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2017.07.25 (Tue)

「あとは野となれ大和撫子」 宮内悠介



あとは野となれ大和撫子 宮内悠介

中央アジアのアラルスタン。ソビエト時代の末期に建てられた沙漠の小国だ。この国では、初代大統領が側室を囲っていた後宮を将来有望な女性たちの高等教育の場に変え、様々な理由で居場所を無くした少女たちが、政治家や外交官を目指して日夜勉学に励んでいた。日本人少女ナツキは両親を紛争で失い、ここに身を寄せる者の一人。後宮の若い衆のリーダーであるアイシャ、姉と慕う面倒見の良いジャミラとともに気楽な日々を送っていたが、現大統領が暗殺され、事態は一変する。国の危機にもかかわらず中枢を担っていた男たちは逃亡し、残されたのは後宮の少女のみ。彼女たちはこの国をー自分たちの居場所を守るため、自ら臨時政府を立ち上げ、「国家をやってみる」べく奮闘するが…!?内紛、外交、宗教対立、テロに陰謀、環境破壊と問題は山積み。それでも、つらい今日を笑い飛ばして明日へ進み続ける彼女たちが最後に掴み取るものとはー?

初めまして・・・の作家さんかな。
今回の直木賞にノミネートされた作品です。
タイトルが素敵よねー。
なんか凛とした大和撫子を想像します。

でも、この本に登場する日本人はナツキ一人です(。・ω・)

設定がややこしいんだよね。
ナツキは20歳なのかな。
どうなのか。
あと説明がかなり不足している感じがしてねー。
恩田さんも説明は不足しているけれど、途中でなんとなく理解できる。
でも、宮内さんの場合は理解できない。
うーーーん。キャリアの差か??

そのせいか頭の柔軟性がなくなってきている私からすると
少し状況や世界を楽しむことが出来ませんでした。
なんで、大統領になったアイシャが劇をやるんだろう。
なんで歌うんだろう。
そういうのを含めて理解できなかった。
あと、あの武器売りも何をしたかったんだろう。

でも、直木賞ノミネートなんだよね。
凄い本なんだよね。
ちょっと私に分からなかっただけ・・・なのか?
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2017.07.24 (Mon)

「空棺の烏」 阿部智里



空棺の烏 阿部智里

八咫烏の一族が支配する世界山内で、宗家を守るのは山内衆と呼ばれる上級武官。勁草院という養成所で厳しい訓練がほどこされ、優秀な成績を収めた者のみが護衛の栄誉に与る。平民の茂丸、下人の千早、大貴族の明留、そして武家の雪哉。生まれも育ちも異なる少年たちは、勁草院の過酷な争いを勝ち抜き、日嗣の御子を護る武人になれるのか…?「八咫烏シリーズ」第四弾。

相変わらず前作を覚えてないのですが、前作の感想が2014年12月ということで
私のテキトーな記憶力では仕方ないことと理解(笑)
雪哉という名前や烏であるという設定はもちろん覚えているものの、

なんでいきなり学校に入ったんだろう・・・?
しょっぱなから首かしげました。
で、明らかに寮で先輩と同室で・・・

でも、それもこれも実はしっかりと仕組んでいたとかww
凄いなぁー。
それも若宮さまを守るためなんですっ!!

ってことなのか。

茂丸がとても性格がよく、なんというか・・・こんな大変なところで
一粒の清涼剤と言ったところかな。
体は大きいみたいですが(^^;)

読むたびにスケールが大きくなっていっているこのシリーズ。
うーーん。ちゃんと着地してくれるのか。
今回、読んで一番心配したこと。
きちんと終わらせてほしいわー。
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2017.07.23 (Sun)

「悪魔を憐れむ」 西澤保彦



悪魔を憐れむ 西澤保彦

「その時間、先生が校舎の五階から跳び降り自殺しないように見張っていてほしい」。大学OBの居酒屋店主からそう頼まれた匠千暁は、現場で待機していたにもかかわらず、小岩井先生をみすみす死なせてしまう。老教師の転落死の謎を匠千暁が追い、真犯人から「悪魔の口上」を引き出す表題作。平塚刑事の実家の母屋で十三年間にわたって起こる、午前三時に置き時計が飛んできてソファで寝ている人を襲う心霊現象の謎と隠された哀しい真実を解く「無間呪縛」。男女三人が殺害された現場から被害者二人の首と手首だけが持ち去られ、それぞれ別の場所に放置されていた事件の、犯人の奇妙な動機を推理する「意匠の切断」。ホテルの九階に宿泊する元教職者はなぜエレベータを七階と五階で降りたか?…殺人事件の奇想天外なアリバイ工作を見破る「死は天秤にかけられて」。ミステリの魔術師・西澤保彦の、四つの珠玉ミステリ連作集。

【目次】
無間呪縛/悪魔を憐れむ/意匠の切断/死は天秤にかけられて


前回シリーズものの思いっきり途中を読んでしまい、
「あぁーー遡らなくては」と嘆いていたのですが、逆に進んでしまった(笑)

でもこのシリーズ不思議なことに時系列があっちこっちに飛ぶようです。
メインキャラが大学生だったり大学卒業してたり・・・
なのであまり気にしなくてもいいみたい。
ただ、今回は本当のメインキャストである匠千暁が全作に登場していたので
話が分かりやすかった。
表題作の「悪魔を憐れむ」はなかなか怖い話です。

へぇー。なるほどねー。と
そこは西澤さんの腕なのか、どういう話にももって行けるねー。

ってことで次こそは遡ろうと思ってます。
タカチとタックの関係性が今一つわかってないので。

あと、刑事がタック・タカチに対してかなり好意的なんだよね。
そのいきさつも知りたい。
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2017.07.21 (Fri)

「綾香」 黒野伸一




綾香 黒野伸一

刑事の黒木はたった一人の肉親である兄の死に不審な点を見つける。死の数カ月前に兄の前に現れ、そして姿を晦ました女。数々の男たちの死の陰には彼女の気配があった。彼女の名前は綾香―。綾香を知る人間から語られるのはまるで違う女の姿。彼女は天使か、それとも死神か。やっと綾香を追い詰めた黒木が見た本当の彼女とは。死の香りを纏った綾香の不思議な能力が彼女自身をも追い込んでいく。

最初は「白夜行みたいな話かぁー。何をどうしても白夜行にはかなわないでしょー」と思っていたんだけど、途中から話の内容が変わっていって、最後は何というか切ない終わり方になった。

よく「木乃伊取りが木乃伊になる」という言葉があるけれど、黒木刑事がまんまそのタイプ。
ちょっと理解できない。
もう少し警戒しそうなものだけど、何というか・・・綾香の魅力であるといったらそれまでなのか。
普通だったら「作り話?」と言いたくなるような、オカルトというか、深層心理的な話を
そのまーんますんなり受け入れる。
刑事にあるまじき男だな。
とりあえず、疑ってかかれよ。
自分を全うした黒木さんは幸せだったかもしれない。

ただ・・・前半の雰囲気からこの着地になると思わなかった私としては
読み終わってから混乱したままです(+_+)
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2017.07.20 (Thu)

「チャップリン暗殺指令」 土橋章宏



チャップリン暗殺指令 土橋章宏

昭和7年(1932年)、青年将校が中心となり、クーデターを画策。純朴な青年・津島新吉は、帝国ホテルに滞在していた喜劇王の暗殺を命じられた。

本を読んでいるとたまにこういう新しい発見がある。
そういう時は「読書って本当にいいなぁ~(*´ω`*)」と得した気持ちになります。

というのも、新吉云々は別としてほぼ実話。
そうだったのかーー。
チャップリンが来日したときに、本当に5.15事件があって犬養毅が暗殺された。
チャップリンも暗殺対象に・・・なっていたかもしれない。
きな臭さを感じた秘書の高野が機転を利かせたからチャップリンは暗殺されなかった・・・かもしれない。

5.15事件は授業で習ったものの、同時期にチャップリンが来日してたなんて
もちろん、授業では習わないし、秘書が日本人だったっていうのも知らなかったし。
5.15事件からもわかるように、軍人が目立っていた時代だったし。

もっとコミカルな話かと思ってましたが、ふつうに面白い小説でした。
小説なのか実話かは謎ですが、知らなかったことを知った私としては大満足なのです。
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2017.07.19 (Wed)

「秋山善吉工務店」 中山七里



秋山善吉工務店 中山七里

ゲーム会社を辞め、引き籠っていた史親の部屋からの出火で家と主を失った秋山家。残された妻の景子、中学生の雅彦、小学生の太一の三人は、史親の実家「秋山善吉工務店」に世話になることに。慣れない祖父母との新生活は、それぞれの身に降りかかるトラブルで災難続きの日々。一方、警視庁捜査一課の宮藤は、秋山家の火災は放火だったのではないか、と調べ始めるー。大工の善吉爺ちゃん、大立ち回り!!昭和の香り漂うホームドラマミステリー。

確かに(笑)↑
昭和の香り漂いました。しっかりと。
でも、私の子供のころはこういう人いたよー。
普通によその子だって怒られました。
テレビでもサザエさんとかドラえもんに登場する類の難しいおやじ。

普段無口ではあるものの、言うことは正論でさらに80歳なのにものすごく強く、
ヤクザの上役とも顔なじみ・・・
どんだけスーパー爺なんだ・・・

その爺と連れ添っている春江さんもまた素敵な人でありました。
秋山家を巡るトラブルと並行して、火事の原因について調べる刑事の宮藤。
あ。この人「セイレーンの懺悔」に出てた刑事だったわね。

さすがの刑事もこの善吉じーちゃんと張り合うのはかなり
大変だったと思う。うん。
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2017.07.18 (Tue)

「黒い波紋」 曽根圭介



黒い波紋 曽根圭介

元刑事・加瀬将造(38)は、借金取りから逃げ回るロクデナシの日々を送る。ある日、子どもの頃に家を出ていった父親が、孤独死したとの知らせを受ける。加瀬は父親が住んでいたボロアパートを訪ね、金目のものがないかと探すと、偽名で借りた私書箱の契約書があり、何者かが毎月30万円を送金していることを知る。さらに天井裏には古いVHSのビデオテープが隠されていた。再生した映像に映っていたのは…。

帯が煽りすぎ~。
ってことで、帯を紹介しましょう。

213頁の10行目で「時間」が一瞬止まった・・・



とのことなのですが、正直213頁の10行目にたどり着いたときに
「あれれ??」と二度見するくらい私としてはインパクトがなかった。

時間止まるくらいのインパクトをください。

話の内容としては、BOOKデータベースの言葉を借りるならば、
ロクデナシのオンパレード。
まぁどの人もあの人もロクデナシばかり揃えたわ。
ある意味感心すらする。
こうもロクデナシばっかりだとねー。

ただ、唯一北原くんの消息が気になる。
彼はどうしたんだろう??
金額が高いバイトは軽く応募してはいけない。
加瀬のような人物と関わってはいけない。
元・刑事っていうんだからもう少しまともかと思ってたけど、
彼はロクデナシの筆頭だった。
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2017.07.17 (Mon)

「津軽双花」 葉室麟



津軽双花 葉室麟

天下分け目の戦いは決し、敗者は歴史に葬られたー。父・三成の死後、ひっそりと津軽家に嫁いだ辰姫。当主の信枚と仲睦まじい日々を送るが、三年後、家康の姪・満天姫との縁組が決まる。正室の座は取って代わられるー。辰姫の胸に浮かんだのは、「父の仇」という言葉だった。美姫たちの戦いはここから始まった!乱世の終焉を辿る「大坂の陣」「関ヶ原の戦い」「本能寺の変」を描いた傑作短編も同時収録。

【目次】
津軽双花/鳳凰記/孤狼なり/鷹、翔ける


最近歴史小説を読むようになり、登場している人はほぼ実在の人と理解してまして。
ってことで、読了後に調べたところこちらの満天姫と辰姫もきちんとそのまま実在してました。

でも、カッコいいよなぁー。
満天姫。
権力にすがりたい時代であっても、自分の姿勢を崩さず、
何というかこんな風に生きるのは憧れではあるけれど
到底出来そうもないなーと思うのです。

次の話も好きでした。
関ヶ原の戦い後の茶々の話。
秀吉の妻である茶々。
というよりも、秀頼の母である茶々はまことにカッコよく、
ある意味男前ですらあったかも。
08:29  |  その他は行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.07.15 (Sat)

「虚実妖怪百物語 急」 京極夏彦



虚実妖怪百物語 急 京極夏彦

妖怪研究施設での大騒動を境に、妖怪はなりを潜めていた。政府は妖怪殲滅を宣言すると、不可解な政策を次々と発表。国民は猜疑心と攻撃性に包まれていき、日本は危機的状況に陥っていった。妖怪関係者は富士山麓に避難するが、荒俣宏や榎木津平太郎は、政府の特殊部隊によって捕縛されてしまう。果たして平太郎らは、妖怪出現の謎、そして世界が殺伐としてゆく真の要因を突き止めることができるのか。魔人・加藤保憲、妖怪、軍隊、妖怪関係者が入り乱れた“大戦争”が始まる!

まぁ・・・頑張って読みました(笑)
前作に続きどうしても「内輪ウケ」的な感じが否めず。
物語的に成り立っているのかどうか??
首をかしげながら読みましたが。

やたらと「馬鹿」というフレーズが多いなぁーと思っていたら
最後の選ばれし馬鹿3人のところは思わず笑ってしまいました。
個人的にはレオ☆若葉は好きなキャラです。

ただ・・・なんなんだろう。
読み終わってもよくわかってない。
分かってないのは馬鹿だからなのか。
馬鹿じゃないからなのか。
08:15  |  京極夏彦  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.07.13 (Thu)

「騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編」 村上春樹



騎士団長殺し 村上春樹

その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降ったが、谷の外側はだいたい晴れていた……それは孤独で静謐な日々であるはずだった。騎士団長が顕(あらわ)れるまでは。

ってことで、割と間を置かず読むことが出来ました。
ただ、一部のワクワク感を思い出しながら読んだ私としては
正直・・

物足りない。

もっと波がほしかったなー。

まぁ村上春樹の本って結構書き方が回りくどくて。
そこが人気あるところで、毎回毎回お約束のようにノーベル文学賞に
名前が載ろうとするんだろうけれど受賞しない。
もう、ほぼ毎年恒例となっている感。

結局のところ、この主人公の「私」が人と表面上でしか付き合っていかないので
話も途中までしか分からない。
これがもし、なんでもかんでも知りたがろうとする人が主人公だったら
例えば、免色の不可解なところだったり、秋川笙子や秋川まりえのことや、
ついでに言えば雨田父・息子のこともわかったかもしれない。

分かったことと言ったらなんだろう。
うーーーん。逆に何一つ分からず、私の中では解決してない。
第一、イデアという意味もメタファーという意味も分からないんだもん。

相変わらず女性は簡単に妊娠するし。
なんだかねーーーーーーーーーー。
05:00  |  村上春樹  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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