
このブログには3回目の登場。

あっという間に終わるんで悲しいです。


遊戯


この本は「遊戯」の後に「オルゴール」という短編が入ってます。
で、遊戯の最後にこの唐突な「未完」の文字が出てくるんです。

いつも読むたびに呆然としてしまって・・・
「オルゴール」のせいでページ数の残りとか分からなくなって
で、続きが読めない現実に放心してしまいます。
毎回です。
でも、また読みたくなる。

これはオンラインゲームで知り合った、本間とみのりの出会いから
何からミステリーからいろいろあるのですが、今から14年くらい前。
オンラインゲーム(したことない)の世界も変わったんだろうなぁ
と思ったり。

短編の「オルゴール」の夏目社長はなんか、「名残り火」の三上社長を
思い出させるような男前な人でした。
物語としてはとても悲しいんだけれどね。

それにしても「遊戯」の自転車男と銃弾が気になる~。




09:30  |  藤原伊織  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2021.02.23 (Tue)

「冷静と情熱のあいだ」 江國香織・辻仁成



冷静と情熱のあいだ 江國香織 辻仁成


穏やかな恋人と一緒に暮らす、静かで満ち足りた日々。これが私の本当の姿なのだろうか。誰もが羨む生活の中で、空いてしまった心の穴が埋まらない。10年前のあの雨の日に、失ってしまった何よりも大事な人、順正。熱く激しく思いをぶつけあった私と彼は、誰よりも理解しあえたはずだった。けれど今はこの想いすらも届かないー。永遠に忘れられない恋を女性の視点から綴る、赤の物語。

「10年後のあおいの誕生日、フィレンツェのドゥオモで待ち合わせしよう」

不幸な出来事があって別れてしまったあおいと順正。
でもお互いずっと子の約束を覚えたまま・・・

再読~。
映画にもなりましたね。
なんだろう?私の脳内をエンヤが・・・

それはそうと、これもなんでだろう?常盤貴子が脳内に。
あおいが常盤貴子のイメージなのかなぁ。
勝手な脳内で常盤貴子と筒井道隆になってる(笑)

久々に読みました。
ダンナも読んだんだなぁ~。Bluが悲しいくらい汚れてた。悲しい。
久々に読むと、順正が女々しい。
読んでてイラっと来るくらい女々しい。
正直こういう男性は好きではないのですが・・・
あおいがいいって言うのならいいのか。

あおいはクールビューティっていうか、醒めてるところもあるのか。
一人でお風呂で本を読むのが好きな女性。
アメリカ人の彼、マーヴと仲がいいのかと思っていたけれど、
マーヴの神経質すぎるところが露見してきて、
そして順正の影がちらついてきたら、途端にマーヴの束縛が出てきて
これがあおいには受け入れられず破局。

やっぱりお互いしか求められず、こういう2人だからこその
結末であったり、出来事だったり。
引き合うようにして10年後の約束にだんだんと距離が近づいていく。

面白かったです。
08:09  |  江國香織  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2021.02.22 (Mon)

映画「ファーストラヴ」を観ました。




映画見るなんて久しぶり~。
前によく行っていた映画館が閉鎖して、跡地(?)にまた映画館を
経営してくれて。嬉しいです(〃ω〃)

早くコロナ終息して、洋画も見たいものですね。

さて、最近原作読みましたが、ほぼほぼ原作通りかと思います。
多少割愛したところとかあったけれど、まぁ近いかな。

ただ、映画の由紀はかなり情緒不安定で、心理士の人がこういう
性格で大丈夫なのか!?
と、心配になりました。

個人的に窪塚洋介の「静」の演技に心がグッときたなぁ。
私と同年代、もしくは気持ち年下の方は「GO」とか「ピンポン」の
演技・・・はたまた、マンション9階から飛び降り事件とか
そういうイメージが強いのではないかと思うんだけれど、
この窪塚さんの我聞さんは本当に我聞さんで。

本を読んで間もないせいか、「我聞さんだなぁ」としみじみ
思いました。
小説の部分であって、映画で削られたところ。
迦葉と由紀は「まるで兄妹のよう」という「言葉」が
映画でなくてちょっと残念。
それがないと普通に恋人に見えるから。

14:13  |  映画鑑賞  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2021.02.19 (Fri)

「インビジブル」 坂上泉



インビジブル 坂上泉

昭和29年、大阪城付近で政治家秘書が頭を麻袋で覆われた刺殺体となって見つかる。大阪市警視庁が騒然とするなか、若手の新城は初めての殺人事件捜査に意気込むが、上層部の思惑により国警から派遣された警察官僚の守屋と組みはめに。帝大卒のエリートなのに聞き込みもできない守屋に、中卒叩き上げの新城は厄介者を押し付けられたと苛立ちを募らせるがー。はぐれ者バディVS猟奇殺人犯、戦後大阪の「闇」を圧倒的リアリティで描き切る傑作長篇。

面白かったです(〃ω〃)
直木賞ノミネート作品だけあって、読みごたえあります。

っていうか、こういう警察バディもの好きなだけなのかも。
守屋にしろ、新城にしろ、父親が問題ある人で
それによって、後ろ暗い気持ちになってしまっている状態で。

殺されてしまった人たちの背景とかが多少ぼんやりかなと
思うんだけれど、第一誰が殺されたのかイマイチ・・・??
ついでに言うと犯人も・・・?

ではあるけれど、新城と守屋のコンビがいいんだよね。
大阪を舞台にしながらも、東京からきた守屋。
関西弁(っていうか、大阪弁??)が飛び交う中での
東京言葉・・・あぁ・・・すかしてると思われても仕方ないのかも。

なんて・・大阪からかなり離れたところに住んでるわたしですら
そう思ってしまった。
新城だけじゃなく、守屋も成長したであろう1冊だったと思う。
15:04  |  その他さ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2021.02.17 (Wed)

「ルームメイト」 今邑彩



ルームメイト 今邑彩

私は彼女の事を何も知らなかったのか…?大学へ通うために上京してきた春海は、京都からきた麗子と出逢う。お互いを干渉しない約束で始めた共同生活は快適だったが、麗子はやがて失踪、跡を追ううち、彼女の二重、三重生活を知る。彼女は名前、化粧、嗜好までも替えていた。茫然とする春海の前に既に死体となったルームメイトが…。

再読。

これはラストがなんか、アメリカンホラーみたいな感じで。
これがなかったら再読しようとは思わなかったかもしれない。

「え?何??どういうこと?」

と。
テーマは多重人格で、文中でも「ビリーミリ元」のことを書いてます。
多重人格になるプロセスってよくわからないけれど、
「守りたい」という意識から別の人格を作り出して
そしてその人格になるのかなぁーと思うんだけれどね。

春海は春海で可哀想な人だよなぁ。
兄が出来すぎだったので、普通なはずの春海が出来損ない扱い。
お母さんに虐待されて・・・ね。

今は割合とルームシェアって認知されてきてるけれど、
この本が書かれた24年前はまだ一般的じゃないよねー。
そう考えると時代は進んでる・・・
10:28  |  今邑彩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2021.02.14 (Sun)

「過ぎ行く風はみどり色」 倉知淳



過ぎ行く風はみどり色 倉知淳

亡き妻に謝罪したいー引退した不動産業者・方城兵馬の願いを叶えるため、長男の直嗣が連れてきたのは霊媒だった。インチキを暴こうとする超常現象の研究者までが方城家を訪れ騒然とする中、密室状況下で兵馬が撲殺される。霊媒は悪霊の仕業と主張、かくて行なわれた調伏のための降霊会で第二の惨劇が勃発する。名探偵・猫丸先輩が全ての謎を解き明かす、本格推理小説の雄編!

再読~。
これは猫丸先輩モノで最高傑作だと思う。
印象深い仕掛けだったので覚えていたのですが、
確か・・これがこうでこうだった。と思い出しながら読みましたら
その通りなのですが、そこに「日本人特有のあいまいな表現」に
よって生じてしまった事柄とかね。

よく考えてみるとこの後も猫丸先輩ものを何冊か読んだけれど
これだけ長編なんだよねー。
そのせいか、ものすごく面白いの。

いつもふざけてばかりの猫丸先輩がしっかりと推理し、
真面目に話をする。
シリーズファンからするとたまらないかも。

最後の殺人事件のトリックなんてものすごくスマートで
これはものすごくアリだなぁーと。
1番目は普通だけれど、2番目の殺人のトリックとか
かなり無理がある気がするんだけれど、3番目の殺人の
仕掛けはものすごく綺麗だったんだよねー。

そして、前回も書いたけれど成一の家でもめてる問題が
あまりにも特殊で、そこで猫丸先輩が言う

「お前さんの家は金曜スペシャルかよ」

という一言がものすごく昭和で懐かしい(笑)
16:24  |  倉知淳  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2021.02.12 (Fri)

「ザ・ベストミステリーズ2019」



ザ・ベストミステリーズ2019

日本推理作家協会賞短編部門受賞作澤村伊智「学校は死の匂い」も収録!プロの読み手たちを唸らせた、選ばれし至高の短編9本が集結。初心者も愛好家も必読必携な永久保存版!

【目次】(「BOOK」データベースより)
学校は死の匂い(澤村伊智)/埋め合わせ(芦沢央)/ホームに佇む(有栖川有栖)/イミテーション・ガールズ(逸木裕)/クレイジーキルト(宇佐美まこと)/東京駅発6時00分のぞみ1号博多行き(大倉崇裕)/くぎ(佐藤究)/母の務め(曽根圭介)/緋色の残響(長岡弘樹)


「埋め合わせ」と「ホームに佇む」は読了済み。
「埋め合わせ」に関しては前日読んだ(笑)
こういうこともあるんだなーと。

初めましてに作家さんがいながらも、読みやすかったのは澤村さんとか宇佐美さん。
でも、「くぎ」がインパクトあったなぁ。
逆にすでに「?」と忘れかけているのもあったけれど。

大倉さんのなんだっけ?と、今思ったら、あぁ・・・あのシリーズものだ!
そういえばあのシリーズ2作くらい読んでたんだけどなぁ。

アンソロジーって短編だし、面白いし、ミステリーだから大好物だし。
でも、あまり残らないなぁ(笑)

年中本ばかり読んでて、少し窮屈になってるかな?
脳内が。と、思う時もあります。
もう少し気を抜いて読もうかなぁーと
思いつつも、すでに次の本を読んでいる今日です(^^;)
13:49  |  アンソロジー  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2021.02.10 (Wed)

「汚れた手をそこで拭かない」 芦沢央



汚れた手をそこで拭かない 芦沢央

平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、認知症の妻を傷つけたくない夫。元不倫相手を見返したい料理研究家…始まりは、ささやかな秘密。気付かぬうちにじわりじわりと「お金」の魔の手はやってきて、見逃したはずの小さな綻びは、彼ら自身を絡め取り、蝕んでいく。取り扱い注意!研ぎ澄まされたミステリ5篇。

【目次】(「BOOK」データベースより)
ただ、運が悪かっただけ/埋め合わせ/忘却/お蔵入り/ミモザ


「お蔵入り」が好みかなぁ。
なんというか・・・普通女性だったら「こんなこと言われたらイヤだよな」と
思うようなことを、テレビでやるものだからそんな目に遭うのに、
まったくその間際の間際まで気づかない。
そんなアホな男たち。

そのシーンを読みながら「これ。わたしだったらイヤだなぁ」と思ってたんだけれど。
やっぱりその人もイヤだったらしい。
イヤだよね。普通。
うん。うん。

あとは、知らないうちに引き返せなくなるような泥沼的な感じ。
嫌いではないけれど、読後感は悪いよね。
「お蔵入り」以外は。
09:40  |  芦沢央  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2021.02.08 (Mon)

「名残り火」 藤原伊織



名残り火 藤原伊織

飲料メーカーの宣伝部課長だった堀江の元同僚で親友の柿島が、夜の街中で集団暴行を受け死んだ。柿島の死に納得がいかない堀江は詳細を調べるうち、事件そのものに疑問を覚える。これは単なる“オヤジ狩り”ではなく、背景には柿島が最後に在籍した流通業界が絡んでいるのではないか―。著者最後の長篇。


再読~。
元々単行本が出版されたのが2007年。
原稿を書いていたのがもっと前だろうから、出版されたときより13~14年
経ってるワケです。
コンビニの話。
この本にもコンビニの事が出てきましたが、
今でも変わらないところがあったり。
例えば、24時間365日やっていることが大前提なので親の葬式でコンビニを休業するなんて契約違反とか。
人件費がかかるので、家族が10時間勤務したりとか。
今ようやく言われているコンビニ問題をこの時から書いてます。

ただ、沢山ある飲料からコンビニには数種類しか置かれない。
・・・なこともあって。
今は、メーカーのほうでコンビニの力に頼っているなと思う所もありますので、
商品に関しては進んだなと思ったり。

で、「手のひらの闇2」でもある「名残り火」。
読んだら、これは「手のひらの闇3」もあったかも。
という、どことなくハッキリしない箇所とかもあってね。
堀江と大原の事だったり。
つづきがありそうな終わり方でした。

手のひらの闇では普通に元気だった柿島の死から
物語が始まりますので、続けて読むと結構辛い(T_T)

そして真相もまた辛い。
辛いんだけれど、三上社長とナミちゃんという二人がなんで
あんなに仲良くなったのか。こちらもかなりの謎。
08:47  |  藤原伊織  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2021.02.06 (Sat)

「てのひらの闇」 藤原伊織



てのひらの闇 藤原伊織

飲料会社宣伝部課長・堀江はある日、会長・石崎から人命救助の場面を偶然写したというビデオテープを渡され、これを広告に使えないかと打診されるが、それがCG合成である事を見抜き、指摘する。その夜、会長は自殺した!!堀江は20年前に石崎から受けたある恩に報いるため、その死の謎を解明すべく動き出すが…。

再読ー。
好きだとわかっている本を再読するのはものすごく楽しい。
今回も面白かった。

ヤクザの組長の息子だった堀江。
今は普通の会社員になっているようですが、
ところどころで暴力的な一面が見えます。
酒を飲むと意識がなくなるまで飲むっていう
ダメ人間なところもあるし、こういうところだけは
ちょっと受け付けないんだけれど、
それ以外は物事にたいする真摯な態度が好きです。

今回読んで、大原真理が鼻につくなぁーと思ってしまって。
ナミちゃんだったらいいのに、大原がダメな理由はなんだろう?
女の勘でしょうか(爆)

元々いた組の坂崎と話をする堀江は少し子供っぽさも
出てくる。昔の口調なのかな?
と、思ったり。

時に暴力的で、時に理論的なこの話が好きだったので
このまま続いて「名残り火」に行きますが・・・

最初はこれ悲しい展開なんだよね(T_T)
08:22  |  藤原伊織  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
 | BLOGTOP |  NEXT