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2020.07.16 (Thu)

「怪談のテープ起こし」 三津田信三



怪談のテープ起こし 三津田信三

恐怖は全て、日常にひそむ。自殺する者は何を語るのか。怪女「黄雨女」とは一体ー。怪談六篇と、ある編集者の顛末。

【目次】
死人のテープ起こし/留守番の夜/集まった四人/屍と寝るな/黄雨女/すれちがうもの


文中で「体験者に取材に行った」とあったり、
ラストに「この物語はフィクションです」の文字がなかったり
したので、これは多少は実話も含んでるんだろうなと
思うようになりました。
例のごとく、霊感が全くないのでこういう経験はしたくありませんが
読んでる分には面白いです。

ただ、実話型ホラーになるとどれも似たような話になるのが
欠点と言えば欠点。
「誰もいないはずの家なのにドアの開け閉めの音がする」とか
「社内のトイレ、自分の隣の扉が閉まった音がしたのに
その後の音が全くしない」
とか
「いるはずのない人が見える」とか

リアリティを求めるとどうしてもここら辺になってしまう。
決して生首が宙を舞わない(+_+)

ただ、この中に「コックリさん」が出てきて。
なんか・・・多少懐かしいという気持ちもありましたが・・・
この手のものは今でもやる人いるのでしょうか。
結構怖い思いをした人がいると聞いてますが。
コックリさんは懐かしくもあり恐怖でもあります。
13:44  |  三津田信三  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.07.15 (Wed)

「石黒くんに春は来ない」 武田綾乃



石黒くんに春は来ない 武田綾乃

スキー教室の夜、姿を消した少年は、雪山の中で救助されるが意識不明の重体。クラスメイトとの人間関係に問題があったと申し立てる保護者は、入院したままの少年を転校させた。バツの悪い思いをしながらも、日常生活を取り戻した生徒たちに、突然、少年からのメッセージが届き…。最終章で戦慄し、ラスト3ページで涙する。衝撃の学園サスペンス。

前に読書メーターで「文庫と単行本ではラストが違う」とあったので
気にはなってたのですが、緊急事態云々で図書館が閉まってて
少し忘れてましたが思い出したので読みました。

ら。

全然違うの!!!

ビックリした。正直ここまで違うとは・・・
ここまで「ある人」の立ち位置を変えるなんて!!!
どうしちゃったの?>作者さん。

どちらの結末が好みかと言うと、断然文庫のほうです。
昨日、単行本を読んで「へ?」となった私は
自分の文庫を取り出し、比べてみたら・・・
やっぱり全然違ってて。

うわーーーー。としか。

どちらかというと文庫の方が救いはあるような気がする。
落とすところは落としているっていう。

石黒くんに春は来ないというタイトル的なところは
一緒ではあるんだけれど、あの人の立ち位置が180度
違ってたとは・・・おそるべし。
08:31  |  その他た行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.07.13 (Mon)

「ロスト」 呉勝浩



ロスト 呉勝弘


無断欠勤が続く村瀬梓が勤めるコールセンターに営利誘拐の犯行電話が。身代金の要求額は一億円、輸送役は百人の警官。なぜ、村瀬の家族ではなく、会社に。なぜ、百人も必要なのか。警察と「関係者」たちは、犯人に翻弄されていくー。罪に期限はあるのか。乱歩賞作家が圧倒的な読み味で描く王道ミステリー。



面白かった。
コールセンターから物語が始まったので
どういう話なんだろう??と、思っていたら
誘拐事件で、しかも、100人に100万ずつもたせ
あちらこちらと誘導する。

この誘拐事件にどういう仕掛けが??

なんて思ってたら二転三転しちゃって・・・

で、刑事チームもいくつかあって、その人間関係
とかあれやこれやも面白くて。
最初は混乱するんだけれど、先が気になるので
一気読み。

読書メーターでは「麻生派」が多かったものの、
わたしは中年の星、鍋島さんがお気に入り。

場合によっては年の功のほうが役に立ったり。

しかし、これとこれがどうつながるんだろう?
梓はなんで誘拐されたんだろう??
と、思ってたのがラストに一つにつながったときは
なるほどなぁーと思いました。

多少「ん??」というのもあったけれど。
20:27  |  呉勝浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.07.10 (Fri)

「たてもの怪談」 加門七海



たてもの怪談 加門七海


「建物」にまつわる怪の話を集めた怪談実話集。

【目次】(「BOOK」データベースより)
引越物語/道の話ー終わらない話/幽霊文化財/ホーンテッド・スウィート・ホーム/夜遊び好き…らしい/ひとり旅の醍醐味/お化け屋敷の話/東京の「顔」-風水の話/在宅怪談


小説か?エッセイか?と、思ったらエッセイのようです。
わたし自身は霊感まったくないので、こういうの読むと面白い。

視える人には当たり前になって、幽霊と共存しながら生きていくっていうか。
「仕方ないか」と思っていると幽霊がどんどんとつけ上がってくるとか(笑)
どういう仕組みなんだろう。

おばけ屋敷にはたまに本物の幽霊がいるとか。
霊感があるからこそ、風水や神社、神様を大切にしたりとか。

やっぱり幽霊っているんだろうなぁー。
視たくはないし、関わりたくもないけれど、
こういう話を読むのは本当に楽しい。
13:20  |  その他か行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.07.09 (Thu)

「楽園の真下」 荻原浩



楽園の真下 荻原浩

最後に生き残るのは誰だ!?
一気読み必至のサイエンス・サスペンス長編

コーラルブルーの海に囲まれ、亜熱帯の緑深い森に包まれている“日本でいちばん天国に近い島”志手島。その島で世界最大級のカマキリが発見された。『びっくりな動物大図鑑』を執筆中のフリーライター・藤間は取材のため、現地へ向かう。だが、楽園とは別の姿が…。


なんとなく「内容説明」と中身が違うような。
サスペンスというよりは、パニックホラー。
ホラー好きな人にはお勧め。

昼休みに本を読むのを常としているわたしにはちょっと辛いなぁ(笑)

巨大カマキリが人を襲います。

そういう本です(・ω・)
っていうか、それしかありません。
だんだんと発見されるカマキリが大きくなって。

結構えげつないシーンなんかもありまして。
気持ち悪かったです。
だって巨大カマキリだし。

こんな本だと思ってなかったので正直キツかったなぁー。
表紙はちゃんとカマキリなんだけどね(笑)

藤間さん・・・フラグ立ってたんだけど、どうなんだろう。
彼は・・・ねぇ。
気になりますが、あのフラグではちょっとヤバイかも。


13:27  |  荻原浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.07.07 (Tue)

「警視庁心理捜査官 純粋なる殺人」 黒崎視音



警視庁心理捜査官 純粋なる殺人 黒崎視音

東京町田市で女子大生の仲良し二人組が拉致誘拐され、一人が殺されバラバラにされたうえでマンションのバスタブに浮かべられた。そしてもう一人は、目隠し猿轡をされたまま現場に生きて残されていた。どうやら友人が殺される過程をすべて耳にしていたらしい。物的証拠も少なく、変質者に絞った捜査が敢行されたのだったが…操作を仕切る柳原は管轄違いの多摩中央署から心理捜査官吉村爽子を特別招集する。早速爽子はある違和感を抱き…。

シリーズ通して読んではいるんだけど、すぐ忘れる(^^;)
ただ、読めば読むほど爽子の人となりが謎。
日高冴子との犬猿っぷりがよかったけれど、
最後にはお互い分かりあえて仲良く・・・ならないところがいい(笑)
分かり合えるのと仲良くなるのは別問題のようです。

1話目はなんか・・・調べたらいろいろとボロが出そうな現場では
あったなぁ。

3話目は正直何のために掲載したか分からないくらい、
異質でありました。
うん。いろいろと異質。

相変わらず明日香さんはスマートでカッコいい女性だと
思うので、また明日香さんの話を再読したい。

08:40  |  黒崎視音  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.07.05 (Sun)

「シャガクに訊け!」 大石大



シャガクに訊け! 大石大

社会学部一人気のない“上庭ゼミ”に入った松岡えみるは、上庭先生の学生相談室の補佐をすることに。サークル内の友人関係に悩んでいるえみるは、学生たちの人間関係の悩みに親身に耳を傾ける。上庭先生は評判とは違い社会学の知識をもって思いもよらぬ解釈をみせ、えみるはすっかり社会学の虜になるがー?!コミュ障で根暗な社会心理学講師と、おひとよしで責任感の強い女子大生コンビによる、人生相談室、開幕!

作者さんが能代の人ということで、能代の本屋さんでは結構
目立つところに置いていたので気になってました。

結構好き。
社会心理学とはなんぞやと思いながらも、
心理学に社会学がついてもよくわからないのですが、
古津さんがやった「アイヒマン実験」というのは怖いね。
前に似たような本を読んだことがありましたが(小説)
集団心理からくる、なんというかそういうのは
人格を壊すね。

そして松岡えみるも、サークルで空気の読めない人を
ハブるのを止められず、結局自分もそういう仲間になり、
でも、それを悔いて・・・だからこそほかの人の悩みや相談
に人一倍足を突っ込んで、心配されて・・・
そういう気持ちみたいなのはわかるんだけどね。

05:00  |  その他あ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.07.04 (Sat)

「乙霧村の七人」 伊岡瞬



乙霧村の七人 伊岡瞬

かつて乙霧村で、戸川稔という男に一家五人が殺されるという凄惨な事件が起きた。あれから二十二年ーこの事件を題材に『乙霧村の惨劇』という作品を書いた泉蓮が顧問を務める大学の文学サークルのメンバー六人が、この村を訪ねる。事件当時と同じ豪雨の中、彼らは斧を持った大男に襲われる。閉ざされた集落で一体何が起きたのか!?戦慄のホラー・サスペンス!

最初は「野生の証明」みたいなパニック小説かなと思ったんだけど。
そのくらいドキドキしたー。
もう、皆殺しなんじゃないかと。
だってねー大男が斧持って探しまくる。
怖いって。

もう、ページをめくる手が止まりませんでした。
久々の一気読み。
ただ、一部があのくらいで終わってよかった。
あれ以上あったら怖くて大変。

一部、二部となってて、二部はその惨劇後に、友里が関係者を回って
インタビューしてくる。
そういう感じなんだけど、みんな対談しながらも
友里に一矢報いたいのかひと文句つけてきて。

そうなると友里ってどういう人??
と、思ったらそういう人だったらしい。
なるほどね。
確かに大学というところはそういうところでもありました。

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2020.07.03 (Fri)

「皆殺しの家」 山田彩人



皆殺しの家 山田彩人

警視庁の刑事である小倉亜季。亡くなった兄が自宅に匿っていたのは親友でもあり三人を殺害し指名手配中の久能だった。兄の遺志を受け継ぎ久能を地下牢に匿ったが、亜季によって外界との接点を遮断され暇をもてあました久能は亜季の知る不可解な事件の謎を要求してきた。

【目次】(「BOOK」データベースより)
乱歩城/妖精の足跡/空からの転落/防波館事件/魔術的な芸術/皆殺しの家


もう少しオドロオドロしい話かと思ったらそうでもなくて。
安楽椅子探偵モノと言った方がいいかなぁ。

なんで久能が亜季の家の地下牢にいるかというと、
家族3人を殺した指名手配犯として追われているので。
でもって、亜季の職業は刑事で。
いくら亡き兄がしたこととはいえ、指名手配犯を刑事がかくまうって・・・
と、内緒でやってきたら、暇を持て余した双子の姉妹が登場して
かき回す。
困った人です。

で、最後には自分の事件(家族3人を殺したと言われている事件)の
謎に迫るワケなんだけど、まぁ・・・ここまで引っ張ったんだから
もう少し「おぉっ!」と言うのが欲しかったというのが正直なところ。

ただ、それが真相だったら久能の妹さんが気の毒。
なんっていうか、頭の固いおっさんの偏見のせいで・・・。
ねぇ。
05:00  |  その他や~わ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.07.02 (Thu)

「沈黙の目撃者」 西澤保彦



沈黙の目撃者 西澤保彦

なぜここに、ビールのロング缶とビアマグが置いてあるんだ。世話になった先輩の絞殺死体を前にして、塙反は頭をひねる。先輩はたしか下戸だったはずなのにー。ミステリー界の奇才が贈る、予測不能の衝撃展開!!

【目次】(「BOOK」データベースより)
沈黙の目撃者/まちがえられなかった男/リアル・ドール/彼女の眼に触れるまで/ハイ・テンション


遺骨でマグカップを作り、故人が好きだった飲み物を入れると
故人が喋りだすというトンデモ設定です。
最初の1話2話はわりと普通の話でありましたが、
3話目からなると、”ある意味”西澤ワールド全開だった(笑)

マグカップに飲み物が入った状態で、他人が飲んじゃうと
その人に故人の意志が憑依しちゃうので、
それを利用してその先の復讐とか、欲望処理とか。

エログロを好む人も好まない人もいるけれど、
私、こういう展開好きなので(^^;)
死んでからも欲望全開なのかい!
なんて思いながら楽しく読みました。
09:10  |  西澤保彦  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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